OEKのCD

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2008年6月

2008/06/29

群馬交響楽団&OEKジョイント公演

今日は,群馬交響楽団とOEKの合同による定期公演Mが行われました。大編成によるオール・チャイコフスキープログラムということで,いつもの定期公演にはない,たっぷりとした響きを満喫できました。

メインで演奏された交響曲第4番は,ゆっくり目のテンポでオーケストラを鳴らしきったような演奏でした。前半と後半で座席換えをするという,面白いことをしていましたが,「年に一度の大編成」という感じの伸び伸びとした喜びに満ちた演奏になっていました。やはり,井上道義さんは,お祭り男です。乗せるのが巧いです。

2曲目に演奏されたピアノ協奏曲第1番でのジルベルシュタインさんの演奏も見事でした。この演奏も余裕たっぷりで,ヴィルトーゾぶりをしっかりと聞かせてくれました。1曲目のアビゲイル・ヤングさんのソロも安心して楽しむことができました。

その他,井上さんならではのアイデアが満載されていたのですが...これはまた後でしっかりご紹介しましょう。
本当にミッキーさんのコンサートは何が出てくるかわかりません。

2008/06/28

もっとカンタービレ第8回

OEKの”もう一つの定期公演”として定着しつつある,「もっとカンタービレ:OEK楽員オールプロデュース」の8回目に出かけてきました。これまで,このシリーズでは,弦楽器を中心とした室内楽が多かったのですが,今回は管楽器メンバーを中心とする内容で,「室内楽」の範疇を越えるぐらいのメンバー(井上道義さんが指揮された曲もありました)による演奏を楽しむことができました。

今回のもう一つの特徴は,明日の定期公演で合同演奏を行う群馬交響楽団の管楽器メンバーとの合同演奏になっていた点です。明日はオーケストラ全体としての合同演奏,本日は管楽アンサンブルレベルの合同演奏ということで,公演チラシのサブタイトルどおり”一夜限り”のコラボレーションを楽しむことができました。

どの曲も親しみやすい作品でしたが,最後に演奏されたロドリーゴの管楽合奏のためのアダージョという珍しい作品が予想以上に面白い曲でした。有名なアランフェス協奏曲のような雰囲気で始まった後,突如ポップスのようなリズムが加わりアップテンポになるような曲でした。ほとんどの管楽器メンバーが勢揃いということで,吹奏楽団のような響きを楽しむことができました。

明日は合同演奏によるチャイコフスキーということで,大いに盛り上がることでしょう。

PS.本日は金沢交響楽団の演奏会も行われており,こちらにも行きたかったのですが(田島睦子さんのピアノ独奏によるラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を特に聞いてみたかったのですが),残念ながら行くことができませんでした。

2008/06/26

最近の雑誌から

音楽の友7月号
4月26日のラルフ・ゴトーニさんのピアノと指揮の定期公演評
5月10日のジャン=ルイ・フォレスティエさんの指揮の定期公演評
ラ・フォル・ジュルネ金沢の記事

モーストリー・クラシック8月号
スタニスラフ・ブーニンさんのピアノによるベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番他のCD評

ぶらあぼ7月号
井上道義さん指揮の「おもちゃ箱」他のCD評

2008/06/20

ヴェンツェル・フックス+沼尻竜典/OEK

今日は久しぶりにOEKの定期公演に出かけてきました。コンサートホールでOEKを聞くのは1ヶ月半ぶりぐらいですが,やっぱりオーケストラはいいものです。今回は,前半はベルリン・フィルの首席クラリネット奏者のヴェンツェル・フックスさんの独奏によるクラリネット協奏曲2曲,後半はベートーヴェンの交響曲第2番というプログラムでした。

フックスさんとOEKは既にCDを2枚作っていますが,相変わらず完成度の高い演奏を聞かせてくれました。特にモーツァルトの協奏曲の第2楽章での弱音の表現力の多彩さには感嘆しました。ウェーバーの協奏曲第2番のフィナーレでの,これ見よがしの技巧にも協奏曲を聞く楽しさが満ちていました。

後半のベートーヴェンの交響曲第2番といえば,ラ・フォル・ジュルネ金沢のオープニングを思い出します。沼尻さんの指揮も大変エネルギッシュでしたが,常に音楽の折り目正しさを失うことがなく,大変気持ちの良い音楽を楽しむことができました。後半2楽章の充実感も素晴らしく,聞きごたえたっぷりでした。第4楽章のフィナーレなど非常に明晰で圧倒的な盛り上がりを築いていました。

沼尻さんと言えば,若手指揮者という印象があったのですが,余裕たっぷりの音楽を聞いて,すっかり円熟した指揮者になったと感じました。

2008/06/19

OEKの2008~2009年の定期公演シリーズ

OEKの2008~2009年の定期公演シリーズの概要が送られてきましたので,お知らせしましょう。
※日程・出演者・曲目は変更になる場合がありますので,詳細については公式ホームページ等でご確認ください。

