弦楽四重奏でめぐるモーツアルトの旅(12・最終回)
モーツァルトの生誕250年を記念して2006年に始まったクワルテット・ローディによるモーツァルトの弦楽四重奏曲の全曲演奏シリーズが,12回目の今回でついに完結しました。2年4ヶ月に渡る,まさにマラソンのような”持久聴”でした。
今回の第23番「プロシア王第3番」で完結したのですが,その後,懐かしの第1番「ローディ」が再度演奏されました。我ながら情けないのですが,第1番についてはほとんど記憶になく,大変新鮮に響きました。ただし,聞いているうちに,そういえばこういう曲だったかも...と思い出す部分もありましたが,晩年の作品の天国的な気分とは違った魅力があると再認識しました。
「もう皆さんは弦楽四重奏なしでは生きていけません」という大村さんの言葉どおり,もう一巡できるかも...と思ったりもしましたが,今後は管楽器を含む五重奏,四重奏,弦楽五重奏,ピアノの入る曲...とさらにモーツァルトの室内楽の旅は続くようです。今回のシリーズで固定客が出来たと思いますので,アットホームな雰囲気と楽しい解説付きで,じっくりと続けていって欲しいと思います。
今回のシリーズは,いろいろな意味で金沢蓄音器館という場所なしには実現しなかった企画だったと思います。ローディの皆さんに「お疲れ様でした」と感謝すると同時に,蓄音器館の皆様にも「ありがとうございました」とお礼を言いたいと思います。
PS.私を含め,12回全部出席した8名の方に記念品プレゼントがありました。こちらこそ...とお礼を言いたいところでしたが,良い記念になりました。
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