OEKのCD

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2012/05/25

下野竜也指揮OEK.今回は石川県立音楽堂ではなく小松定期へ。ガボール・タルケヴィさんのトランペットの高貴な音に浸りました。ハイドン,ボッケリーニの交響曲もさすが下野さんという充実感 #oekjp

昨日のOEKの定期公演には行けなかったのですが,何としても聞きたいと思い,今日は車で小松に行って,「小松定期」の方を聞いてきました。登場したのは昨日と同じく,下野竜也さんとベルリン・フィルの首席トランペット奏者のガボール・タルケヴィさんでした。プログラムも同じでした。

こまつ芸術劇場うらら大ホールでOEKを聞くのは初めてのことでしたが,とても音がクリアに聞こえ,「時にはこちらで聞くのも良いかな」と思いました。石川県立音楽堂の邦楽ホールとちょっと似た作りで(ちょうちんもついています),音楽堂ほど残響はありませんが,「歌舞伎仕様」らしく,2階席からでもステージが非常に近く見えるホールです。せっかくなので,2階の桟敷席に座ってみました。靴を脱いで座布団の上に座って,クラシック音楽を聞く,というのは,結構,ハイドン時代の音楽にはぴったりな気もしました。

この日のプログラムは,ボッケリーニの交響曲「悪魔の家」で始まった後,バロック~古典派のトランペット協奏曲が2曲。最後にハイドンの交響曲第55番(「校長先生」というニックネームがついています)で締める構成でした。有名曲はなかったのですが,同時代の音楽がシンメトリカルに並んでおり,OEKらしさがしっかり味わえるプログラムとなっていました。

この日は何と言ってもガボール・タルケヴィさんのトランペットが聞きものでした。両方とも地味目の作品でしたが,タルケヴィさんの音が加わると,音楽の生気がさらに一ランク上に上がる感じで,パッと雰囲気が明るくなりました。タルケヴヴィさんの音は,スカッと耳に飛び込んでくる鮮やかな音色なのですが,全くうるさくはありませんでした。高貴で柔らかな印象を残してくれる素晴らしい演奏でした。この日は地元の吹奏楽部らしい中高生が大勢聞きに来ていましたが,「トランペットの神さま」と感じたのではないかと思います。

協奏曲以外の2曲も地味目の曲でしたが,下野さんの指揮で聞くと非常にしっかりとした音楽として響いていました。ボッケリーニの「悪魔の家」は,岩城宏之さんのエッセーの中に「地下鉄サリン事件の頃,ニュースなどで使われていた曲」として紹介されている曲です。ただし,それほどオドロオドロしくはなく,最終楽章の後半などは,ヴィヴァルディの音楽を思わせるような爽快さがありました。下野さんは,いつもしっかりした響きをオーケストラから引き出してくれるので,切れ味の良さとちょっと重みのある充実感を同時に感じさせてくれました。

最後に演奏されたハイドンの「校長先生」も初めて聞く曲でしたが,こちらの方も慌てず騒がず,実に立派で暖かみのある「校長先生」像を伝えてくれました。このところ,個人的に,やや疲れ気味だったのですが,じっくりと生でハイドンの交響曲を味わうというのは良いものだと改めて感じました。体に染みわたるようなハイドンでした。元気が出てきました。

アンコールは,考えてみれば「この曲しかない」というボッケリーニのメヌエットが演奏されました。たっぷりとリラックスした雰囲気で演奏会を締めてくれました。

演奏後は,小松でもサイン会を行っていましたが,中高生が沢山列に並んでおり,どこかのどかな雰囲気がありました。昨晩の石川県立音楽堂の方も充実した演奏だったと思いますが,小松の「ふだん着風」定期公演もなかなかいい感じだなと思いました。機会があれば,また聞きに来たいと思います。

2012/05/24

OEK室内オペラシリーズ,今年はパーセルの「ディド&エネアス」とバッハの「コーヒーカンタータ」の2本立て。7月7~8日 #oekjp

石川県立邦楽ホールで毎年行われている,OEK室内オペラシリーズですが,今年は,パーセルの「ディド&エネアス」とバッハの「コーヒーカンタータ」 の2本立てで,7月7日と8日に2日連続で行われます。

バロック時代のオペラが上演されるのは,数年前の「オルフェオ」以来です。バッハの「コーヒー・カンタータ」の方はオペラではありませんが,「ほとんどオペラのようなもの」といった演劇的な作品なので,どういう形で上演されるのかも楽しみです。

登場する歌手は,地元でお馴染みの方が中心ですが,オルフェオの時以来となる牧野正人さんも登場します。
チラシによると,SS席では「コーヒー付き」と書いてありますが,これもなかなか洒落ています。

今年度の「OEK室内楽シリーズ:もっとカンタービレ」シリーズは入場料が値上り。ただし,内容は充実 #oekjp

今年度のOEK室内楽シリーズ「もっとカンタービレ」の金額ですが,昨年度までよりは,値上りしていますのでご注意ください。昨年までは6回券=6000円でしたが,今年は6回券=9000円となっています。1回ごとの金額は2000円です。

ただし,それに比例するように内容が充実していると思います。OEKメンバー以外のアーティストが多数参加していますので,2000円でも「十分安い」のではないかと思います。

