OEKのCD

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2008年11月

2008/11/29

ファレッタさん,定期公演にも登場

先日,「もっとカンタービレ」公演にゲスト出演したジョアン・ファレッタさんがマイスター定期に登場しました。OEKの定期公演は久しぶり,しかも前回は能とのコラボという特殊なものでしたので,「普通の」OEKを聞くのは本当に久しぶりという感じです。

ファレッタさんですが,やはり大変素晴らしい指揮者でした。前半はドヴォルザークのチェコ組曲,マイケル・ルードヴィッヒさんをソリストに迎えてのロンド,サラサーテのツィゴイネル・ワイゼンということで,東欧系の郷愁を感じさせる音楽をしっとりと時に激しく聞かせてくれました。

後半はケルニスのムジカ・チェレスティスという曲で始まりました。この曲は,現代の音楽ですが,非常に聞きやすい曲で,バーバーの弦楽のためのアダージョと似た雰囲気の曲でした(後半に出てきた,聞いていて心が痛くなるようなフォルテとその後の間などはそっくりでした)。今年,OEKはクレメラータバルティカと現代曲をいくつか演奏しましたが,アメリカの曲というのは意外に聞いていませんので,大変新鮮でした(どこか通じる部分もあるのが面白かったのですが)。

最後に演奏されたメンデルスゾーンのイタリア交響曲も,「言うことなし」という演奏でした。基本的に流線型のような滑らかさのある演奏で,全然音楽にブレがないのですが,曲が進むにつれて,熱く燃えてきます。最後の楽章など,かなり速いテンポでしたが,すべてのフレーズがくっきり浮かび上がっており,熱狂するだけでなく,音楽の「内容」を感じました。

ファレッタさんは,バッファロー・フィルの音楽監督ということですので,姉妹提携都市のコネクションを使って,是非,ファレッタさん指揮バッファロー・フィルと井上道義さん指揮OEKの合同公演など実現して欲しいものです。金沢でアメリカのオーケストラを聞く機会は非常に少ないので,単独公演でも良いので,聞いてみたいと思います。

ファレッタさんとOEKは,明日11月30日に加賀市でも同じ公演を行いますので,お近くの方は是非お出かけになってみてください。

LFJK2009 ピアノ・マラソン

実は木~金曜日は関東地方に出張に出かけていたのですが,その帰りに東京オペラシティに立ち寄り,ルネ・マルタンさんプロデュースによる「ル・ジュルナル・ド・ショパン:ショパンの音楽日記」の中の2公演を聞いてきました。ラ・フォル・ジュルネ同様,短めの安価なコンサートを中心に「特定の作曲家を全部やります」というイベントなのですが,さすがに秋ということで,連休中のような熱狂はなく,しっかりとショパンの音楽を聞かせてくれました(土日でなかったせいか,客席はかなり空席が目立っていました)。この報告はまたOEKfanの方に書きたいと思いますが(ジャン=フレデリック・ヌーブルジェさんという若手ピアニストのショパンの練習曲集op.10が特にすごかったです),金沢に戻って,OEK公式ホームページを見てみると...

北陸のピアニストによる「モーツァルト・ピアノマラソン」という企画が出ていました。
http://www.oek.jp/lfjk09-piano.pdf
前回の東京でのLFJでもこういう企画があったのか知りませんが,次々と面白いことを考えるものです。

モーツァルトのピアノ・ソナタ全集のCDは,5枚組ぐらいですので,岩城さんのベートーヴェンのように1日でやることも可能ですが,いったいどういうマラソンになるのか楽しみです。18番まであるはずなので,18人選ばれるのでしょうか?どういう方々が登場するかも楽しみです。

これとあわせて「モーツァルト・レクイエムを歌う合唱団」の募集も行っています。
http://www.oek.jp/lfjk09-chor.pdf

LFJKの場合,「地域を盛り上げる」ということが,何よりのテーマですので,どちらの企画も大いに注目を集めることでしょう。

(参考記事)
http://www.hokkoku.co.jp/_today/H20081129101.htm

2008/11/27

もっとカンタービレ第10回 ジョアン・ファレッタを迎えて

昨晩,OEKメンバーによる「もっとカンタービレ」室内楽公演を聞いた後,現在,出張で関東地方に来ています。

この公演には,11月末の定期公演にも登場する指揮者のジョアン・ファレッタさんも登場しましたが,本当に見事な指揮ぶりでした。ファレッタさんは、最後に演奏されたオリジナルの13人編成版の「アパラチアの春」にのみ登場しましたが、音のクリアさと透明度の点から言って、今回の室内編成版の方が良いかもしれないと感じました。土曜日の定期公演は必聴だと思います。

