ミッキーのおもちゃ箱
今日は,井上道義音楽監督指揮によるOEKの定期公演に出かけてきました。フランス音楽中心のプログラムでしたが,井上さんならではの遊び心と粋が満ちあふれた演奏会になりました。メインで演奏された,ドビュッシーの「おもちゃ箱」は先日,イセ食品提供で子供&ファミリー向けに演奏されたものとほぼ同じ演出による演奏でしたが,井上さんのトークが大人向けになっており,どこか「子供時代を懐かしむ大人」という気分がありました。さんざんふざけた後の最後の部分で井上さんが「子供はおしまい。それでは大人を演じましょう」といったことを語って曲が締められたのですが,ちょっと身に染みる言葉でした。
前半に登場したラマニャ・ラドゥロヴィッチさんにも驚かされました。まだ,20代前半のヴァイオリニストですが,スター性とカリスマ性と高い技術とを兼ね備えており,ヴァイオリン音楽の面白さを存分に楽しませてくれました。今回演奏されたようなケレン味のある作品には特にぴったりでした。
今回と同様の演奏会は,東京,名古屋などでも演奏されますが,井上さんとラドゥロヴィッチの魅力だけではなく,OEKの個々の奏者の魅力も楽しむことができます。お近くの方は是非お出かけください。
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「おもちゃ箱」で、井上さんの「不可能?、、、かのうです」に応じて加納さんが立ったのには思わず噴き出しましたが、続くオーボエの音色には、これまでになく素晴らしいものがあったように感じました。
投稿: 星野 | 2008/03/22 22:45