OEKのCD

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ

« 2007年11月11日 - 2007年11月17日 | トップページ | 2007年11月25日 - 2007年12月1日 »

2007年11月18日 - 2007年11月24日

2007/11/23

OEKの兵士の物語

金沢市民芸術村パフォーミングスクエアで行われた,OEKメンバーと金沢の地元の俳優とダンサーが共演した,ストラヴィンスキーの「兵士の物語」の公演を聞いてきました。このパフォーミングスクエアに行くのは久しぶりのことなのですが,ストラヴィンスキーならではの少々安っぽくちょっと不思議な小編成音楽劇を見るにはぴったりの場所です。

OEKメンバーがこの曲を取り上げるのは2回目のことと思いますが,前回はアナウンサーのナレーション付きでの公演でした。今回は俳優3人が分担していただけあって,さらに見ごたえ,聞き応えのあるものになっていました。最近よく聞く言葉でいうと,兵士役(第七警察さん)と悪魔役(風李一成さん)の”キャラ”が立っており,大変よく雰囲気が伝わってきました。この2つの役以外は,所村佳子さんが務めていましたが,所村さんのナレーションも大変聞きやすく,ドラマの展開をしっかりまとめていました。

今回の音楽監督はOEKの坂本さんだったのですが,このヴァイオリンを中心に独特の毒と安っぽさとモダンな雰囲気のある音楽を楽しませてくれました。指揮者なしでは演奏しにくいような複雑な曲もありましたが,役者さんの演技との息もぴったりでした。

オリジナルの脚本は,第1次世界大戦の頃に書かれたものですが,今回の脚本は,うまく現代風の味付けと金沢の地元ネタを加えており,「金沢版」と言って良い内容になっていました。4人のダンサーによるバレエや効果的な照明,簡潔だけど印象的な舞台美術など,ちょっとした総合芸術になっていました。OEKと地元劇団とに接点ができたことは今回の大きな収穫だったのではないかと思います。

前半は,バッハのインベンションをヴァイオリンとコントラバス用に編曲したものとピアソラの曲が演奏されました。こちらの方も会場の雰囲気によく合っており,大変楽しめるものでした。

2007/11/22

アリス=紗良・オット&OEKメンバーコンサート

今日は金沢市アートホールで行われた,若手ピアニスト,アリス=紗良・オットさんとOEKメンバーによるコンサートに出かけてきました。前半は,オットさんのピアノ独奏,後半はOEKメンバーとの共演によるシューベルトの「ます」でしたが,特に最初に演奏されたベートーヴェンの「熱情」が非常に鮮烈な演奏でした。

今回はアートホールというリサイタル向けのホールで行われたこともあり,オットさんのピアノの迫力を堪能できました。オットさんは,ティーン向けファッション雑誌のモデルのような雰囲気を持った方で(今日は鮮やかな青のドレスでした),演奏の前後には,どこかまだあどけない表情を見せてくれるのですが,音楽が始まると,その曲の世界に一気に入っていきます。

ベートーヴェンの「熱情」は堂々たる演奏でした。特に弱い音から強い音に切り替わる際の切れの良さが見事でした。演奏自体に常に前向きな姿勢があり,聞いていてとてもワクワクとさせてくれる演奏となっていました。3楽章の最後の部分などは,とても軽やかな音で,若々しさを感じさせてくれました。

前半最後に演奏された「ラ・カンパネラ」は,昨年,OEKとラフマニノフを共演した時に,アンコールとして演奏された曲です。恐らく,オットさんの十八番なのでしょう。しっかりと手の内に入った自在な演奏でした。前半の軽やかな音が本当に鮮やかでしたが,中間部での金属的な高音が連続する部分の盛り上がりも大変印象的でした。

後半は,シューベルトの「ます」でした。こちらの方はOEKのメンバーとの室内楽ということで,オットさんは,あまり前面に出ず,要所要所でキラリと光る音を聞かせてくれるという感じでした。OEKメンバーの演奏は,とても丁寧なもので,随所に素朴さを感じさせてくれる部分がありました。牧歌的な感じのある「ます」ということで,とても室内楽らしい演奏だったと思うのですが,前半の独奏に比べると,むしろ地味な感じの演奏だったと思います。

