弦楽四重奏でめぐるモーツァルトの旅その7
このところ,OEK全体の演奏よりも室内楽公演に出かけている回数が多くなってきていますが,金沢蓄音器館で行われている,クワルテット・ローディによるモーツァルトの弦楽四重奏曲のシリーズの第7回目に出かけてきました。ハイドンセットの6曲中の今回は4番と5番が演奏されました。通し番号で言うと17番と18番ということで,終盤のヤマ場に差し掛かってきている感じです。
17番の方は「狩」としてよく知られている曲です。この曲はモーツァルトの弦楽四重奏曲の中でも最も”キャッチー”なメロディを持つ曲で,全体のバランスが大変良い作品です。この曲の演奏も良かったのですが,今回は,大変渋いけれども不思議な魅力を持った第18番を聞けたのが何といっても収穫でした。特に第3楽章の変奏曲のしみじみとした多彩さが印象に残りました。
この両曲を演奏されたクワルテット・ローディの皆さんも大変だったと思いますが,今日の演奏会は聞く方もなかなか歯ごたえがありました。このシリーズも始まって1年以上たちましたが,曲の充実度が増すに連れて,ますます演奏の方も充実して来てるのではないかと思います。
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