5月31日の宮川彬良さん,8月21日のIMA講師(神尾真由子さんも登場),10月30日の「兵士の物語」の風李一成さん,2月24日のエコール・ドゥ・ハナヨ・バレエ,そして,3月4日のエンリコ・オノフリさん。12月19日だけはOEK単独ですが,それ以外は外部アーティストが続々登場します。

なお,8月21日のIMA講師陣による室内楽公演は,メンデルスゾーンの八重奏曲とシューベルトの「ます」の組み合わせで,邦楽ホールで行われます。個人的に,八重奏曲が特に楽しみです。

2012/05/13

#lfjk 明けのOEK定期公演は 大人向け「ピーターとおおかみ」 #LFJtokyoの再現でマヒルちゃん登場!大人のための音楽講座「もう一人のピーター」では音楽の可能性を色々考えました。#oekjp

ラ・フォル・ジュルネ金沢が終わってまだ1週間ほどですが,OEKの定期公演が再開しました。さすがに「ラ・フォル・ジュルネ疲れ」ということで,お客さんの数はそれほど多くなかったのですが,ラ・フォル・ジュルネ東京で「朝一」で演奏されて,いろいろと話題になった,井上道義さんの指揮+語り+演技による「ピーターとおおかみ」が演奏されました。演出等はそのまま同じだと思いますが,今回のお客さんの層を見て,いくらか「大人向け」の語りになっていたようです。

それにしても井上さんはすごいですね。指揮しながらナレーションというのは,何とかなりそうな気はしますが,さらに演技もしていました。トレーナーを着たり,脱いだりして,ピーターになったり,おおかみになったり,おじいさんになったり...。「おおかみが動物園に入っておしまいで良いのか?」という問題点を残しながらも,爽やかに終わりました。

そして,エンディングでは,おおかみに丸飲みされたアヒルがリアル・アヒルになって登場しました。いかにも賢そう(?)なアヒルは,東京公演同様,井上さんが自宅で飼われているマヒルちゃんです。演奏中ずっと指揮台付近のかごの中に大人しく潜んでいました。

衣装等は次のブログと同様でした。北陸朝日放送が収録していたそうなので,石川県内でそのうち放送されるのではないかと思います。
http://www.lfj.jp/lfj_report/2012/05/post-816.php

後半は,ぐっと大人の雰囲気になり,バッハの音楽のささげものの中の3声のリチェルカーレが鈴木隆太さんのオルガンによって演奏された後,ウェーベルン編曲版で6声のリチェルカーレがOEKによって演奏されました。音楽は感情を描くだけではなく,素材を組み立て,建築物のように立派なものを作る面白さもあるということをアピールしたかったのだと思います。

そして,最後に鈴木隆太さんの編曲による「もう一人のピーター」が演奏されました。英語のタイトルが「Peter, after the deam”ということで,前半,「ピーターとおおかみ」を指揮した井上さんが朝,目を覚ましてみると色々と状況が変わっていました...という感じで曲が進んで行きました。正直なところ,よく分からない部分もあったのです(今からじっくり考えてみようと思います),基本的に「朝」「鳥」「ネコ」など,「ピーターとおおかみ」に出てくる素材に別のクラシック音楽をまじえて,雑多な味わいにするといった曲でした。次々と曲が出てきたので,その曲が何なのかを探す楽しみがありました(個人的に「ネコ」と「タコ」の合わせ技が気に入りました)。

途中「おおかみ」のテーマが,いきなり乱入してきた女子中学生のリコーダー重奏によって演奏される,という場面が出てきました。ここでは,金沢市立北鳴中学校の皆さんが,怖いはずのテーマを素朴に演奏して,井上さんをからかっていました。この「おおかみ」のテーマは,鈴木さんのオルガンでは恐ろしげに演奏され(「オペラ座の怪人」風?),音楽堂の中はますます混とんとしてきました。

その後は井上さんのトークが入って,少し「音楽教室」風になりました。ちょっとこの辺のつながりが分かりにくかったのですが,「音楽では戦いでも何でも表現できてしまう。本当に戦わないくても良い」といったことを伝えたかったのではないかと思いました。最後は,平和な音楽として「美しく青きドナウ」のエンディングがすっきり演奏しておしまいとなりました。

途中,OEKメンバーが全員マスクをして現れたり(これは,ラ・フォル・ジュルネ金沢のクロージングコンサートで演奏された「仮面舞踏会」が伏線になっていた?),音楽を素材として,色々なことを考えてもらおうという趣向だったようです。

いずれにしても,前半も後半もしゃべり通りだった井上さんの「音楽に対する熱さ」がしっかり伝わってくる公演でした。今から自分自身,あれこれ考えてみようと思いました。

2012/05/05

ラ・フォル・ジュルネ金沢2012最終日。今日は「オーケストラの日」。同志社交響楽団、京都市交響楽団、OEKでチャイコフスキー、ムソルグスキー、小曽根さんとのショスタコを堪能。クロージングコンサートもすっかり市民に解け込みました。 #lfjk

ラ・フォル・ジュルネ金沢2012も、恒例のクロージングコンサートで終わってしまいました。

このクロージングコンサートは、昨年は井上道義さんとOEKは出演しなかったのでが、やはり、OEKが登場する方が盛り上がります。ステージを取り囲むように客席があるステージですので、”年に1度、OEKとファンが一体になれる場”として期待&定着してきているのではないかと思います。井上さんは「ラ・フォル・ジュルネ金沢の特徴は何ですか?」と尋ねられたとき、「OEKがあることです」と答えていましたが、まさにそのとおりで、こういうエンディングのあるラ・フォル・ジュルネは、金沢だけだと思います。

