奥村愛さんの新譜CDにOEKも登場
若手ヴァイオリニストの奥村愛さんとOEKが共演した「ポエジー」というCDがエイベックスから3月26日に発売されます。この奥村さんとOEKですが,映画「明日への遺言」サントラ盤でも加古隆さんの曲を共演しています。こちらの方は,2月29日の発売です。収録曲は,タワーレコードのサイトの方には書かれていました。
「ポエジー」の収録曲
「明日の遺言」サントラ版|エイベックスのページの情報
指揮は竹本泰蔵さんです。ただし,OEKが登場するのは一部の曲だけです。
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若手ヴァイオリニストの奥村愛さんとOEKが共演した「ポエジー」というCDがエイベックスから3月26日に発売されます。この奥村さんとOEKですが,映画「明日への遺言」サントラ盤でも加古隆さんの曲を共演しています。こちらの方は,2月29日の発売です。収録曲は,タワーレコードのサイトの方には書かれていました。
「ポエジー」の収録曲
「明日の遺言」サントラ版|エイベックスのページの情報
指揮は竹本泰蔵さんです。ただし,OEKが登場するのは一部の曲だけです。
3月1日に金聖響さん指揮OEKによって,ブラームスの交響曲第4番の公開レコーディングが行われますが,昨年行われた第2番の録音が3月26日にエイベックスから発売になります。ジャケットの写真は第1番と似たような,統一された雰囲気です。
音楽の友3月号
井上音楽監督指揮のニューイヤーコンサートの評
モーストリー・クラシック4月号
ラ・フォル・ジュルネ金沢の紹介記事
オーケストラの航空機利用に関する問題を取り上げた記事の中でOEKの事務局の方のインタビューなどが掲載あれています。
ぶらあぼ3月号
ラ・フォル・ジュルネ金沢の紹介記事
※4月号はどの雑誌も「ラ・フォル・ジュルネ」の話題で盛り上がることでしょう。
先日の定期公演に行った時にもらったチラシ等の情報をもとに,これから先のOEKの公演情報をいくつかお知らせしましょう。
●OEK設立20周年記念公演
2008年9月15日(月・祝)15:00~
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」
井上道義指揮OEK+クレメラータ・バルティカ,OEK合唱団 その他
#OEKの第9が金沢で演奏されるのは,久しぶりのことです。
●バッハ:ロ短調ミサ
2010年1月(かなり先の情報ですが)
ヘルムート・リリング指揮OEK
●ジュゼッペ・サバティーニ&OEK公演
2008年4月6日(日)
#まだチラシは見かけませんが,世界的なテノール歌手との公演が行われるようです。
●第7回北陸新人登竜門コンサート:ピアノ部門
2008年4月12日(土)15:00~
#今年は土曜日に行われるようです。
●OEK室内楽シリーズ もっとカンタービレ第7回
2008年4月21日(月)19:00~
#2007年度に続き,2008年度も室内楽シリーズが行われます。この回は小林道夫さんを招いてのバロック音楽の夕べとなるようです。
本日からラ・フォル・ジュルネ金沢のチケットが発売になりましたが,東京で行われるラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンの方にもOEKが登場することが分かりました。
■ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」2008(東京)公演番号541
日時:2008年 5月 6日(火)9:15開演
会場:マイアーホーファー(東京国際フォーラム ホールC)
指揮:井上道義
曲目:
シューベルト:イタリア風序曲 D.590
シューベルト:イタリア風序曲 D.591
シューベルト:交響曲第6番 D.589
■ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」2008(東京) 公演番号543
日時:2008年 5月 6日(火)13:00開演
会場:マイアーホーファー(東京国際フォーラム ホールC)
独唱(奏):カタリーナ・ライヘS, ヴィーブケ・レームクールMs,シュテファン・ツェルクT, 有馬牧太郎B,ウルリケ・パイヤー(ピアノ)
合唱:シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭合唱団
指揮:ロルフ・ベック
