弦楽四重奏でめぐるモーツアルトの旅(10)
OEKの大村俊介さんを中心とするクワルテット・ローディによる「弦楽四重奏でめぐるモーツアルトの旅」も10回目となりました。今回は弦楽四重奏曲第21番他でした。この21番から最後の23番までは,「プロシア王四重奏曲」と呼ばれているものです。プロシア王は自らチェロを弾いたということで,チェロのパートが主役のような所のある曲ですが,大村さんの「聞き所」解説を聞いた後だと「なるほど」という感じで楽しむことができました。クワルテット・ローディのチェロ・パートは福野桂子さんですので,「プロシア王」というよりは「プロシア妃」と呼ぶ方が相応しいかな,と思いながら聞いていました。3楽章など,トリオの部分でチェロのソロが鮮やかに登場しますので,大輪の花がぱっと広がるような艶やかさがありました。。
その他,前半ではバッハとモーツァルトの関係についても触れられ,バッハの平均律クラヴィーア曲集の中の曲を弦楽四重奏曲用にモーツァルトが編曲したフーガが5曲演奏されました。こういった曲が聞けるのもこのシリーズならではです。
それにしても,昨日からほとんどお金を払うことなしに,ドリンク付きの室内楽公演を聞きまくっている感じです(2日間で500円)。これだけいろいろな室内楽を集中的に聞けるというのも金沢ならではかもしれません。
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