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クロージングコンサート開演前の交流ホール。明日の新聞や公式サイトには良い写真が沢山掲載されることでしょう。

今年はメゾ・ソプラノのミリヤーナ・ニコリッチさんやカピタン・ロシア民族アンサンブルも登場し、「熱狂のお祭り」を楽しく振り返ることができました。特にニコリッチさんの歌は素晴らしかったですね。間近で聞くと「本物の声」を実感できました。秋にOEKとの上演する「カルメン」のPRを兼ねてハバネラが歌われたのですが、井上さん、コンサートマスターのブレンディスさん(井上さんと似たタイプ?ですが)をはじめ、お客さんまで次々と誘惑をしていき、大いに盛り上がりました。

最後に演奏された「1812年」では、テクノロジー(シンセサイザードラム?)を駆使して、大砲と鐘を実現し、さらにエンディングでは、金沢大学フィルの金管部隊がバンダで加わり、交流ホールはさらに盛り上がりました。その他、OEK合唱団も登場したし、今年のクロージングコンサートは、これまででいちばん充実した内容だったように思いました。

日中のコンサートの方ですが、次のとおり、コンサートホールで行われた公演を全部聞いてしまいました。

・現田茂夫指揮同志社交響楽団によるチャイコフスキーの5番
・大友直人指揮OEKによる「火の鳥」他
・大友直人指揮京都市交響楽団によるチャイコフスキー3大バレエセレクション
・井上道義指揮OEK+小曽根真、ロマン・ルルーによるショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第1番他
・井上道義指揮京都市交響楽団による「展覧会の絵」他

これだけ1日で聞ければ大満足という内容でした。特に印象に残ったのは、京都市交響楽団の素晴らしさです。どの曲もスカッとした響きを聞かせてくれました。「展覧会の絵」でのトランペットなど、本当に素晴らしい音&技巧でした。

OEKが過去何回も演奏している、ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第1番も小曽根さんとの共演で、さらにノリの良いものになっていました。途中、一瞬ジャズ風になったりしていましたが、もとからこういう曲かも、と思わせるぐらい、ピタリとはまっていました。この公演では、ラ・フォル・ジュルネ金沢名物の「ステージキャスト席」も登場し、お祭りムード最高潮という感じになっていました。

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開場時間が遅れたこともあり、音楽堂入口はすごいことになっていました。

クロージングコンサート前の、ジャン=クロード・ペヌティエさんによる「スクリャービン最後のリサイタル」は、演奏時間が1時間以上もあったこともあり、さすがに疲れましたが、今日1日を振り返ってみると、演奏会を聞けば聞くほど、元気が出てくるようなステージの連続でした。

今年のラ・フォル・ジュルネ金沢もこれで終わりましたが、さらに金沢市民への定着度が高まった実感を持ちました。井上道義さんとオーケストラ・アンサンブル金沢、そして、スタッフの皆様には心から感謝をしたいと思います。

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音楽祭終了後の音楽堂入口。名残を惜しむ人が大勢いました。「1812年」を聞いたせいか、花火の後のような感じもしました。

2012/05/04

ラ・フォル・ジュルネ金沢2012本公演2日目.ポゴレリッチは圧倒的存在感で独自の世界(スケジュールは10分遅れに).四手版「春の祭典」byヒジャーク姉妹も期待通り.郡山高校合唱部もじっくり聞かせてくれました #lfjk

雨の中,ラ・フォル・ジュルネ金沢2012の本公演2日目を聞いてきました。過去5年間,終わった途端雨になったことはありますが,これだけ1日雨が降っていたのは,LFJK史上初めてかもしれません。しかもかなり寒かったですね。

しかし,石川県立音楽堂は今日も多くのお客さんで賑わっていました。音楽堂の公演で完売になったものはなかったようですが,個人的には「当日,ふらっと出かけても聞けるラ・フォル・ジュルネ」ぐらいで良いと思っているので,「ほとんど完売」がベストではないかと思っています。

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さて,今日の目玉は,何と言ってもピアノのイーヴォ・ポゴレリッチでしょう。珍しく1階のかなり前の方の席を取ってしまったのですが,その存在感に圧倒され通しでした。予想通り,非常に遅いテンポで演奏しており,急遽追加で演奏することになったショパンのノクターン(掲示されていたop.9-2ではない,別の曲が演奏されました。何番だったのでしょうか?)は,あまりにも遅いので何かラフマニノフの前奏曲などを聞いているように感じてしまいました。ラフマニノフも非常に遅いテンポで,硬質のクリアなタッチで演奏されていたので,巨大なオブジェをステージ上にずしっと呈示されたような感じでした。テンポが遅いので,音楽の流れがよく分からず,「一体,今は何時?」「一体何の曲を演奏をしている?」という感じになっていましました。ただし,ラフマニノフの最終楽章やイスラメイなどでは,凄まじいタッチで演奏をしていました。

正直なところ,ポゴレリッチだけにしか許されない演奏で,その点で賛否が分かれる演奏だったと思います。また,「大きなものを近くで見過ぎた」という感じで,曲の全体像がつかみきれないように感じてしまいました。というわけで,かなり疲れてしまいました。

