第225回定期公演
今回からは,こちらの方に定期公演等の感想を書いていきたいと思います。
今日の定期公演は安永徹さんがリーダーとして登場しました。安永さんは,過去3回定期公演に登場されていますが,今回もまたよく考えられた演奏を聞き応えのある演奏を聞かせてくれました。指揮者なしということで,どの曲も室内楽の延長のような雰囲気ありましたが,最後のシューベルトの交響曲などは大変堂々たる気分もありました。
最初にモーツァルトのピアノ協奏曲第22番が演奏されましたが,この曲は,意外に実演で演奏されることの少ない曲です。市野あゆみさんのピアノは,OEKとぴったり寄り添うもので,大変,小気味良いものでした。第2楽章,第3楽章などは,OEKの木管セクションとのやり取りも楽しいものでした。
安永さんの独奏による,とても折り目正しいバッハのヴァイオリン協奏曲の後,シューベルトの交響曲第3番が演奏されました。滅多に演奏されることのない曲ですが,ベートーヴェンの初期の交響曲につながるような大変楽しめる作品でした。ゆったりとした間の取り方も印象的でしたが,ここでも木管楽器のソリスティックな活躍が印象的でした。
安永さんとOEKのコンビもすっかり定着したような感じです。この日の録音もCD録音していましたので,恐らく,ワーナーのシリーズから発売されることになるのではないかと思います。
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オーケストラ・アンサンブル金沢で、指揮者なしの演奏のゲストコンサートマスターをさ... [続きを読む]
さっそくのレポートありがとうございます。
わたしは、結局行けなかったのですが、
よい演奏会だったようですね。
CDも楽しみです。
「ベルリンフィルの音」 してました?
投稿: ビギナーズ | 2007/07/21 22:54