ミミにイチバン!「オーケストラの日」 ウェルカムスプリングコンサート
今日は,OEKの「ミミにイチバン!「オーケストラの日」 ウェルカムスプリングコンサート」という”年に一度のファン感謝祭”的なコンサートに出かけてきました。毎年趣向が凝らされているのですが,今回の特徴は,3部構成になっており,3つのオーケストラが順に出てきた点でした。登場したのは,石川県ジュニアオーケストラ,金沢交響楽団そしてOEKでした。
指揮者も2人登場し,ジュニアオーケストラは鈴木織衛さんが指揮し,残りは井上道義音楽監督が指揮をしました。ジュニアオーケストラは,チラシの「のだめカンタービレ」のイラストにちなんでかベートーヴェンの交響曲第7番が演奏されました。その後,チャイコフスキーの花のワルツも演奏されましたが,特にテンポを遅くすることもなく,堂々たる演奏を聞かせてくれました。
今回,地元のアマチュアオーケストラを井上さんが指揮をされたのも面白いアイデアだったと思います。恐らく,金沢交響楽団の皆さんには大変大きな刺激になったと思います。こちらもベートーヴェンのコリオラン序曲で始まりましたが,ラ・フォル・ジュルネにちなんでの選曲かもしれません。井上さんの指揮ぶりは,オーケストラを鞭打つ(?)ような大きなもので,とても緊張感に溢れたものでした。その後に演奏された映画音楽2つの方は反対に大変のびやかでした。この地元のアマチュアオーケストラとの交流というのは今後も続けていって欲しいと思います。
第3部にはOEKが登場し,OEKメンバーとOEKとの共演で協奏曲的な作品が3曲演奏されました。フルートの岡本さん,ヴァイオリンの竹中さんと上島さんが登場しましたが,井上さんによる”ヒーローインタビュー”もありお客さま感謝デーならではの楽しさを満喫できました。その後,地元出身の若手サキソフォーン奏者の作田聖美さんとの共演でモーリスという作曲家のプロバンスの風景という曲が演奏されました。とても良い感じの曲で,新人登竜門コンサートを先取りするような新鮮さを楽しむことができました。
最後は指揮者体験コーナーということで3人の一般の方がOEKを指揮されました。ベートーヴェンの運命の冒頭部でしたが,やはり棒一本でプロの奏者を動かすというのはなかなか大変なものだ,と実感されたのではないかと思います。アンコールでは松井選手の結婚お祝いに「栄光の道」が演奏されたのですが,今回は特別に粋なアレンジがされていました。これについては後で御紹介しましょう。
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