OEKのCD

2020年11月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
無料ブログはココログ

« 兼六園周辺文化の森ミュージアムコンサート | トップページ | エキコン金沢(スペシャル)にOEK登場 »

2008/10/09

キタエンコ&小山実稚恵 OEK定期公演に登場

10月のOEK定期公演PHは,プリンシパル・ゲスト・コンダクターのドミトリ・キタエンコさんが登場しました。恐らく,OEK団員にとっても,聴衆にとっても待望の再登場だったと思います。キタエンコさんの指揮ぶりは,相変わらず余裕たっぷりで,とても品が良いのですが,どこかミステリアスな部分もあり,大胆です。

メインで演奏された「田園」は,第1楽章などは,軽く流しているような雰囲気だったのですが,そのことによってかえって弦楽器の美しさが際立っていました。管楽器はソリストのように自在に演奏し,いつの間にか聞き応えたっぷりの音楽に巻き込まれているという演奏でした。第4楽章のティンパニの引き締まった強打も印象的でした。曲全体のクライマックスは第5楽章の最後の方にあったと思いますが,その後に続く,深い深い余韻もまた印象的でした。すべてが計算されていながら,自然な息遣いのある,「さすが,キタエンコ」という演奏でした。

2曲目のグリーグのピアノ協奏曲は,OEKが演奏するのが非常に珍しい曲です。もしかしたら定期公演初登場かもしれません。ソリストは,おなじみの小山実稚恵さんでした。小山さんの演奏は,大曲になればなるほど冴え渡ります。冒頭の緊迫感と輝きに満ちたフレーズをはじめ,ここが聞き所だ!という部分をビシっと決めてくれました。第1楽章,第2楽章は,かなり遅めのテンポでしたが(キタエンコさんのペースだったかもしれません),このことによって,室内オーケストラとの共演とは思えないほどのスケール感が漂っていました。第3楽章も大変躍動的でした。アンコールでは,スクリャービンの左手のためのノクターンが演奏されましたが,しっとりとしていながら,大変演奏効果の上がる作品でグリーグの後のデザートにぴったりでした。

最初に演奏されたヴィラ=ロボスの意表を突く選曲も面白かったし,いつの間にかキタエンコさんのマジックに掛けられてしまったような演奏会でした。キタエンコさんは,次回は1月にシェエラザードを演奏するということで,これもまた今から楽しみです。

« 兼六園周辺文化の森ミュージアムコンサート | トップページ | エキコン金沢(スペシャル)にOEK登場 »

コメント

 キタエンコさん、相変わらず濃厚でしたね。どこか人を喰ったようなフェイント攻撃(?)は、今回も冴えていました。
 実は最も印象に残ったのが、アンコールでのシベリウス「悲しい円舞曲」でした。私、この作品が大好きなので、アンコールで最初のピチカートが出た瞬間、思わず身を乗り出しました。
 物憂げにそっと始まって、光と影が交互に舞いながら、最後は乱舞しながら、ふと消え去っていくまでのストーリー(そう私が勝手に思っている)を、今回のキタエンコさんほど巧妙に演出した演奏は、始めて聴いたように思います。
 そこでOEKさんに注文ですが、シベリウスの交響曲シリーズをキタエンコさんでお願いします!

 小山さんは生まれ年が同じなので、デビュー以来、機会があれば公演やCDに接してきました。今回のグリーグは、いつもの彼女らしく、ダイナミックで表情豊かなものでしたが、グリーグとしてはかなり大柄で陰影が濃かったように感じました。管理人さんのご指摘通り、キタエンコさんのお考えなのでしょうか。たいへん楽しめました。
 余談ですが、いつも小山さんに感じるのは、含羞のある挨拶姿と、演奏とにはずいぶん差があるなあということです。今回もそれを感じました。
 アンコールのスクリャービンは、彼女の独壇場という印象でしたね。

めの・もっそさん,こんにちは。アンコールのシベリウスは,どんどん静まり返ってくる感じで独特の魅力がありましたね。

シベリウスの交響曲シリーズ,というのは考えてみると面白そうですね。ブルックナーやマーラーはさすがに大変そうですが,私も期待したいと思います。

小山さんの方は,また「ラ・フォル・ジュルネ」でお会いできそうな気がします。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: キタエンコ&小山実稚恵 OEK定期公演に登場:

« 兼六園周辺文化の森ミュージアムコンサート | トップページ | エキコン金沢(スペシャル)にOEK登場 »

最近のコメント

最近の記事

最近のトラックバック