OEKのCD

2019年7月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ

« 2008年9月 | トップページ | 2008年11月 »

2008年10月

2008/10/31

能とオーケストラのコラボレーション

今回のOEKの定期公演PHは,「能とオーケストラのコラボレーション」でした。もともとOEKは,コラボ大好きのオーケストラですが,今回の定期公演は,かつてないような演奏会となりました。

後半の最後で演奏された,高橋裕さんの「能とオーケストラのための「井筒」」をはじめ,どちらかというと邦楽のテイストの方が強い公演で,「これがオーケストラの定期公演?」という意外性に満ちた内容でした。唯一演奏された”クラシック音楽”のヴィヴァルディのファゴット協奏曲にしても,バロック音楽ですので,古典派~ロマン派~20世紀の音楽が全然演奏されなかったことになります。この辺の普通でない選曲は,指揮の井上道義さんの意図だと思います。

その他,狂言「見物左衛門」,舞囃子「高砂」といった純粋な邦楽も上演されましたが,どの曲にも共通していたのはドラマ性でした。ヴィヴァルディのファゴット協奏曲でさせ,照明や効果音を加えることで,夜から朝へのドラマとなっていました。そして,何より驚いたのは「十字軍の音楽」と題されたステージです。オーケストラの演奏というよりは,室内楽の演奏なのですが,井上さんの軽妙なトークとともに大変楽しいステージを作っていました。

最後の「井筒」は,通常の能にオーケストラが加わるような形でしたが,能単独で鑑賞するよりは,分かりやすくなっていたような気がしました。ちょっとしたオペラを見るような雰囲気があったのも面白いと思いました。個人的には,もう少し”普通”のクラシック音楽を聞きたい気もしましたが,OEKならではのチャレンジ精神に満ちた公演だったと思います。

2008/10/25

OEK定期公演F:千住明の世界

OEK定期公演ファンタジー・シリーズの千住明の世界に出かけてきました。この演奏会ですが,まさにタイトルどおり「千住明の世界」で,アンコールを含めて全曲が千住さんの作品でした。このような形でコンサート全体を千住さんの作品で覆い尽くすことは非常に珍しいと千住明さん自身語られていましたが,聞く方から見ても,テレビや映画のための音楽以外の千住さんの作品に接することができたのは大変貴重でした。

千住さん自身,「注文を受けて曲を作ることが大半だが,その場合自分を抑えざるを得ない」というような興味深い話をされていましたが,前半,妹のヴァイオリニスト千住真理子さんとの共演で演奏された2曲の弦楽合奏とヴァイオリンのための協奏曲的作品などは,「自分が作りたい本当の作品」とのことでした。

どちらも静かで透明感のある作品で,同じ音型が繰り返されているうちに心地良さが出てくる作品で,美しさに浸りながら癒された人も多かったと思います。真理子さんのヴァイオリンも情感豊かでしっとりとした音による絵画の世界を楽しませてくれました。

後半の「風林火山」の音楽が中心でした。こちらはトランペット,トロンボーン,ホルンなど金管楽器が大活躍する曲で,前半とは違った職人的な音楽作りを聞かせてくれました。実は「風林火山」は,昨年1年間,全回見てしまいましたので,音楽を聞きながら,頭の中で「迅きこと風のごとし...」と内野さんの声を甦らせながら聞いていました。まだ1年も経たないのですが,大変懐かしくなりました。テーマをはじめトランペットの高音が頻出する曲ですので,トランペットパートの3人の皆さんは大変な重労働だったと思いますが,聞くたびにテンションというか闘争心が湧き上がる曲です。

アンコールでは,やはり同じNHKの「ほんまもん」と「雪の女王」のテーマが演奏されましたが,この辺は,「演奏しないと帰れない」曲ですね。終演後は,CD購入者向けにサイン会を行っており,私も参加してきましたが,大変,大勢の人が集まっていました。華やかさと和やかさに包まれた,とても良いムードの演奏会だったと思います。

