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2008/02/06

ノリントン指揮シュトゥットガルト放送交響楽団演奏会

今日は,石川県立音楽堂で行われたロジャー・ノリントン指揮シュトゥットガルト放送交響楽団演奏会に出かけてきました。これまで金聖響さん,ニコラス・クレーマーさんなど,古楽器奏法を取り入れた演奏をいろいろと聞いてきましたが,今回の指揮のノリントンさんは,その大御所的な存在です。以前から一度聞いてみたかった指揮者ということで楽しみにして聞きに行ったのですが,その期待どおりの演奏会となりました。

弦楽器の奏法はノンヴィブラートが徹底しており(ヴォーン=ウィリアムズでも?),透明な響きが一貫していました。それでいて冷たい感じはありません。響きは明るく,どこかウィットを感じさせるところがあります。というわけで,ドイツのオーケストラ=重厚という先入観を裏切るような新鮮さがありました。

最初のヴォーン=ウィリアムズの「すずめばち」序曲は初めて聞く曲でしたが,蜂の羽音を思わせる音をはじめ,とても楽しめる作品でした。続く,ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番は小菅優さんとの共演でしたが...意表を突く配置でした。この辺は,後ほどレビューで紹介しましょう。小菅さんのピアノは大変センスの良いもので,ノリントンさんと互角に渡り合う,見事な演奏でした。とてもよく考えられた演奏で,瑞々しさと同時に深みを持った演奏となっていました。

後半のブラームスの交響曲第1番は,まず,第1楽章序奏部の速さに驚きました。その後はオーソドックスな感じになりましたが,それでも前半同様,明るく透明な響きが中心で,とてもクリアな雰囲気の演奏でした。管楽器が4管編成というのも面白いと思いました。古楽奏法といえば「過激」という印象もあるのですが,そういう感じはなく,まろやかな管楽器と透明な弦楽器が良いバランスを作っていました。第4楽章では,ティンパニの強打が特に印象的でした。特に最後の最後の音には,とどめを刺すような迫力があり,すっかり打ちのめされてしまいました。

数年前のN響アワーで,ノリントンさん指揮NHK交響楽団の演奏が年間ベストコンサートに選ばれていたことがありますが,「なるほど」と納得の演奏でした。機会があれば,是非,OEKにも客演して欲しい方です。

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コメント

私も聴いてきました。
管理人様も、レビューをお書きになるとのこと!嬉しい限りです。
ロジャー・ノリントンさんのノンビブラート奏法のことは、N響アワー等で知っておりましたが、
ミーハーな私の動機は(笑)むしろ、昨年、菊池洋子さんと共に出光音楽賞も受賞した、小菅優さん聴きたさ、でありました。

まず、ノンビブラート奏法については、1曲目のスズメバチの羽音には、ビブラートをかけていたように、
(3階の席から、かつ乱視の目で)見えたのですが、違ったでしょうか?
オーケストラの音も、ノリントンさんの振る舞いも、とてもおおらかでかつ純粋な感じで、私好みでした。
フル・オーケストラによるベートーベンの「第10交響曲」(ブラームスの交響曲第1番:管理人様の「曲目解説集」参照)には、「ごちそう満腹」(笑)、とても聴き応えがありました。

そして小菅優さんのベートーベン、ピアノ協奏曲第4番ですが、第1楽章でピアノ独奏に入ってまもなく、
私には、驚いたことに、ピアノの音色を超えた「音楽」そのものがほとばしり出ている、としか聞こえませんでした。
それはあたかもベートーベンの魂の叫び?であり、絶対に抗し難い、勢いに満ちた「音楽」でした。
第2楽章に入って、くっきりとしたオーケストラの音と静かなピアノとの対話が始まると、私の目には涙が溢れ、体には震えが襲いました。
まさに、小菅優さんとは何者ですか?もっと間近で拝見したかった、という感じです(笑)。

休憩時間にプログラムを購入しました。内容の充実したものでした。小菅さんのインタビュー記事の最後に、
「私はコンサートで自分をすべてさらけ出しています、魂を出している。・・・ベートーヴェンもその思いで演奏します。」と語っています。

ベートーベンをテーマに開催される「ラ・フォル・ジュルネ金沢」には、この小菅さんや、アリス=紗良・オットさんも、是非演奏されるように望みたいところです。

covariantさま,こんにちは。コメントをありがとうございます。私の方はプログラムを買わなかったのですが,充実した内容だったようですね。

小菅さんについては,メジャーコンクール優勝者とは少しスタンスが違う活躍をされているようで,今後に注目したいと思います。

「ラ・フォル・ジュルネ金沢」では,きっとベートーヴェンのピアノ協奏曲なども取り上げられることがあると思いますが,どなたが登場するのか今から楽しみです。

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