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2008/06/15

高橋悠治ピアノ・リサイタル

このところOEKのコンサートにはしばらく行っていませんが,金沢21世紀美術館で「ベーゼンドルファーを弾く」シリーズの第10回が行われたので出かけてきました。今回は,作曲家としてもお馴染みの高橋悠治さんが登場しました。高橋さんと言えば,故岩城宏之さんなどとともに(そういえば,6月13日が命日でした),現代音楽の旗手的な活躍をされていましたので,「ちょっと怖そう」な先入観を持っていたのですが,この日の演奏は,本当に穏やかなものでした。

演奏されたプログラムを見ると,バッハ,ブゾーニ,自身の曲,モンポウということで,非常に多彩なのですが,どの曲に対するアプローチも非常に自然で,どこか諦観を感じさせる静けさがありました。特に気に入ったのはブゾーニの曲でした。ブゾーニの作風自体多彩なので,高橋さん自身の作曲活動と通じるものがあるのではないかと思いました。

後半に演奏されたモンポウの「沈黙の音楽」の抜粋でもそうでしたが,高橋さんの演奏には,詩や文学と音楽とのコラボレーションといった雰囲気があります。この21世紀美術館のホールは大変狭いホールですが,そういうホールでこそ生きる演奏だったと思います。

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