その後,邦楽ホールに移動し,プラメナ・マンゴーヴァのピアノを聞いてきました(ちなみに,ポゴレリッチの影響で,以後,音楽堂の公演は全部10分遅れになってしまいました)。このマンゴーヴァさんの演奏ですが,ポゴレリッチを聞いた後だと,音楽が自然に流れるので,非常に気持ち良く聞くことができました。ショスタコーヴィチの24の前奏曲の抜粋など,どの曲も楽しめました。

この日は,オーケストラの公演は,山田和樹さん指揮OEKの公演だけしか聞かなかったのですが,昨日聞いた,二つのフル編成オーケストラに比べても,OEKの充実感は全く劣らないと感じました。スペイン奇想曲など,堂々たる演奏でした。アンリ・ドマルケットさんの透明感のあるチェロも最高でした。

その他,アートホールで聞いたヒジャーク姉妹による「春の祭典」の連弾版,ショーソン・トリオによる「偉大な芸術家の思い出に」など,外せない曲をしっかり楽しむことができました。「春の祭典」の方は,ついついオーケストラの音を探しながら聞いてしまいました。ピアノ自体打楽器的な要素も強く,非常にスカッとした演奏になっていました。

最後にこの日の公演で忘れられなかったのが,交流ホールで「朝一」で聞いた福島県立郡山高校合唱部によるロシア民謡集でした。全部暗譜&ロシア語での歌唱で,ひたむきさが伝わってくる演奏でした。途中,何回かソロも出てきましたが,非常に集中して楽しむことができました。

というわけで,今日も朝から晩までロシア音楽に浸ることができました。明日は最終日,天気がもう少し良くなって欲しいところです。

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お馴染み石川県筝曲連盟による演奏です。筝の音は民族的な音楽に意外によく合いますね。

交流ホールでのクロージングコンサートのポスターも出始めていました。
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トリは「1812年」のようですね。その他,ミリヤーナ・ニコリッチさん,カピタン・ロシア民族アンサンブル&OEK合唱団が登場。「1812年」には,金沢大フィルの応援もあるようです。

2012/05/03

ラ・フォル・ジュルネ金沢2012本公演1日目。なんといっても井上道義/ウラルフィルのショスタコ11番がすごかった。午後からは小雨気味でしたが音楽堂前も盛り上がっていました #lfjk

いよいよラ・フォル・ジュルネ金沢2012の本公演が始まりました。昨年は本公演が2日+αでしたが、今年は丸々3日ということで堪能したいと思います。

天候の方は思ったほど悪くはならず、午前中は晴れ間も見えていましたが、夕方頃からは小雨気味になりました。ただし、これぐらいの天候は全く影響はないようで、例年通り、石川県立音楽堂~JR金沢駅周辺は多くの人で賑わっていました。ただし、今年は鼓門下やその地下でのイベントは行っていませんでした。その分、音楽堂のにぎわいの密度が高くなっていた気がします。

私は12:00以降、コンサートホールと邦楽を往復して過ごしました。今年はフル編成オーケストラが沢山来るので、特にコンサートホールでの演奏に期待しているのですが、今日の公演では、井上道義さん指揮ウラル・フィルによるショスタコーヴィチの交響曲第12番「1917年」が圧倒的な演奏でした。井上さん自身も大満足という演奏だったと思います(終演後の雰囲気から分かりました。)。ショスタコーヴィチの曲については、「曲の裏」を読んだりする楽しみもありますが、この日の演奏では、ウラルフィルのパーカッションを中心とした、破壊力抜群の響きに、「曲の裏」など何も考えずに呑み込まれてしまいました。

お昼に演奏された、庄司紗矢香さんと、おなじくウラルフィルによる、ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番も聞きごたえたっぷりでした。この曲は、昨年のOEKの定期公演で聞きそこなった曲だったのですが(ボリス・ベルキンさんが登場した回です)、深さと同時に名技性を楽しめる見事な演奏でした。

西本智実さんが登場した台湾市立響による、チャイコフスキーの「悲愴」は、超満員でした。ただし、演奏の方は、「悲愴」にしては、オーケストラの響きが明るく、「華麗なる悲愴」といった感じでした。第3楽章の後には、予想通り(?)盛大な拍手も入りましたが、「お祭り」の中で聞くには、暗すぎるよりも良いのかな、という気はしました。

最後に聞いた、コロベイニコフさんと台湾市立響によるラフマニノフのピアノ協奏曲第2番も超満員のお客さんが入っていました。こちらもオーケストラの響きは、明るく感じましたが、ラフマニノフの場合、映画音楽的な部分もありますので、大変心地よく感じました。コロベイニコフさんのピアノについては、圧倒的なスケール感というよりは、第2楽章などの抒情的な部分で、ぐっと内向していくような雰囲気が印象的でした。

それ以外は、邦楽ホールで、LFJKの常連、アンヌ・ケフェレックさんによる小品集、プラジャーク弦楽四重奏団によるチャイコフスキーとボロディンの弦楽四重奏をそれぞれ楽しみました。特にプラジャーク弦楽四重奏団は良かったですね。ちょっとくすんだような響きがあり、聞いていて、何故か、懐かしさを感じてしましました。

