OEKの孤児院ミサ
今日の金沢は雪が降ったり止んだりでしたが,その中をロルフ・ベックさん指揮によるOEKの定期公演に出かけてきました。この日のメインの曲は,OEK合唱団と4人のソリストを加えての,モーツァルトの孤児院ミサでしたが,まず,この曲の素晴らしさに感激しました。
モーツァルトが12歳の時の曲ということなのですが,非常に充実した響きを持った作品で,レクイエムと1つの楽章を交換しても分からないぐらいの曲だと思いました。特に合唱の出番の多い曲で,合唱団の皆さんは,最初から最後まで立ったままでした。ベックさんの指揮姿や立ち姿自身,とても立派なのですが,それがそのまま音になったような充実感のある歌で,ドイツの宗教曲を聞いた!という充実感が残りました。トロンボーンのソロや重奏も印象的な曲で,終曲の序奏部のソロなど本当に見事でした。
前半に演奏されたプラハ交響曲やアリアも大変充実した演奏でした。アリアの方は,カロリーナ・ウルリヒさんという若いソプラノ歌手が歌われていましたが,瑞々しさと伸びやかさがあり,とても印象的な歌を聞かせてくれました。
なお,この日は,ラ・フォル・ジュルネ金沢のチケット発売日でした。これから春になるに連れて,どんどん音楽堂付近も華やかな感じになっていくことでしょう。もうしばらくは雪の中でじっと待ちたいと思います。
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