★フィルハーモニー・シリーズ

#247 08/09/18 ギドン・クレーメル&クレメラータ・バルティカ×井上道義&OEK合同演奏会 シベリウス:ヴァイオリン協奏曲他
#248 08/10/09 ドミトリ・キタエンコ指揮 小山実稚恵(Pf) グリーグ:ピアノ協奏曲,ベートーヴェン:田園 他
#250 08/10/31 井上道義指揮 能とオーケストラのコラボレーション 高橋裕:能とオーケストラのための新曲(初演)
#253 09/01/07 井上道義指揮,アリス=紗良・オット(Pf) ニューイヤーコンサート2009 ベートーヴェン:皇帝,交響曲第7番
#256 09/02/26 ヴァレーズ指揮,吉本奈津子(Vn) シャブリエ:田園組曲,サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番,グノー:交響曲第2番他
#258 09/03/21 尾高忠明指揮,小菅優(Pf) パーセル:ディドとエネアス,モーツァルト:ピアノと管弦楽のためのロンド,ブリテン:若きアポロ,ハイドン:ロンドン交響曲
#259 09/04/21 下野竜也指揮 スッペ:序曲集,シェーンベルク:室内交響曲第2番
#261 09/05/23 広上淳一指揮,ジョルジ・カラゼ(Vc) ハイドン:軍隊交響曲他
#263 09/06/26 ギュンター・ピヒラー指揮,ラドヴァン・ヴラトコヴィッチ(Hrn) シュトラウス:ホルン協奏曲第1番,メタモールフォーゼン他
#265 09/07/25 安永徹,市野あゆみ ハイドン:協奏交響曲,ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番,シューベルト:交響曲第5番

★マイスター・シリーズ
#246 08/09/10 井上道義指揮,荒井結子(Vc),木村かをり(Pf),中沢新一 ハイドン:チェロ協奏曲第2番,ベートーヴェン:交響曲第1番他
#251 08/11/29 ジョアン・ファレッタ指揮,マイケル・ルードヴィッヒ(Vn) メンデルスゾーン:イタリア交響曲 他
#254 09/01/20 ドミトリ・キタエンコ指揮,黒瀬恵(Org) シェエラザード,プーランク:オルガン協奏曲他
#257 09/03/06 井上道義指揮,神尾真由子(Vn) ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番,ビゼー:アルルの女 他
#262 09/06/13 金聖響指揮 ベートーヴェン:交響曲第7番,8番 他

★ファンタジー・シリーズ
#249 08/10/25 千住明,千住真理子
#252 08/12/05 宮川彬良
#255 09/02/08 音楽なぞ解き劇場 ぺらぺら「オペラ」笑劇場 噺家:笑福亭松喬,大阪音楽大学オペラ研究室
#260 09/05/13 布施明
#264 09/07/03 池辺晋一郎プロデュース面白クラシック

2008/06/15

高橋悠治ピアノ・リサイタル

このところOEKのコンサートにはしばらく行っていませんが,金沢21世紀美術館で「ベーゼンドルファーを弾く」シリーズの第10回が行われたので出かけてきました。今回は,作曲家としてもお馴染みの高橋悠治さんが登場しました。高橋さんと言えば,故岩城宏之さんなどとともに(そういえば,6月13日が命日でした),現代音楽の旗手的な活躍をされていましたので,「ちょっと怖そう」な先入観を持っていたのですが,この日の演奏は,本当に穏やかなものでした。

演奏されたプログラムを見ると,バッハ,ブゾーニ,自身の曲,モンポウということで,非常に多彩なのですが,どの曲に対するアプローチも非常に自然で,どこか諦観を感じさせる静けさがありました。特に気に入ったのはブゾーニの曲でした。ブゾーニの作風自体多彩なので,高橋さん自身の作曲活動と通じるものがあるのではないかと思いました。

後半に演奏されたモンポウの「沈黙の音楽」の抜粋でもそうでしたが,高橋さんの演奏には,詩や文学と音楽とのコラボレーションといった雰囲気があります。この21世紀美術館のホールは大変狭いホールですが,そういうホールでこそ生きる演奏だったと思います。

2008/06/07

OEK夏の音楽祭公演

今年の夏,OEKは,フランスとドイツで行われる2つの音楽祭に出演します。OEKの公式ホームページに情報が掲載されていましたので,ご紹介しましょう。7月の定期公演は,その壮行公演になりそうですね。

ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭(フランス)

●7月30日(水)21:00開演 オールヌ湖特設会場
指揮:井上道義 独奏:ポール・ルイス(ピアノ)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 op.58
ベートーヴェン:交響曲 第2番 ニ長調 op.36

●7月31日(木)21:00開演 フロラン城公園特設会場
指揮:井上道義 独奏:アレクセイ・ヴォロディン(ピアノ)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 op.19
ベートーヴェン:交響曲 第4番 変ロ長調 op.60

シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭(ドイツ)

●ノルデルシュテット公演 8月2日(土)20:00開演 ノルデルシュテット・ステージ
●ツェホー公演 8月3日(日)19:00開演 イツェホー劇場
指揮:井上道義,独奏:アビゲイル・ヤング(ヴァイオリン),ルドヴィート・カンタ(チェロ),イェレン・ベルヴァーツ(トランペット),リリヤ・ジルベルシュタイン(ピアノ)
ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲 第1番,ハイドン:交響曲 第96番 ニ長調「奇跡」 ほか