交流ホールでやっていた高橋多佳子さんと宮谷理香さんによるデュオ・グレースのステージも半分ほど聞きました。非常に楽しいステージでした。お二人は、何と美しい振り袖姿で演奏されていました。赤い八角形ステージの上で着物を着た女性二人が「剣の舞」を連弾で演奏する、というのはラ・フォル・ジュルネ金沢ならではでしょう(この二人は、新しいLFJK名物になりそう?)。「花のワルツ」では、演奏をしながら、扇子で花びらを散らすパフォーマンスが出てくるなど、お祭り気分を盛り上げてくれるネタも満載でした。ピアノ連弾するだけではなく、トークのやりとりも息がぴったりで、超満員のお客さんも大喜びでした。

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本日の締めは、音楽堂前広場での、カピタン・ロシア民族アンサンブルのパフォーマンスでした。演奏会が全部終わった後、このスペースでダラダラと過ごすのもラ・フォル・ジュルネらしい感じです。今日は寒かったせいか、アンコールはなかったのですが、おなじみのロシア民謡を次々と歌ったり演奏したりして、気分を盛り上げてくれました。
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明日はいよいよポゴレリッチさんが登場しますね。一体、どういう演奏を聞かせてくれるのでしょうか?

2012/04/30

ラ・フォル・ジュルネ金沢2012。今日は絶好の吹奏楽日和。「吹奏楽の日」参加10団体中7つを聞いてしまいました。音楽堂のチャリティコンサートもレベルの高い演奏の連続 #lfjk

今日はやや曇り気味の1日でしたが、野外で演奏を聞くという点からすると、これ以上はない絶好の天候でした。午後からはかなり暑くなりましたが、朝10:00から夕方16;00過ぎまで、中座した1時間30分ほどをのぞき、ずっとしいのき迎賓館裏の芝生の上で、「吹奏楽の日」を楽しみむことができました。

今回は、金沢桜丘、金沢市立額中学校、富山県立新湊高校、百萬石ウィンドオーケストラ、長野県上田高校、NOTOマーチングバンド、石川県立小松高校、福井県立武生商業高校、金沢市立工業高校、金沢大学吹奏楽団の10団体が登場し、それぞれ30分程度の持ち時間の中で、ロシア風味を入れつつ、それぞれ趣向を凝らした演奏を聞かせてくれました。

お客さんもとてもよく入っていました。次の写真は朝10時過ぎの状態ですが、ほぼ一日、これぐらいの人は入っていました。
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家族や友人が聞きに来ていたケースも多いと思いますが、それほどお客さんの動きが多くなかったので、「1日野外で吹奏楽三昧」という人が結構いたような気がしました。この日は、飛び入りで山田和樹さんが何回か指揮をされていましたが、この熱心さには驚いていたようです。ラ・フォル・ジュルネ同様、「吹奏楽の日」もしっかりと定着してきている気がします。

演奏の方は、MCや衣装も含め、各団体の個性を比較で来たのが楽しかったですね。吹奏楽の定番曲の「宝島」が2回演奏されましたが、それぞれに楽しい演奏を聞かせてくれました(午後からのNOTO、小松、武生は聞けなかったので、さらに演奏されていたかもしれませんが)。県外から参加した富山県の新湊高校の「ソーラン・ファンク」であるとか、長野県上田高校の「オーメンズ・オブ・ラブ」とか、それぞれに盛り上げてくれました。

中座していた90分ですが、この時間を利用して、石川県立音楽堂で行われていたチャリティコンサートの第2部に顔を出してきました。さすがに野外でずっと過ごした疲れが出て、一部ウトウトしてしまったのですが、オーディションで選ばれた地元ピアニストのレベルの高さには驚きました。ラフマニノフとかプロコフィエフのピアノ曲を(弾くだけですごいと思うのですが)、全く破たんなく聞かせてくれました。

それと音楽堂の音響の良さを改めて実感しました。いつもと違い1階席で聞いてみたのですが、ピアノの音が本当にしっかりとバランス良く聞こえてきました。途中、登場した伊勢加奈子さんの透明感のあるボーカルも素晴らしく、全体として大変充実した内容だったと思います。司会の青島さんは、「大きな拍手をどうぞ」とか、音楽を聞くマナーをしっかり伝えていましたが、これも良いことだと思いました。それにしても見事なピアノの連続でした。

2012/04/29

ラ・フォル・ジュルネ金沢2012 オープニングコンサート。大人の女性の魅力たっぷりの神尾真由子さんのヴァイオリンを楽しめました。その後、小松明峰吹奏楽部を金沢駅で聞いた後、「バレエの日」へ。本公演を待たず既にハシゴしています。#lfjk

毎年、多くのお客さんが集まる、ラ・フォル・ジュルネ金沢のオープニングコンサートですが、今年も大勢のお客さんが入っていました。こうやって、ゆったりと休みの日の午後に音楽を楽しめることは本当にありがたいことです。

今年のオープニングコンサートでは、カバレフスキーの組曲「道化師」の抜粋が生き生きと演奏されました。有名なギャロップでは、井上さんは手をグルグル回して、競馬のゴール前で鞭を入れるようでした。それと、シロフォンの強い音が冴えていました。

続くチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は、ここ数年、OEKの演奏で毎年のように聞いている曲ですが、今回の神尾真由子さんとの演奏は、基本的に余裕たっぷりにゆったりとしたテンポを取りながら、要所要所で濃い表現を聞かせる、大人の演奏でした。五嶋みどりさんの時のように、遠い別世界で演奏しているような感じではなく、井上+OEKと神尾さんによる、対話のように思えてくるような演奏でした。最初は、そっけなかった神尾さんが段々と井上さんの誘いに乗ってきて、濃い表現を聞かせる...といったドラマを感じました。

