OEK室内楽シリーズ「もっとカンタービレ」第7回
昨年度から始まった「OEK室内楽シリーズ:もっとカンタービレ」ですが,今年度も行われます。これまでにないOEKメンバープロデュースによるシリーズとして注目をしていたのですが,これで「もう一つの定期公演」的な位置づけになりそうです,
通算第7回となる今回は「バロック音楽の夕べ」と題し,日本を代表するチェンバロ奏者である小林道夫(チェンバロ)さんをゲストに招いて,バロック時代の作曲家5人の作品を楽しみました。どの曲にも小林さんは通奏低音として登場し,その上で演奏する奏者が次々代わるという構成も面白いと思いました。
演奏された曲はバッハのブランデンブルク協奏曲第5番以外は初めて聞く曲ばかりでしたが,交流ホールのようなステージと客席が近いホールで聞くにはぴったりの曲ばかりで,優雅な時間を過ごすことができました。
小林さんは,自称「後期高齢者」とのことでしたが,折り目正しい話しぶりも含め,学究的で知的な雰囲気は以前と全く代わりません。OEKメンバーによるバロック音楽の演奏は比較的珍しいのですが,しっかりとまとめていたと思いました。是非,再共演を期待したいと思います。
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