曲目:
シューベルト :ミサ曲第4番ハ長調D452,op.48
ベートーヴェン:合唱幻想曲ハ短調op.80
前日5日の昼は金沢で公演,翌日の朝9時から東京で公演ということで,非常にハードなスケジュールですが,これのスケジュール自体が「熱狂」の一種という感じですね。さすがに”追っかけ”はしないつもりですが,東京の方に行かれる方は是非OEKの公演にもどうぞ。
今日の金沢は雪が降ったり止んだりでしたが,その中をロルフ・ベックさん指揮によるOEKの定期公演に出かけてきました。この日のメインの曲は,OEK合唱団と4人のソリストを加えての,モーツァルトの孤児院ミサでしたが,まず,この曲の素晴らしさに感激しました。
モーツァルトが12歳の時の曲ということなのですが,非常に充実した響きを持った作品で,レクイエムと1つの楽章を交換しても分からないぐらいの曲だと思いました。特に合唱の出番の多い曲で,合唱団の皆さんは,最初から最後まで立ったままでした。ベックさんの指揮姿や立ち姿自身,とても立派なのですが,それがそのまま音になったような充実感のある歌で,ドイツの宗教曲を聞いた!という充実感が残りました。トロンボーンのソロや重奏も印象的な曲で,終曲の序奏部のソロなど本当に見事でした。
前半に演奏されたプラハ交響曲やアリアも大変充実した演奏でした。アリアの方は,カロリーナ・ウルリヒさんという若いソプラノ歌手が歌われていましたが,瑞々しさと伸びやかさがあり,とても印象的な歌を聞かせてくれました。
なお,この日は,ラ・フォル・ジュルネ金沢のチケット発売日でした。これから春になるに連れて,どんどん音楽堂付近も華やかな感じになっていくことでしょう。もうしばらくは雪の中でじっと待ちたいと思います。
ラ・フォル・ジュルネ金沢のチケットの販売ですが,2月24日から電子チケットぴあからも販売されるようです。以下のような専用のページが出来ていました。
http://t.pia.jp/feature/classic/lfjk/lfjk.html
その他,石川県立音楽堂のチケットのページも5月は,ラ・フォル・ジュルネだらけという感じです。
http://www.ongakudo.pref.ishikawa.jp/set_ticket.html
これから春にかけて,「音楽の友」「モーストリー・クラシック」「ぶらあぼ」辺りでもラ・フォル・ジュルネ金沢の特集記事が出てくると思いますので,ますます,金沢の注目度も高まりそうです。
公演のボリュームは,東京に比べるとかなり少ないのですが,東京の方の情報量が異常に多いという気もしますので,金沢ぐらいが丁度なのかもしれません。何よりも楽しみなのは,JR金沢駅周辺の景観がどのように変化するか,という点です。
今日の金沢は,この冬いちばんの積雪でしたが,その中をクワルテット・ローディによるモーツァルトの弦楽四重奏曲の全曲演奏シリーズの第9回に出かけてきました。前回でハイドン・セットが終わりましたので,このシリーズもいよいよ終盤に入ったことになります。
今回は第20番「ホフマイスター」とホフマイスターの室内楽という取り合わせでしたが,この選曲が良いと思いました。モーツァルトの弦楽四重奏曲は,6曲セットで作られることが多いのですが,このホフマイスターだけはポツンと1曲だけ作られています。そのことがこの選曲にも反映しているような感じでした。
このホフマイスターという曲ですが,特に第3楽章が聞き応えたっぷりです。こうやって1曲だけを聞くと特に集中して聞くことができます。その他,演奏されたホフマイスターの曲の方は気楽に聞ける作品でした。ホフマイスターには,その他沢山の作品があり,隠れた名曲もあるということですので,是非また別の機会にでも聞いてみたいものです。
今日は金沢歌劇座で行われた,石川県学生オーケストラ&オーケストラ・アンサンブル金沢合同コンサートに出かけてきました。このコンサートもすっかり定着した感じですが,今年演奏される曲はベルリオーズの幻想交響曲ということで,特に楽しみでした。
指揮の大勝秀也さんの下,総勢130名編成(チラシによる)幻想交響曲は大変な迫力でした。ただし,どぎつい感じはなく,一気にアクセルを踏み込むようにすっきりと終わった第5楽章のコーダの部分をはじめ,,大変爽やかな音楽となっていました。
随所に出てくるソロもがんばっていました。学生オーケストラの奏者の方が首席を担当していましたが,第3楽章に出てくる,コールアングレとオーボエの対話をはじめ,大変しっかりとしたソロを楽しむことができました。第5楽章の鐘の音ですが,チューブラベルの音に加えピアノの音が入っているように聞こえました。