全体的に神経質な部分はなく、迷いなく感情を表現しているのも気持ち良く感じました。最終楽章の最後の方で、エンジンを全開にするように、強くスピーディーに音楽が盛り上がるのもさすがでした。

その後、JR金沢駅コンコースに向かい、小松明峰高校吹奏楽部の演奏を聞きました。明峰の皆さんの演奏は、もはや、ラ・フォル・ジュルネ金沢に、なくてはならない存在となりつつあります。今回もロシア音楽を、「定番レパートリー」を交えて、楽しいステージを聞かせてくれました(ただし、締めの曲は、「宝島」ではなく、「オーメンズ・オブ・ラブ」でした。)。気づいてみると、駅のコンコースは物凄い人だかりになっていましたが、この雰囲気も「金沢オリジナル」ですね。
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さらに、まだ元気が残っていたので、自転車で本多の森ホールまで移動しました。ラ・フォル・ジュルネ金沢でバレエを上演するのは、今回が初めてです。これは要チェックということで、第3部の「白鳥の湖」のハイライトを見てきました。演奏は、天沼裕子さん指揮の大阪交響楽団(前の名前は大阪シンフォニカー)でした。
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公演の長さは、「ラ・フォル・ジュルネ」標準の45分程度で、次から次へと色々な踊りが出てきますので、誰が見ても、全く退屈しなかったのではないかと思います。黒鳥による32回転のフェッテなど、大いに盛り上がりました。地元のバレエ団の群舞などもそれぞれに楽しめました。ただし、今回のハイライトは、黒鳥が中心になっていたこともあり、一般的に白っぽいイメージのある「白鳥の湖」とちょっとイメージが違ったかもしれません。4羽の白鳥の踊りとか、オデットと王子のグラン・パ・ド・ドゥとか、それとフィナーレなども見たかった(そうなると全曲になってしまうのですが...)。

とういわけで、バレエ版のラ・フォル・ジュルネも楽しいなと思いました。明日は、街中では、一日「吹奏楽の日」、音楽堂では「東日本大震災復興支援チャリティコンサート」です。お天気の方は、やや曇り気味のようですが、晴れ過ぎない方がかえって良いかもしれないですね。

ラ・フォル・ジュルネ金沢2012開幕。オープニング・ファンファーレをJR金沢駅で聞いてきました。 #lfjk

金沢発のバスが今日の早朝に群馬県で事故を起こし、死傷者が多数出ている、という気になるニュースが入ってきて、落ち着かない状況になってしまったのですが、その中、ラ・フォル・ジュルネ金沢2012が開幕しました。これから1週間、金沢市内はホールを中心に「ロシア音楽漬け」になります。

金沢駅に行ってみると、例年通り多くのお客さんが詰めかけており、金沢大学フィルのみなさんがハチャトゥリアンの仮面舞踏会のワルツをダイナミックに演奏していました。
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その後、11:00からファンファーレが演奏されました。ロシア音楽のファンファーレといえば、「展覧会の絵」ということで、この曲を中心としたテーマ曲が金管十重奏で演奏されました。

このステージでは、カバレフスキーの「道化師」の抜粋が演奏された後、チャイコフスキーの「花のワルツ」でお開きとなりました。ロシア音楽には聞き映えのする、オーケストラ作品が多いので、例年以上に盛り上がるのではないかと思います。

その後、石川県立音楽堂の様子も見てきました。こちらも着々と準備が進んでいました。
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グッズの方も準備が進んでいました。
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というわけで、午後からは神尾真由子さんの登場するオープニングコンサートを聞いてこようと思います。今年の場合、「バレエの日」というイベントも行っていますので、さっそくあれこれ迷ってしまいます。元気があれば、バレエの方も見に行ってみたいと思います。

2012/04/28

ピロシキの看板。どういうピロシキなのか気になります。#lfjk

ラ・フォル・ジュルネ金沢には直接関係ありませんが、「ロシア」には関連するということで、ムードを盛り上げるため(?)に通りがかりに見つけた看板をご紹介いたしましょう。

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一見、おでんを売っている雰囲気なのですが、「ピロシキ」という手書きの看板が出ています。説明を読んでみると、

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日々改良を重ねているようで、食べてみたくなります。ラ・フォル・ジュルネ金沢では、次のピロシキに期待しましょう。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120424-00000044-minkei-l17

茶菓工房たろうさんの創作菓子の方は、今日はまだ売っていなかったようですが、次のものが販売されるようです。
http://twitter.com/#!/LFJkanazawa/status/195710336433782785/photo/1

明日のオープニングは、この辺もチェックですね。

ラ・フォル・ジュルネ金沢、まちなかでのプレイベント開始。快晴の中、長町武家屋敷前ではSax四重奏。実にいい感じでした。#lfjk

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今日の金沢は、これ以上ない快晴。気温も25度ぐらいはあったようです。その中、今年のラ・フォル・ジュルネ金沢が開幕しました。音楽祭前半は、金沢市内でのプレイベントということで、今日は午後から自転車で長町武家屋敷方面にふらふらと出かけてきました。