●レンズブルク公演 8月9日(土)20:00開演 キリスト教会
●リューネブルク公演 8月10日(日)19:00開演 聖ミカエル教会
指揮:ロルフ・ベック,独唱:クリストフ・プレガルディエン(テノール)ほか,合唱:シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭合唱団
ヘンデル:オラトリオ「アレキサンダーの饗宴」

2008/06/02

ゲルバーのベートーヴェン4大ソナタ

今年の5月前半,あれだけ沢山ベートーヴェンを聞いておきながら,「また,ベートーヴェン?」と言われそうですが,今日は,ピアノの巨匠,ブルーノ・レオナルド・ゲルバーさんによる「オール・ベートーヴェン」のリサイタルを聞いてきました。この方が金沢に来るとなると行かないわけには行きません。

演奏の方はまさに「ゲルバーのベートーヴェン」でした。常に余裕たっぷり。要所で聞かせる重みのある音。たっぷりとした歌。輝きに満ちた壮麗さがあると思えば,透明感のある響きに浸らせてくれる...と巨匠の芸を堪能させてくれました。ちょっとしたミスタッチがあったり,崩しすぎかな?と感じる部分もあったのですが,どの曲もゲルバーさんのオーラに包まれており,非常に聞き応えのある演奏となっていました。

いわゆる「4大ソナタ」が演奏されたのですが,その中では金沢で演奏される機会の少ない「ワルトシュタイン」が
特に印象的でした。冒頭の8分音符を聞くだけで,「ベートーヴェンだ」と思わせてくれる曲です。3楽章の最初の静かな入り方は鳥肌が立つ感じでした。

実は,この演奏会は,定期会員割引でチケットを購入したので,ラ・フォル・ジュルネ2回分よりも安い価格で聞いてしまいました。そういう意味では,「ラ・フォル・ジュルネ」のアンコール公演のような,雰囲気のある,大満足の演奏会でした。

2008/06/01

あまんじゃくとうりこひめ

昨日5月31日と本日6月1日の2日連続で,林光作曲「あまんじゃくとうりこひめ」の上演が石川県立音楽堂邦楽ホールで行われました。私はこのうち,本日行われた昼間の公演の方を見てきました。

民話を題材とした30分ほどのオペラで,故岩城宏之さんが初演の指揮をしたという作品ということで,もうすぐ命日となる岩城さんを追悼するには絶好の作品です。この日は林光さん自身も会場に来られており,作品の作曲方法など,とても興味深いお話を聞かせてくれました。

作品の方もとても聞きやすい作品でした。機織りのシーンのたびに,打楽器が同じリズムを刻むのですが,その心地よい響きと,ストーリー全体に漂うなんとも言えない,ちょっと切なくなるような情緒が残る作品です。その切なさというのは,何でも人と反対のことをしたがる「あまんじゃく」という存在そのもののもつ切なさです。この日は,朝倉あづささんが歌われていましたが,とても愛嬌のある雰囲気で,それが民話的な雰囲気にぴったりでした。

うりこひめ役の仲谷響子さんも世間知らずの姫の雰囲気にぴったりでした。それと,ドラマの中では悪役だった(見る前はあまんじゃくが悪役かと予想していました),北山吉明さんの演じた「とのさん」も,ほのぼのとした感じでぴったりでした。リアルな悪役ではなく,憎めない「バカ殿」風が受けていました。

ただし,狭いホールでの日本語台本ということで,ほぼ歌詞は聞き取れたのですが,やはり,一部不明な部分がありました。この辺はプログラムの解説でもう少し補って欲しいと思いました。

前半は,高輪真知子さんが石川県の民話をOEKの伴奏で朗読するというものでした。多分,バッハの曲だったと思うのですが,朗読の全く邪魔にならない音楽でしたので,音楽が入ることでかえってリラックスして聞くことができた気がしました。高輪さんはとても味のある語り口で,その話芸を堪能できました。このホールの雰囲気的には,夏休みに伴奏付き怪談でもやってくれるとぴったり来るような気がしました。

今回の企画は,流れ的には,2006年末に行われた「オルフェオ」の上演に続くものだと思いますが,邦楽ホールを使った小規模なオペラには今後も期待したいと思います。

北國文華はラ・フォル・ジュルネ金沢特集

このところ,ラ・フォル・ジュルネ金沢のレビューがいろいろなメディアに出てきていますが(昨日の北陸放送の特別番組も見ごたえがありました),北國新聞社から出ている「北國文華」第36号(2008年6月号)の巻頭特集が「ナントりくつな音楽祭:ラ・フォル・ジュルネ金沢2008を終えて」です。

#ちなみに「りくつな」というのは金沢の方言で,「うまく出来ている」といったニュアンスのあるほめ言葉です。

執筆者も大変豪華で,次のような方々が文章を寄せています。
高樹のぶ子,井上道義,ルネ・マルタン,フランソワーズ・モレシャン,飯尾洋一

https://sec.hokkoku.co.jp/bunka/

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