この曲は,ベルリオーズがまだ若い頃に作った出世作にして最大傑作ですが,学生オーケストラが演奏するのに本当にぴったりの曲だと実感しました。
ラ・フォル・ジュルネ金沢のタイム・テーブルと出演者が発表になったようです。
プレ・イベント
5月3日
5月4日
5月5日
※PDFファイルになっています。
これからじっくりと見てみたいと思いますが,音楽堂内の公演については,重複がなさそうなので,ハシゴができそうな感じです。ちなみに,コンサートホール=ワルトシュタイン,邦楽ホール=クロイツェル,交流ホール=フィデリオ,というニックネームがつけられています。
チケットの方は2月24日(日)に発売されるようです。
http://www.lfjk.jp/tickets.html
あれこれ考えず,マルチパスというのが便利かもしれないですね。
PS.ロゴマークもできたようですね。加賀藩の梅鉢のデザインというのは,なかなか良いですね。
今日は,毎年,この時期恒例の演奏会となっているOEKの首席チェロ奏者,ルドヴィート:カンタさんのチェロ・リサイタルに行ってきました。ピアノ伴奏は鶴見彩さんで,石川県立音楽堂コンサートホールで行われました。カンタさんのリサイタル・シリーズもすっかり定着していますが,毎年毎年,かなり歯ごたえのあるプログラムが並ぶのが恒例になっています。今回は,前半ではショパンのチェロ・ソナタが演奏されたのですが,後半の方はチェロ小品集となっており,いつもとは少し違った趣向が凝らされていました。
この小品集なのですが,東欧系の民族音楽,ピアソラのタンゴなど,少しエキゾティックな雰囲気をもった曲が集められており,バラバラという印象はなく,後半を通じて一つのムードを作り上げていました。この選曲がまず素晴らしいと思いました。
カンタさんの演奏は,いつもどおりの美音をさりげなく駆使した見事なものでした。チャールダーシュやポッパーの曲などでは,お得意の超高音を楽しませてくれました。こういう技巧的な曲を弾いても,曲芸的にならないのが,カンタさんの演奏の格好良いところです。
今回のピアノの鶴見さんの演奏も見事なものでした。特に前半のショパンでのきらきらした音は,落ち着いたチェロの音にアクセントを加えていました。
このカンタさんのリサイタルは,2月18日に東京文化会館小ホールでも行われますので,東京近辺の方は是非お出かけ下さい。
今日は石川県小松市にあるアマチュア・オーケストラ,小松シティ・フィルハーモニックの定期演奏会に出かけてきました。これで県内にあるアマチュア・オーケストラは,ほぼ制覇したことになります(大学のオーケストラなどはまだ全部聞いていませんが)。
今回は,先日,ノリントンさん指揮で聞いたばかりのブラームスの交響曲第1番がメインだったのですが...何とコントラバスが正面奥に並ぶ配置で,ほぼ同じでした。この一致がまず面白かったのですが,演奏の方も大変充実していました。とても「ドイツの音楽を聞いた!」と思わせる,正統的な演奏でした。
「ピーターとおおかみ」は,アマチュア・オーケストラが演奏するのは,比較的珍しい曲ではないかと思います。小松おはなしの会の方のナレーション付きでしたが,とても聞きやすく,大げさなところが全くありませんでしたので,音楽そのものを楽しむことができました。
金沢に戻るには車で40分ほどかかりましたが,途中で雪の白山連峰を眺めることができ,ちょっとした旅行気分を味わうこともできました。というわけで,とても良い演奏会でした。
今日は,「OEK室内楽シリーズ:もっとカンタービレ」の第6回「ブラームス 憂愁の室内楽集」が行われたようです。残念ながら行くことはできなかったのですが,行かれた方がありましたら感想などお聞かせ下さい。
曲目の中ではメンデルスゾーンの八重筝曲は是非聞いてみたかった曲です(「ブラームス:憂愁の室内楽集」というタイトルとは矛盾するようですが)。この曲などはOEKの弦楽合奏で聞いても楽しめそうですね。
この室内楽シリーズですが,6回全部行くつもりで,6枚6000円の回数券を買ったのですが,結局3回しか行けませんでした(1回はうっかりミスでしたが)。通常は1枚2000円ですので,3回行けば元は取れる計算にはなりますが,3枚残ってしまったのが残念です。このシリーズが来年度も継続し,この余った券が使えるととても嬉しいのですが...