15:00から行われたエリア・イベントは、サクソフォンカルテットボンテVのみなさんによるサクソフォン四重奏でした(リーダーは、金沢ではおなじみのサクソフォーン奏者、筒井裕朗さんです。)。場所は、武家屋敷の野村家に隣接してある茶菓工房たろうの店舗前スペースでした。用水に隣接した場所でのどかなムードたっぷりでした。お客さんも音に釣られて丁度よい具合の賑わいがありました。

私は途中から聞き始めたのですが、行った時に演奏されていたのは、チャイコフスキーのバレエ音楽の中の曲をアレンジしたものでした(私が行った時は「白鳥の湖」のナポリの踊りだったと思います。その後、「くるみ割り人形」のトレパックを演奏していました。)。続いて、ショスタコーヴィチのジャズ組曲の中のワルツが演奏されました。俗っぽさと哀愁が絶妙のブレンドを聞かせる曲で、店舗の前で演奏していたこともあり、「店の呼び込み」風に響いていました。
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その後は、ロシア音楽を離れ、オードリー・ヘップバーン主演の名画の中で使われた曲3曲が演奏されました(魅惑のワルツ、ムーンリバー、踊りあかそう)。サクソフォーン四重奏は、ソプラノ、アルト、テナー、バリトンと人間の声に対応するような声部からなるアンサンブルということで、とてもバランス良い音楽を楽しめました。サクソフォーンは音量も大きいので野外演奏にもぴったりだと思います。

演奏後は、”入場料がわり”に茶菓工房たろうさんで「ようかん」を買って帰りました。例のOEKどら焼きを作っている店ということで、期待して食べてみたいと思います。
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2012/04/27

OEK2012-2013の定期公演のプログラム紹介 #oekjp

本日、定期会員宛てに、OEK2012-2013の定期公演の案内が送られてきました。これまで発表されてこなかった情報もありますので、簡単にご紹介しましょう。

■フィルハーモニーシリーズ
http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/concert/philharmonic/
9月8日 井上道義、山田和樹、天沼裕子の3人の指揮者による岩城宏之メモリアルコンサート。西村朗さんの「ベートーヴェンの8つの交響曲による小交響曲」という曲が気になりますが、これは晩年、ベートーヴェンの交響曲演奏に燃えていた、岩城さんへのオマージュでしょうか。

10月18日 高関健指揮、ピアノのハオチェン・チャン(ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで辻井伸行と優勝を分け合った方です)との共演が楽しみ。

11月1日 ブルガリア放送交響楽団の首席指揮者エミール・タバコフが登場。OEKの客演のコントラバス奏者としてもおなじみのマルガリータ・カルチェヴァさんがソリストとして登場

1月7日 ニューイヤーコンサートは井上道義さんとソプラノの中嶋彰子さんの共演

2月26日 マルク・ミンコフスキが再登場。今度はOEKとの共演ではなく、ルーブル宮音楽隊との共演です(OEKが登場しない定期公演です)。

3月13日 井上道義さんとヴァイオリンのボリス・ベルキンさんが共演。プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第2番他

4月10日 金聖響指揮OEK+ベルギー・フランダース交響楽団。OEK恒例の合同公演は、金聖響さんの手兵のベルギー・フランダース交響楽団との共演。ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番では、外山啓介さんがソリストとして登場

5月31日 安永徹さんの弾き振りです。もちろんピアノの市野あゆみさんも登場します。

6月13日 大ベテラン・ピアニストのレオン・フライシャーさんが弾きぶりで登場。

7月18日 井上道義指揮。メンデルスゾーンのイタリア&スコットランド

■マイスターシリーズ
http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/concert/meister/
9月20日 井上道義指揮。ソプラノの森麻季さんとの共演。ベートーヴェンの「田園」他

11月21日 ミリヤーナ・ニコリッチ主役によるビゼーの「カルメン」

3月6日 エンリコ・オノフリが指揮&ヴァイオリンで登場。バッハ特集です。

4月4日 チェコ室内フィルの首席客演指揮者、ダグラス・ボストック指揮。ドヴォルザークのセレナード2曲の組み合わせ

6月29日 シュテファン・ヴラダーによるピアノ弾き振り。ベートーヴェンの「皇帝」他。

# こうやってみると、このシーズンはは、弾き振りが非常に目立ちます。

■ファンタスティック・クラシカルコンサート ※ファンタジーシリーズから名称変更
http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/concert/fantastic/
10月3日 ゲーム音楽で有名な植松伸夫指揮による異色の演奏会

12月15日 鈴木織衛指揮 「白鳥の湖」。エッセン市立歌劇場バレエ団との共演

1月31日 秋川雅史さんとの共演 指揮は鈴木織衛さん。

5月15日 宮川彬良指揮によるOEK POPS第6弾

7月10日 ジャズ・トランペットの日野皓正との共演

すべて石川県立音楽堂コンサートホールで行われます。

2012/04/22

第11回北陸新人登竜門コンサート:弦楽器部門。山徳理紗さんのハープは宝石のような美しさ。OEKヴィオラの丸山萌音揮さんのヒンデミットは非常に聞かせる堂々たる演奏。金沢的スター誕生? #oekjp

やわらかい春の雨の中、第11回北陸新人登竜門コンサートを聞いてきました。今年は弦楽器部門でしたが、オーディションの合格者はハープの山徳理紗さん一人だけでした。その代わりに、OEKの弦楽メンバーなどがソリストとして登場し、合計4曲が演奏されました。