2008/10/23

最近の雑誌から

レコード芸術11月号
金聖響指揮のブラームス:交響曲第3番他のCD評

音楽の友11月号
9月10日の246回定期公演:イワキ・メモリアル・コンサートの評

音楽現代11月号
金聖響指揮のブラームス:交響曲第3番他のCD評
沼尻竜典指揮のベートーヴェン:交響曲第2番,モーツァルト:クラリネット協奏曲のCD評

モーストリークラシック12月号
「日本のオーケストラの特集」の中でOEKが取り上げられています。ラ・フォル・ジュルネ金沢のことや井上音楽監督になって変わった点など興味深い記事となっています。この記事は,以下のページから読むこともできます。
http://mostly.jp/browse/
クレーメルさんと共演した東京オペラシティで行われたウィークディ・ティータイム・コンサート(9月25日)の評

2008/10/21

OEK,くらしき作陽大学管弦楽団と合同演奏会

合同演奏の好きなOEKですが,10月20日には,岡山県でくらしき作陽大学管弦楽団と合同演奏会を行ったようです。これまでも何回か,このオーケストラとは共演しているようですが,音楽を専攻する学生との共演は,OEKメンバーにとっても刺激になったことと思います。

http://sakuyo.hisc.co.jp/goannnai/20081020/index.html

今回は,メインの曲が「シェエラザード」ということで,きっと大いに盛り上がったことでしょう。それにしても,OEKの皆さんはよく働いていますね。

2008/10/20

「ラ・フォルジュルネ金沢」の企画を考えてみました

来年春の「ラ・フォル・ジュルネ金沢」に向けて,現在,各所であれこれ企画を考えているところだと思うのですが,私の方でも気分転換に「こういう~があったらよいのに」というものを考えてみました。

●こういうCD/DVDがあれば買う
(1)OEKはWarnerとAvexからCDを発売していますが,その中からモーツァルトの曲だけを抜き出して,「ラ・フォル・ジュルネ金沢限定ベストCD]を,Warner編とAvex編の2セット作る(近年よく見かける2枚組ベストでも良いですね。ジャケットをおめでたい感じにして,1枚1000円ぐらいにするとお土産に最適)。特典として,初出の井上道義さん指揮OEKの「モーツァルト・ア・ラ・ハイドン」や岩城さん指揮による”幻の音源”などを入れる 。

(2)昨年のラ・フォル・ジュルネ金沢の映像を入れた「メイキング・オブ・「ラ・フォル・ジュルネ金沢」」のDVD。地元テレビ局の映像を集めて作る。

(3)小曽根真さんのピアノ,井上道義さん指揮OEKとの共演によるモーツァルト:ピアノ協奏曲第27番のCD(今年4月の北陸朝日放送の音源を使う)。井上さん指揮による交響曲第25番の音源もあるような気がします。

●「熱狂の日」ラッピング・バス
最近,金沢でもラッピング・バスが出てきていますが,2009年早々辺りから,「熱狂の日」のデザインをあしらったバスを走らせる。来年は金沢市中心部も会場になるようなので,そのままシャトルバスに転用する。アマデウス号,レオポルド号の2台で音楽堂と市内を往復?

●こんなグッズがほしい
・とりあえず,LFJKピンバッジ,LFJKクリアフォルダー
・LFJK手ぬぐい,LFJK扇子...など安価でかさばらない和風グッズ

●こんな本がほしい
・音楽堂ボランティア楽友会による,手作り感のあるガイドブック(無料配布)は作れないか?
・池辺先生の著書の「モーツァルトの音符たち」をソフトカバーにして1000円以下で再発し,LFJKを意識した「あとがき」(ルネ・マルタンさんとの対談とか)を付けてもらう。

...と無責任にあれこれ出してみましたが,「下手な鉄砲も...」ということもありますので,皆さんもいろいろ考えてみませんか?

2008/10/19

来週の「題名のない音楽会」にOEKが登場

来週,10月26日(日)9:00~のテレビ朝日系「題名の音楽会」にOEKが登場します。「名曲百選(3)モーツァルト「交響曲第25番」」ということで,佐渡裕さん指揮でモーツァルトの短調作品を中心に演奏するようです。

ゲストは,なかにし礼(作家),青島広志(作曲家)さんで,次の曲が演奏されるようです。
-モーツァルト:交響曲第25番ト短調~第1楽章より
-ハイドン:交響曲 第39番 ト短調 第1楽章より
-モーツァルト:ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 第1楽章より
-モーツァルト:歌劇『ドン・ジョヴァンニ』 序曲より
-モーツァルト:歌劇ラ『魔笛』“復讐の心は地獄のようにわが胸に燃え”より
-モーツァルト:交響曲第25番ト短調~第1楽章