前半に演奏された2曲の五重奏曲もこのシリーズならではの演奏でした。
モーツァルトのクラリネット五重奏曲には、ファレッタさんの旦那様のロバート・アルマニーさんがクラリネット奏者として参加しました。慌てず騒がずの落ち着いた演奏で,晩秋にふさわしい大人の演奏になっていました。

ボッケリーニのギター五重奏曲は「マドリッドの夜警の行進」というサブタイトルが付いた曲でした。夜のラテンムードを感じさせるセレナード風の曲で,ロッシーニの弦楽のためのソナタと通じるテイストがあるのですが、時折ギターの伴奏音が軽やかに聞こえてくるのが何よりも魅力的でした。第2楽章のクレッシェンドとデクレッシェンドも聞き物で,「ペルシャの市場にて」「中央アジアの草原にて」といった曲と同様「近づいてきて、遠ざかる」という光景を雰囲気たっぷりに描写していました。太田真佐代さんのギターは音量的には弱いのですが,非常に存在感がありました。

「もっとカンタービレ」シリーズも回を重ねるにつれて、いろいろなアイデアがどんどん出てきており、ますます好調です。すっかりOEKの名物企画になって来たと実感しました。

2008/11/26

最近の雑誌から:アリス=沙良・オットさんの話題

11月になってから,今のところOEKの定期公演がないのでOEKfanもしばらく開店休業中のような感じです。

この間,OEKは,公式ホームページのニュースで紹介されているとおり,金聖響さんとのブラームスや青島広志さんとのコンサートなど,金沢市以外での活動を行っています。

今月の音楽雑誌ですが...OEKの記事は掲載されていないようです。その代わりに大いに目立っているのが,ピアニストのアリス=紗良・オットさんのインタビュー記事で。音楽の友などは表紙の写真に登場しています。

このアリス=紗良・オットさんのCDが11月26日,ドイツ・グラモフォンから発売されます。OEKとは2年ほど前にラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を共演していますが,身内(?)のことのように嬉しいですね。

来年1月には,アリス=紗良・オットさんとOEKがニューイヤー全国ツァーを行いますが,これも非常に良いタイミングでしたね。大きな話題を集めることでしょう。以下のとおり,金沢でのニューイヤー定期公演の後,何と全国11箇所で演奏会が行われます。

OEK2009年1月の演奏会

2008/11/17

オーケストラ・アンサンブル金沢 ヴァイオリン&木管三重奏 ミュージアムコンサート

このところ室内楽公演も活発に行っているOEKの皆さんですが,来週は次のとおり,輪島市で公演を行います。女性奏者ばかり4人という組み合わせは,意外に珍しいかもしれないですね。

-日時=2008年11月24日(月・振替休日)  開演:午後2時
-場所=石川県輪島漆芸美術館 エントランスホール
-演奏者=オーボエ:加納律子 クラリネット:木藤みき ファゴット:渡邉聖子 ヴァイオリン:上島淳子

1=シュトラウス,J./春の声
2=モーツァルト/ディヴェルティメント第4番 他

-料金=一般600円 高大学生300円 小中学生150円 (前売券の発売はなし)
-詳細= http://www.city.wajima.ishikawa.jp/art/oek2008.htm
-お問い合せ=石川県輪島漆芸美術館 TEL.0768-22-9788

2008/11/15

金聖響さんの話題3つ

OEKは,現在,金聖響さんと兵庫県の西宮で,ブラームスの交響曲全曲を2日連続で演奏する公演を行っているところですが,関連の話題を集めてみました。

1.エイベックス・クラッシクス5周年記念企画 THE BEST

エイベックス・クラッシクスから,次のようなTHE BESTという企画物CDが発売されます。
http://www.avexnet.or.jp/classics/catalog/index.html#newrelease
OEKはエイベックスにもかなり沢山録音を残していますので,これらの中にもOEKの演奏が収録されています。この中で,金聖響さんの分だけは,2枚組2500円です。ベートーヴェンの交響曲第7番とブラームスの交響曲第1番の組み合わせということで,「のだめカンタービレ」を意識した選曲となっています。それにしても,今年発売したばかりのブラームスをすぐに再発売というのはなかなか大胆です。

金聖響指揮シエナ・ウインド・オーケストラの金沢公演が12月3日に行われますが,これにピタリと照準を合わせたように,この日に発売されるようです。

2.金聖響さんが神奈川フィルの常任指揮者に
金聖響さんが2009年4月から神奈川フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者に就任されます。
http://www.imxca.com/information/081111.html

OEKお得意の合同公演の”お相手”として期待したいところです。

3.今度はベートーヴェンチクルス
ブラームスに続いて,2009年はベートーヴェンの交響曲のチクルスが大阪のザ・シンフォニー・ホールで行われるようです。
http://asahi.co.jp/symphony/symphony2009/c20090405.html
レコーディングも併せて行われるのでしょうか?


