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2007/09/02

岩城宏之メモリアル・コンサート

今年から創設された「岩城宏之音楽賞」の受賞者とOEKが共演する,「岩城宏之メモリアル・コンサート」に出かけてきました。この賞は,故岩城宏之さんが設立した新人登竜門コンサートの過去の出演者等の中から,活躍が顕著な音楽家を選び,称えようというものです。その第1回に選ばれたのがヴァイオリニストの吉本奈津子さんでした。

吉本さんと井上道義指揮OEKが演奏したのは,ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲でしたが,本当に素晴らしい演奏でした。とても丁寧に精密に弾かれた演奏で,その完成度の高さと傷のない美しさに,耳が釘付けになりました。これは比喩ではなく,どの音も聞き漏らしたくない,という感じで聞き入ってしまいました。過去にいろいろなヴァイオリン奏者でこの曲を聞いたことがありますが,その中でも最高レベルの完成度の高さだったと思います。

それに増して素晴らしかったのが,落ち着きのある表現力でした。特に第1楽章から第2楽章にかけてのじっくりとした演奏と第3楽章での余裕のあるロンドからは熟成された音楽の香りが感じられました。第1楽章最後のカデンツァも聞き応えがあり,あまりに立派な演奏なので神々しさを感じました。その後に続く,OEKの落ち着いた響きもぴったりで,室内楽を思わせる伴奏を付けていました。吉本さんは,ここ数年弦楽四重奏団の中で活躍されてこられたのですが,OEKとのバランスが抜群で,独奏と管弦楽が一体となって聞き応えのある音楽を作っていました。

この賞は,今回が第1回目ですが,吉本さんの演奏は,この賞の権威を高める演奏だったと思います。その後,吉本さんの独奏によるアンコールと井上さんらしさに溢れたアンコールがありましたが,これはレビューでまた紹介しましょう。

前半に演奏された新実徳英さんの「エランヴィタール」も良い曲でした。キラキラとしたサウンドに浸るだけで,蒸し暑い夏を忘れてしまいそうなムードを持った曲でした。前半の最後に演奏された,モーツァルトのハフナー交響曲は,OEKの十八番の曲を余裕たっぷりに聞かせてくれる演奏でした。

今回は谷本石川県知事を迎えて行われましたが,吉本さんの独奏をはじめとして,大変,充実した内容の演奏会となりました。8月は全くOEKを聞かなかったのですが,9月以降の公演にますます期待したいと思います(9月はもう一回,ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を聞くのですが,今回の吉本さんの名演を聞いて,聞き比べがますます楽しみになりました)。

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