詳細は次のページをご覧下さい。
http://www.tv-asahi.co.jp/daimei/

PFUクリスマスチャリティコンサート

毎年恒例のPFUクリスマスチャリティコンサートが次のとおり行われます。いしかわミュージック・アカデミーにも登場した,南紫音さんとOEKの共演というのは初めてのことかもしれません。

PFUクリスマスチャリティコンサート
2008年12月13日(土) 開場 14時、 開演 15時
石川県立音楽堂 コンサートホール
管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢
指揮者:井上 道義,独奏者:南 紫音
メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64
シュニトケ:モーツ・アルト・ア・ラ・ハイドン
モーツァルト:交響曲第40番ト短調K.550

入場整理券については,次のページをご覧下さい。
http://www.pfu.fujitsu.com/news/2008/new081017.html

2008/10/13

エキコン金沢(スペシャル)を聞いてきました

「ラ・フォル・ジュルネ金沢2009開催決定&鉄道の日記念」として金沢駅で行われたエキコン金沢スペシャルに出かけてみました。この日は,ラ・フォル・ジュルネ金沢並みに午前中からずっと演奏会を行っていたのですが,私は,その最終ステージの鈴木織衛さん指揮のOEKの公演だけを聞いてきました。

実は,先月のエキコンにもOEKは登場していたのですが,その時は,弦楽メンバーのみでした。今回は,管楽器,打楽器も含むフル編成(弦楽器は少し少なかったかもしれません)ということで,JR金沢駅コンコースはオーケストラの響きに包まれました。恐らく,「生演奏はやっぱりすごい」と多くの方は実感したと思います。何も知らずに通りかかった観光客もびっくりだったと思います。

今回は,鈴木さんのとても分かりやすく流暢なトークとともに,お馴染みの作品が10曲ほど演奏されました。最初に「利家とまつ」のテーマが演奏され,途中「篤姫」のテーマが演奏されましたが,やはり,こういう場所だと2分30秒に聞き所が満載されたようなこういう作品のアピール力はさすがだと感じました。

最後に,ルネ・マルタンさんが登場し,来年のラ・フォル・ジュルネに向けて「ひとこと」語られたのですが,飛び入りで池辺晋一郎さんも登場し,豪華メンバーが一同に揃う形になりました。演奏会最後は,モーツァルトの「フィガロの結婚」序曲のあと,手拍子入りのラデツキー行進曲で楽しく結ばれましたが,来年の5月に向けて,金沢市民・石川県民に対して,大いにアピールしたイベントになったと思います。

2008/10/10

エキコン金沢(スペシャル)にOEK登場

10月13日(月・祝)にJR金沢駅で,「ラ・フォル・ジュルネ金沢2009開催決定&鉄道の日記念 エキコン金沢(スペシャル)」 と題して,次のような公演が行われます。

■日時 2008年10月13日(月・祝)
10:00~10:45 石川県箏曲連盟による琴の競演・合奏
12:00~12:45 金沢市立兼六中学吹奏楽部
14:00~14:45 金沢市立兼六中学吹奏楽部
16:15~17:00 オーケストラ・アンサンブル金沢(指揮:鈴木織衛)
ラ・フォル・ジュルネ金沢同様、各公演約45分です。

連休の最終日,JR金沢駅に用事のある方は是非お出かけ下さい。OEKステージ時には,ルネ・マルタンさんも登場するようです。

http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/news/2008/10/2009_2.html

2008/10/09

キタエンコ&小山実稚恵 OEK定期公演に登場

10月のOEK定期公演PHは,プリンシパル・ゲスト・コンダクターのドミトリ・キタエンコさんが登場しました。恐らく,OEK団員にとっても,聴衆にとっても待望の再登場だったと思います。キタエンコさんの指揮ぶりは,相変わらず余裕たっぷりで,とても品が良いのですが,どこかミステリアスな部分もあり,大胆です。