2008/11/08

筑紫哲也さん逝去

ニュースキャスター,ジャーナリストの筑紫哲也さんが昨日11月7日にお亡くなりになられました。筑紫さんは,故岩城宏之さんとも親交があり,OEKの”応援団”でもありました。岩城さんが亡くなられた時には,次のような記事を書かれています。
http://www.kinyobi.co.jp/KTools/fusoku_pt?v=vol611&b_start=430

昨日は”ライバル局”のニュース番組でも追悼特集が組まれたようですが,これも筑紫さんならではだと思います。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/obituary/?1226107490

2002年に発行された「クラシック談話室:オーケストラ・アンサンブル金沢の響き」の中にも筑紫さんのエッセーが収録されていますが,OEKについて「フル編成のオーケストラよりも音がよく出ているのでは」と言ったら岩城さんが「そのとおりだ」と答えた,というエピソードが書かれていますが,とても良い話です。

心から哀悼の意を表したいと思います。

2008/11/06

オーケストラの経営学

OEKの話題とは直接関係はありませんが,最近,オーケストラの経営学/大木裕子著.東洋経済,2008 という本が出版され,早速読んでみました。オーケストラを経営の観点から分析した本は,これまでほとんどなかったとので,大変面白く読むことができました。しかも,途中には茂木大輔さんの本に出てくるような「楽器別性格分析」や「指揮者分析」のような章もあり,音楽の読み物としても読むことができます。

オーケストラはそもそも利益を上げるのは難しい。また,大量生産や人員削減を行って効率化することも難しい。そういう非営利組織だからこそマネージメントが重要であるという点がまず基本にあります。そのマネージメントには,オーケストラ内部のマネージメントと外部のマネージメントがあります。

内部マネージメントというのは,オーケストラ自身の問題なのですが,私が面白いと思ったのは,外部マネージメントの方です。オーケストラという組織のあり方について「経営陣-聴衆-プロフェッショナル(団員)」という三者の立場のトレードオフ関係から分析を行っています。演奏の質と人件費のトレードオフとかこれまでの音楽関係の本には見られなかったような観点からオーケストラを取り巻く状況を整理しています。この部分では,ファンを創るマーケティング戦略,トライアル層のリピーターへの取り込みといったことが結論的に書かれています。この辺は,なるほどというような考え方なのですが,結局はオーケストラの社会的必要性をどれだけアピールできるのか?コンセンサスを得られるのか?という原点に戻るような気がしました。

大木さんは東京シティ・フィルのヴィオラ奏者から京都産業大学の経営学部の教員に転進したという異色の経歴を持った方ですが,講演会などの機会があれば,是非お話を伺ってみたいものです。楽友会の企画などでどうでしょうか?

2008/11/02

アジア音楽祭かなざわ2008

11月2日と3日の2日間,石川県立音楽堂を舞台として,ラ・フォル・ジュルネ金沢のようなスタイルでアジア音楽祭かなざわ2008という今回初となる音楽イベントが行われます。「日本の響き・アジアの響き」というサブタイトルどおり,クラシック音楽以外のアジアの音楽が沢山演奏されるものです。各公演とも30~1時間程度で,「ラ・フォル・ジュルネ」同様,JR金沢駅コンコースを含む複数のホールをハシゴする形になっています。

音楽堂の主のオーケストラ・アンサンブル金沢ももちろん出演しますが,私の方は,いしかわミュージック・アカデミーでIMA音楽賞を受賞した韓国と日本の若手奏者が出演する,「未来を担う響き Part1」を聞いてきました。

登場したのは,ヴァイオリンのユジン・ジャンさんとジユン・キムさん,ピアノの篠永紗也子さんと竹田理琴乃さんの4人とピアノ伴奏のジェウォン・ホさんでした。今年の8月に行われたIMAの時にライジングスターコンサートと題してたマラソン・コンサートが行われましたが,この時演奏会の延長のような感じでした。

どの方もIMA音楽賞受賞者ということで,技術的に言うことなはく,安心して音楽に浸ることができました。韓国のお二人は,6曲を演奏しましたが,そのうちの4曲は二重奏でした。ツィゴイネル・ワイゼンの二重奏など,なかなか聞くことのできない面白い演奏でした。

ピアニストのお二人は,金沢出身の中学生です。どちらも「うまい,うますぎる!」という感じの見事な演奏でした。篠永さんはスクリャービンの幻想ソナタ,竹田さんはリストのリゴレット・パラフレーズとショパンのバラード第1番を演奏しましたが,演奏全体に余裕があり,たっぷりと聞かせてくれたのが素晴らしいと思いました。

会場の反応の方は少々テンションが低かったのが残念でしたが,出演者の今後の活躍に注目したいと思います。

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