シューベルト・フェスティバル2日目に出かけてきました
10月2日から音楽堂で始まったシューベルトフェスティバルの2日目に出かけてきました。今日は定期公演と兼ねていたのですが,音楽堂の入り口付近の売店やらカフェやらの華やかな雰囲気を味わうだけでも,”フェスティバル”という気分になります。
今回の公演は,当初,ペーター・シュライヤーさんが指揮される予定でしたが,シュライヤーさんの体調が悪く,来日できなくなったため,大山平一郎さんに変更になったものです。大山さんの指揮を聞くのが今回がはじめたのようなものですが(一度,ファンタジー公演で聞いた記憶があります),大変緻密で,しっかりと計算された音楽を聞かせてくれました。大山さんはヴィオラ奏者出身ということですが,その音楽作りにもその経験が生きているのではないかと感じました。
最初に演奏された,序曲は,ほとんと演奏される機会のない珍しい曲でしたが,どこかデモーニッシュな雰囲気のある曲で,大変聞き応えがありました。その後,「未完成」「ザ・グレイト」と続くのですが,協奏曲なしで,交響曲2曲というプログラミングは意外に珍しいと思います。オーケストラそのものを堪能できるプログラムといえます。
未完成の方は第1楽章を大変ゆっくりとしたテンポでじっくり聞かせた後,第2楽章では透明感を感じさせてくれました。ザ・グレイトの方もゆったりと聞かせる部分と,手綱を引き締めて,キビキビを聞かせる部分の対比が決まっており,大変充実した演奏となっていました。特に執拗に繰り返されるリズムを緻密に嬉々として積み上げていくようなフィナーレが印象的でした。
シューベルト・フェルティバルの方は,室内楽,ピアノ独奏,歌曲...と沢山のプログラムが用意されています。平日の日中なので,なかなか参加できないのですが...金曜日は半日ほど仕事を休んで,じっくり堪能してみようと思っています。明日は青島広志さんの登場ということで,また華やかなステージになりそうです。
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