ラ・フォル・ジュルネ明け,今度は定期公演
ラ・フォル・ジュルネ明け初の定期公演が行われたので出かけてきました。石川県立音楽堂は,1週間前の混雑が嘘のように平静に戻っていました。あの3日間は何だったのだろう?とちょっと不思議な気分になりました。
今回のプログラムは,フランス音楽が中心でしたが,ベートーヴェン漬けの後には,ぴったりだったかもしれません。あらゆる面で反対の音楽という感じでした。前半は, ロッシーニの「絹のはしご」序曲に続いて, サン=サーンスのピアノ協奏曲第2番が演奏されました。この曲は,OEKが演奏する機会の比較的多い曲ですが,ピアノの技巧のエッセンスがコンパクトに凝縮されたような分かりやすい作品で,鶴見彩さんの鮮やかな技巧を堪能できました。
後半は,ラヴェルの「クープランの墓」「マ・メール・ロア」が演奏されました。今回,ミケランジェリさんの代役で登場したフォレスティエさんの指揮は,どちらの曲も前半,じっくりと柔らかな響きを聞かせた後,最後に鮮やかな響きで締めくくる感じで,メリハリの効いたものでした。これらの曲では,特に水谷さんのオーボエが大活躍でした。ベートーヴェンの「英雄」の時とは,また別の鮮やかで優雅な音楽の世界を楽しませてくれました。
このところ,OEKはフランス音楽に力を入れています。数年後ぐらいには,ラ・フォル・ジュルネ金沢のテーマになるのかな,と結局は,ラ・フォル・ジュルネのことを考えながら聞いてしまいました。やはり,あのイベントは画期的だった気がします。
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