アジア音楽祭かなざわ2008
11月2日と3日の2日間,石川県立音楽堂を舞台として,ラ・フォル・ジュルネ金沢のようなスタイルでアジア音楽祭かなざわ2008という今回初となる音楽イベントが行われます。「日本の響き・アジアの響き」というサブタイトルどおり,クラシック音楽以外のアジアの音楽が沢山演奏されるものです。各公演とも30~1時間程度で,「ラ・フォル・ジュルネ」同様,JR金沢駅コンコースを含む複数のホールをハシゴする形になっています。
音楽堂の主のオーケストラ・アンサンブル金沢ももちろん出演しますが,私の方は,いしかわミュージック・アカデミーでIMA音楽賞を受賞した韓国と日本の若手奏者が出演する,「未来を担う響き Part1」を聞いてきました。
登場したのは,ヴァイオリンのユジン・ジャンさんとジユン・キムさん,ピアノの篠永紗也子さんと竹田理琴乃さんの4人とピアノ伴奏のジェウォン・ホさんでした。今年の8月に行われたIMAの時にライジングスターコンサートと題してたマラソン・コンサートが行われましたが,この時演奏会の延長のような感じでした。
どの方もIMA音楽賞受賞者ということで,技術的に言うことなはく,安心して音楽に浸ることができました。韓国のお二人は,6曲を演奏しましたが,そのうちの4曲は二重奏でした。ツィゴイネル・ワイゼンの二重奏など,なかなか聞くことのできない面白い演奏でした。
ピアニストのお二人は,金沢出身の中学生です。どちらも「うまい,うますぎる!」という感じの見事な演奏でした。篠永さんはスクリャービンの幻想ソナタ,竹田さんはリストのリゴレット・パラフレーズとショパンのバラード第1番を演奏しましたが,演奏全体に余裕があり,たっぷりと聞かせてくれたのが素晴らしいと思いました。
会場の反応の方は少々テンションが低かったのが残念でしたが,出演者の今後の活躍に注目したいと思います。
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