OEKのCD

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2007/11/30

金聖響×OEKブラームスチクルス#3+清水和音

今日は金聖響さん指揮OEKのブラームス・チクルスの第3弾となる定期公演に出かけてきました。今回は清水和音さんがソリストとして登場したピアノ協奏曲第2番が後半のメインプログラムとなる変則のプログラムでしたが,ブラームスの世界を堪能することができました。

余裕を感じさせるハイドン変奏曲に続いて,交響曲第3番が演奏されましたが,岩城さん指揮OEKによるCDとは対照的に,いろいろなことを試してみようというチャレンジングな精神が溢れた演奏となっていました。岩城さん最晩年のワビサビの世界のような演奏も素晴らしかったのですが,金聖響さん指揮によるエネルギーに満ちた演奏は,この曲に別の角度から光を当てているようでした。特に面白かったのが,1楽章と4楽章に出てきた,ホルンの鋭い響きです。これは,ゲシュトップフトと呼ばれる奏法だと思うのですが,この音を聞いたときは「おっ」と少しのけぞってしまいました。

中間楽章も甘くなり過ぎることはないのですが,第3楽章冒頭のチェロをはじめとしてとても熱い歌を聞かせてくれました。最終楽章もエネルギーに満ちた音楽が続くのですが,上述のホルンの音をきっかけに,幸福感に満ちたような静かな気分になります。第1楽章の最初の部分では,どこかぎこちない雰囲気を感じたのですが,後半になるにつれて次第に音がまとまってきて,充実した明るい響きになっていくのが面白いと思いました。

後半のピアノ協奏曲第2番は,一度生で聞きたかった作品です。OEKが演奏するのも初めてだと思うのですが,ブラームスらしい重厚さを感じたとともに,ここでも終楽章になって軽妙な感じになっていくのがとても新鮮だと思いました。

この曲では,何と言っても,ホルンのソロ→ピアノの独奏と続く冒頭部が大変魅力的でした。この部分を生で聞けただけでも満足でした。清水和音さんは,恐らく,現在の日本人ピアニストの中でもっともこの曲のイメージに相応しい方なのではないかと思います。第1楽章のゴツゴツした重量感のある響きがまず見事だったのですが,第2楽章中間部での非常に軽やかの音もまた見事でした。この音色の変化は見事でした。第3楽章冒頭のチェロ独奏も聞きものですが,今回は大澤さんが担当しました。ロマン派の気分たっぷりのソロで,演奏を盛り上げてくれました。楽章の後半などは,チェロとピアノが絡み合い,室内楽を聞くようでした。

終演後は恒例のサイン会がありましたが,新譜が発売されたばかりの金聖響さんと清水和音さんという人気のお二人が登場するとあり大盛況でした。私がサインを頂いたときには,10時近くになってしまいましたが,最初に書いたとおり,オーケストラとピアノの響きを堪能できた公演となりました。

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