最初の シュニトケのモーツ-アルト・ア・ラ・ハイドンは、数年前に聞いたことがありますが、井上さん自身が、「指揮者を演じている」ような指揮ぶりで、お得意のパフォーマンスを楽しませてくれました。OEKメンバーによる「指揮者の指示に従わない」演奏も楽しめました。

2曲目は、ユジョン・イさんという昨年の夏,OEKが韓国で演奏会を行ったときにOEKと共演した若い女性チェリストとの再共演で、チャイコフスキーのロココ変奏曲が演奏されました。曲は、井上さんとOEKによって憧れに満ちた表情たっぷりでしっとりと始まりました(この日は、前の方の座席で聞いていたので、指揮者の表情がとてもよく見えました)。イさんの演奏は、それに応えるにしては、ちょっと若いかな、という感じで、ちょっとバリバリ弾きすぎている印象がありましたが、しっかりと聞かせてくれる演奏でした。

井上さんは、トークで、これからは「韓国でOEKの定期演奏会を行いたい」といったことをおっしゃられていました。実現すると面白いなと思いました。

後半は、まずOEKのヴィオラ奏者の丸山萌音揮さんがソリストとして登場し、ヒンデミットの「白鳥を焼く男」を演奏しまいした。あまりなじみのない曲なのですが、実演で聞くと大変面白い曲でした。中世ヨーロッパの放浪する楽人を描いた曲ということですが、丸山さんの演奏姿がそのキャラクターにしっかりと重なって聞こえました。ヴィオラといえば、「地味」という印象があるのですが、丸山さんの音は、とても朗々と明るく響き、聞きごたえがありました。

演奏後、井上さんをはじめ、OEKメンバーはとても嬉しそうな表情をされていました。「あっぱれ」というシールを貼ってあげてくなるような、熱の入った演奏で、会場はとても良い雰囲気になりました。井上さんは、その後のトークで、さらにフォローをされていましたが、その髪型や個性的なお名前に含め、今回の独奏で、金沢の聴衆の間で、一気に存在感を増したのではないかと思います。

OEK団員でキャラが立っている方といえば、何といっても(?)チェロの大澤さんだと思いますが、機会があれば、このお二人でリヒャルト・シュトラウスの「ドン・キホーテ」などを聞かせて欲しいものです。

さて、この日の主役の山徳さんですが、いちばん最後に登場しました。今回は、サン=サーンスの演奏会用小品という曲を演奏しました。とても気持ちの良い、ハープ小協奏曲で、音がキラキラと繊細に輝いていました。サン=サーンスの最晩年の作品ということですが、瑞々しさたっぷりの曲であり演奏で、会場をしあわせな気分につつんでくれました。

終演後、登場したソリストが全員ステージに登場したのですが、拍手をボーっと受けているだけで、井上さんに促されるまで、「ごあいさつ」をしなかったのが、なかなか初々しかったのですが、きっと皆さん夢見心地だったのかもしれません。

というようなわけで、例年とはかなり違った構成の登竜門コンサートになりましたが、特に丸山さんの頑張りもあり、大変、良い雰囲気の演奏会になりました。

2012/04/21

そろそろ,石川県立音楽堂はラ・フォル・ジュルネモードに。公式ガイド&リーフレットなどもいろいろ出始めています。 #lfjk

桜のシーズンも終わり,次は連休=ラ・フォル・ジュルネが近づいてきました。職場の歓送迎会の途中,石川県立音楽堂に立ち寄ってみたのですが,館内には赤じゅうたんが敷かれ,建物の回りにはフラッグが掛けられ,すっかりラ・フォル・ジュルネ・ムードになっていました。

玄関付近で見つけたのが次です。今年も記念撮影用ポイントになりそうです。
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柱の陰には,「巨人の星」の「明子ねえちゃん」のような感じでチャイコフスキーが単独でいました。こちらは,リアルなサイズだったので,一瞬,怪しい人がいるのかと思い,「おっ」となりました。
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公演予定については,次のようなエリアイベント情報を含んだリーフレットも登場しています。
http://lfjk.jp/news_2010/topics.cgi?action=201204201729

「詳細スケジュール4月10日版」と表紙に書かれたものが最新だと思います。

その他,無料の「公式ガイドブック」も配布中です。ただし,こちらにはエリアイベントまでは書かれていないので,2つを併用した方が良いでしょう。

その他,気分を盛り上げるための本もいくつか出ています。次のような本を売っていたので買ってみました。
Nec_0068

一見入門書のようでありながら,マイナーな作曲家の情報まで網羅されています。コンパクトで軽い本なので,期間中にパンフレット代わりに読むのに丁度良いと思います。

その他,亀山郁夫さんの『チャイコフスキーがなぜか好き:熱狂とノスタルジーのロシア音楽』(PHP新書)も読んでみたいと思います。

http://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-80333-3

石川県縦断ピアノコンサートの方は,今日は菊池洋子さんをゲストに招き,野々市で行われます。こちらの方は行けないので,代わりに今,ラフマニノフのピアノ・ソナタ第2番をCDで聞いています。この曲をポゴレリッチがどう聞かせてくれるのか期待をしています。

«金沢の花見シーズンは毎年,石川フィルの定期演奏会。今年はドヴォルザークの交響曲第8番を気持ち良く聞かせてくれました。

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