というわけで,演奏会の構成としては,前半と後半が逆でも良かったかなと感じました。または,オットさんを主役に打ち出すのならば,純粋なリサイタルとした方が良かったかもしれません。

それと,この演奏会で少々残念だったのは,お客さんのノリの悪さです。あの素晴らしい「熱情」の後などは,もっと熱い拍手を送ってあげたかったと思いました。というわけで,次回は熱心な聴衆の多いOEKの定期公演への登場に期待したいと思います。

2007/11/21

江原啓之 スピリチュアル・コンサート2007

昨日と今日の2日連続で江原啓之さんとOEKが共演する,「スピリチュアル・コンサート」が行われたようです。同じ演奏家による2日連続の公演ということで,江原さんは大変な人気のようですね。渡辺俊幸さんのブログに早速メッセージが書かれていますので,ご覧下さい。

http://blog.toshiyuki-watanabe.com/

2007/11/20

ベートーヴェンの交響曲/金聖響+玉木正之著

OEKとのブラームスの交響曲のチクルスが進行中の金聖響さんですが,「ベートーヴェンの交響曲」という本が発売されました。講談社現代新書という非常に読みやすく,入手しやすい形での発売ですので,注目を集める1冊となるでしょう。

スポーツライターの玉木正之さんとの共著という形になっていますが,大半は金聖響さんによる,ベートーヴェンの9つの交響曲の解説になっています。ベートーヴェンを繰り返し演奏しているOEKのファンにとっては必読の1冊にだと思います。

ちなみに,この本の帯の写真ですが,のだめカンタービレの「千秋真一指揮」のブラームスの交響曲第1番のジャケットのイラストととても良く似ています。面白いので↓以下のとおり比較してみました。意識してのものでしょうか?

Kim_chiaki

2007/11/18

Baltic Passion : 井上道義OEK金沢21世紀美術館シリーズmusic@rt vol.5

金沢21世紀美術館で定期的に行われている「井上道義OEK金沢21世紀美術館シリーズmusic@rt」の第5回が行われたので出かけてきました。今回の公演には”Baltic Passion"というタイトルが付けられていましたが,その名のとおり,クレメラータ・バルティカのメンバー3人+OEKメンバー1人という編成でした。”OEK金沢21世紀美術館シリーズ”という名前からすると,ずれてくる感じですが,このところクレメラータ・バルティカのメンバーは,ほとんど毎回のようにOEKの演奏に参加していますので,今回のような企画も面白いと思いました。

今回はそのこともあり,バルト海沿岸の作曲家と北欧のグリーグ(没後100年)の曲が中心に演奏されました。その他,アメリカイのフィリップ・グラスの音楽も演奏されましたが,似た雰囲気の曲でしたので,全く違和感はなく,ちょっとひんやりとした感触を持った音楽を30分ほど楽しむことができました。

今回の公演のもう一つの特色はワインです。チラシの文字もワインレッドでしたが,つい先日発売になったばかりのボージョレ・ヌーボーも館内で販売していました。私は車で来ていたので残念ながら飲めませんでしたが,昼間から,美術館で赤ワインを飲みながら,北欧の音楽を楽しむというのは,なかなか贅沢です。

今回演奏された曲の中では,初めて聞くヴァスクスというラトヴィアの作曲家の作品が大変楽しめました。このシリーズでは”聞きやすい現代音楽”が演奏されることが多いのですが,この曲もいろいろな軋みのある音の後,バーバーのアダージョを思わせるような荘厳が雰囲気になり,大変楽しめる作品でした。

このシリーズも5回目ですが,音楽と美術を組み合わせたようなCDとかDVDのようなものも考えられるような気がします。そういうコラボレーション作品にも期待したいと思います。

« 2007年11月11日 - 2007年11月17日 | トップページ | 2007年11月25日 - 2007年12月1日 »

最近のコメント

最近の記事

最近のトラックバック