メサイア・クリスマス公演
今日は年末というかクリスマス・シーズン恒例の北陸聖歌合唱団とOEKによる「メサイア」公演を聞いてきました。
半世紀以上に渡って金沢で「メサイア」だけを歌っている合唱団ということで、例年通り熱と感動のこもった歌を楽しむことができましたが、今年は、特にOEKの演奏がすばらしかったと思いました。
指揮者は柳澤寿男さんだったのですが、弦楽器をほとんどノンヴィブラートで演奏していたこともあり、聞いていてすがすがしさを感じました。大変若々しい気分のある演奏でした。その一方、チェンバロやオルガンも入った通奏低温も充実しており、曲全体に一本芯が通っているような強靱さを感じました。要所で出てくる、トランペットの祝祭的な響きも気分を盛り上げていました。
歌手では、女声2人が特に素晴らしいと思いました。特に朝倉あずささんは、金沢の「メサイア」に無くてはならない歌手です。毎年毎年見事な歌を聞かせて頂いているので、私などは、朝倉さんの声を聞かないとクリスマスを迎えられないという感じです。
今回、もう一つ面白かったのは,恒例のアンコールでの「きよしこの夜」です。昨年までどうだったかはっきり覚えていないのですが、ハンドベルとオーケストラと合唱の共演になっていました。そのせいもあり大変ゆったりとしてテンポでしたが、これまでにない感動的な雰囲気を作っていたと思います。
私にとっては、今年、OEKを聞くのはこの公演が最後になりそうです。1年間お疲れさまでした。
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