今日は,石川県立音楽堂で行われたロジャー・ノリントン指揮シュトゥットガルト放送交響楽団演奏会に出かけてきました。これまで金聖響さん,ニコラス・クレーマーさんなど,古楽器奏法を取り入れた演奏をいろいろと聞いてきましたが,今回の指揮のノリントンさんは,その大御所的な存在です。以前から一度聞いてみたかった指揮者ということで楽しみにして聞きに行ったのですが,その期待どおりの演奏会となりました。
弦楽器の奏法はノンヴィブラートが徹底しており(ヴォーン=ウィリアムズでも?),透明な響きが一貫していました。それでいて冷たい感じはありません。響きは明るく,どこかウィットを感じさせるところがあります。というわけで,ドイツのオーケストラ=重厚という先入観を裏切るような新鮮さがありました。
最初のヴォーン=ウィリアムズの「すずめばち」序曲は初めて聞く曲でしたが,蜂の羽音を思わせる音をはじめ,とても楽しめる作品でした。続く,ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番は小菅優さんとの共演でしたが...意表を突く配置でした。この辺は,後ほどレビューで紹介しましょう。小菅さんのピアノは大変センスの良いもので,ノリントンさんと互角に渡り合う,見事な演奏でした。とてもよく考えられた演奏で,瑞々しさと同時に深みを持った演奏となっていました。
後半のブラームスの交響曲第1番は,まず,第1楽章序奏部の速さに驚きました。その後はオーソドックスな感じになりましたが,それでも前半同様,明るく透明な響きが中心で,とてもクリアな雰囲気の演奏でした。管楽器が4管編成というのも面白いと思いました。古楽奏法といえば「過激」という印象もあるのですが,そういう感じはなく,まろやかな管楽器と透明な弦楽器が良いバランスを作っていました。第4楽章では,ティンパニの強打が特に印象的でした。特に最後の最後の音には,とどめを刺すような迫力があり,すっかり打ちのめされてしまいました。
数年前のN響アワーで,ノリントンさん指揮NHK交響楽団の演奏が年間ベストコンサートに選ばれていたことがありますが,「なるほど」と納得の演奏でした。機会があれば,是非,OEKにも客演して欲しい方です。
毎年4月に行われている北陸新人登竜門コンサートの出演者が決まりました。今回はピアノ部門で,次の3人の方が登場します。
河合美知,徳永雄紀,竹田理琴乃
このうち,徳永さんと竹田さんはどちらも中学生のようです。どういう演奏を聞かせてくれるか大変楽しみです。
なお,今年の審査員ですが,ピアニスト・作曲家の野平一郎さん,作曲家・音楽堂洋楽監督の池辺晋一郎さん,OEK音楽監督の井上道義さんの3人でした。
演奏会の方は,2008年4月12日(土)15:00~石川県立音楽堂コンサートホールで行われます。曲目等が分かりましたら,またご紹介します。
http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/news/2008/01/post_58.html
今日はマイケル・ダウスさんの弾き振りによるOEK定期公演Mに出かけてきました。丁度1年前のヴィヴァルディ「四季」+ピアソラ「四季」=「八季」の時もそうでしたが,今回もまた冴えた選曲のプログラムを楽しむことができました。前半がガーシュインとバーンスタイン,後半が映画音楽集ということで,ファンタジー定期に近い雰囲気もありましたが,ファンタジー公演の方も「ポップス歌手の伴奏」というパターンが少なくなってきている感じですので,境界線が無くなって来ているのかもしれません。
今回のプログラムでは,前半最後の,指揮者なしによるバーンスタインのセレナードが印象的でした。この曲は岩城さん指揮で何回か聞いたことのある曲ですが,今回の演奏は,弾き振りというよりは,ダウスさんとOEKのコラボレーションという感じで,ジャズ風の気分を持った最終楽章を中心に大変生き生きした音楽となっていました。
後半の最初のコリリアーノのレッド・ヴァイオリンは,映画音楽なのですが,非常に聞き応えのある音楽でした。ヴァイオリンを題材にした映画ということで,パガニーニを思わせる曲想だったのですが,もっと古い時代の気分になったり,現代的な雰囲気になったり,「一体どの時代の音楽だろう」と思わせる不思議な音楽でした。ダウスさんの演奏は,大河ドラマ風の雰囲気にぴったりの貫禄がありました。
その後の映画音楽集は,リラックスして楽しめました。通常の定期公演では,最後の曲が重いのですが,最後に行くほど,気楽に楽しめる,という配列も悪くないな,と思いました。特にアンコールで演奏された「第三の男」のハリーライムのテーマは,「ナイス!」という選曲でした。オリジナルはチターで演奏される曲ですが,独奏ヴァイオリン+オーケストラで演奏しても大変楽しめました。
PS.今回の演奏会ですが,早くも公式HPの方に写真が掲載されています。これもまた素晴らしいですね。
http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/news/2008/02/post_59.html
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