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2008/11/06

オーケストラの経営学

OEKの話題とは直接関係はありませんが,最近,オーケストラの経営学/大木裕子著.東洋経済,2008 という本が出版され,早速読んでみました。オーケストラを経営の観点から分析した本は,これまでほとんどなかったとので,大変面白く読むことができました。しかも,途中には茂木大輔さんの本に出てくるような「楽器別性格分析」や「指揮者分析」のような章もあり,音楽の読み物としても読むことができます。

オーケストラはそもそも利益を上げるのは難しい。また,大量生産や人員削減を行って効率化することも難しい。そういう非営利組織だからこそマネージメントが重要であるという点がまず基本にあります。そのマネージメントには,オーケストラ内部のマネージメントと外部のマネージメントがあります。

内部マネージメントというのは,オーケストラ自身の問題なのですが,私が面白いと思ったのは,外部マネージメントの方です。オーケストラという組織のあり方について「経営陣-聴衆-プロフェッショナル(団員)」という三者の立場のトレードオフ関係から分析を行っています。演奏の質と人件費のトレードオフとかこれまでの音楽関係の本には見られなかったような観点からオーケストラを取り巻く状況を整理しています。この部分では,ファンを創るマーケティング戦略,トライアル層のリピーターへの取り込みといったことが結論的に書かれています。この辺は,なるほどというような考え方なのですが,結局はオーケストラの社会的必要性をどれだけアピールできるのか?コンセンサスを得られるのか?という原点に戻るような気がしました。

大木さんは東京シティ・フィルのヴィオラ奏者から京都産業大学の経営学部の教員に転進したという異色の経歴を持った方ですが,講演会などの機会があれば,是非お話を伺ってみたいものです。楽友会の企画などでどうでしょうか?

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