メインで演奏された「田園」は,第1楽章などは,軽く流しているような雰囲気だったのですが,そのことによってかえって弦楽器の美しさが際立っていました。管楽器はソリストのように自在に演奏し,いつの間にか聞き応えたっぷりの音楽に巻き込まれているという演奏でした。第4楽章のティンパニの引き締まった強打も印象的でした。曲全体のクライマックスは第5楽章の最後の方にあったと思いますが,その後に続く,深い深い余韻もまた印象的でした。すべてが計算されていながら,自然な息遣いのある,「さすが,キタエンコ」という演奏でした。

2曲目のグリーグのピアノ協奏曲は,OEKが演奏するのが非常に珍しい曲です。もしかしたら定期公演初登場かもしれません。ソリストは,おなじみの小山実稚恵さんでした。小山さんの演奏は,大曲になればなるほど冴え渡ります。冒頭の緊迫感と輝きに満ちたフレーズをはじめ,ここが聞き所だ!という部分をビシっと決めてくれました。第1楽章,第2楽章は,かなり遅めのテンポでしたが(キタエンコさんのペースだったかもしれません),このことによって,室内オーケストラとの共演とは思えないほどのスケール感が漂っていました。第3楽章も大変躍動的でした。アンコールでは,スクリャービンの左手のためのノクターンが演奏されましたが,しっとりとしていながら,大変演奏効果の上がる作品でグリーグの後のデザートにぴったりでした。

最初に演奏されたヴィラ=ロボスの意表を突く選曲も面白かったし,いつの間にかキタエンコさんのマジックに掛けられてしまったような演奏会でした。キタエンコさんは,次回は1月にシェエラザードを演奏するということで,これもまた今から楽しみです。

2008/10/04

兼六園周辺文化の森ミュージアムコンサート

このところの金沢は,暑くもなく,寒くもなく,湿気もなく...と最高の気候が続いていますが,そういう中,市内の美術館・博物館周辺で行われたコンサート2つに出かけてきました。13:00からは石川県立美術館で行われた平野加奈さんのピアノ・リサイタル,もう一つはライトアップされた石川四高記念文化交流館(石川近代文学館)の前で18:00から行われた太田真佐代さんのギター・リサイタルでした。どちらも無料でしたが,金沢市中心部の公園的な雰囲気とぴったりマッチしており,とても良い気分に浸ることができました。

県立美術館の方は,約1年間リニューアルのために閉館していたので,出かけるのは久しぶりですが,このホールは相変わらず落ち着きます。個人的には大好きな空間です。平野さんの演奏では,特にバッハのパルティータ第6番が聞き応えのある演奏でした。

四高記念文化交流館も大々的に改装されたばかりですが,こちらも大変きれいになっていました。「野外でのアコースティックギターの演奏というのはどうかな?」と聞く前は思っていたのですが,PAで音声をうまく拡大しており,繊細さと同時に迫力を感じました。生でギター・ソロの演奏を聞くのは,初めてのようなものですが,本当に聞き応えがあるなぁ,と改めてギターという楽器と太田さんの演奏の表現力の広さに感嘆しました。

演奏の後は,すっかり暗くなっていたのですが,広坂通り一帯は,「月見光路」というイベントで,そこら中が灯篭風のあかりでライトアップされていました。夜桜見物風の華やかさと甘美さがあり,大変見ごたえがありました。21世紀美術館の方でも,金沢全体を展示会場にするような面白いプロジェクトを行っているし,柿木畠でも別のイベントをやっているし,金沢という街も面白い街になってきたなぁ,と実感しています。やっぱり,21世紀美術館の存在が,各方面に刺激を与えているような気がします。

流しのモーツァルト?

柿木畠振興会主催の「金澤下町柿木畠音楽祭」というイベントが現在行われているようですが,10月4日の夜19:30からは「流しのモーツァルト」と題して,OEKのヴァイオリン奏者とヴィオラ奏者の2人が商店街の6店でミニコンサートを繰り広げるようです。

このイベントですが,5日の午後13:00からは金沢21世紀美術館を基点として「ブレーメンの下町音楽隊」と題した”参加型イベント”が行われるようです。今年初めての企画ということですが,関心のある方はご参加下さい。

最近,金沢市内を舞台としたイベントが非常に多くなっているような気がします。OEKの出番も多くなっていますね。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081003-00000251-mailo-l17

« 2008年9月 | トップページ | 2008年11月 »

最近のコメント

最近の記事

最近のトラックバック