OEKのCD

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2009/01/30

キタエンコさん登場

1月後半のOEK定期公演マイスターシリーズには,プリンシパル・ゲスト・コンダクターのドミトリー・キタエンコさんが登場しました。リムスキー=コルサコフの曲の間にプーランクのオルガン協奏曲が入るというプログラムは,OEKとしては,珍しいのですが,オーケストラとオルガンの充実した響きに満たされた,素晴らしい公演になりました。

今回のプログラムでまず,面白かったのは,シェエラザードが最初に演奏された点です。これは意表を突く構成でしたが,考えてみれば,スペイン奇想曲の方が賑々しく終わりますので,これで正解だったかもしれません。

OEKのシェエラザードといえば,岩城さんが車椅子で指揮した200回定期公演を思い出しますが,今回のキタエンコさんの指揮による演奏も大変じっくりとしたテンポで演奏されました。トロンボーンなどを増強していますので,通常よりは力強い響きが出ていましたが,特に前半の楽章では,管楽器を中心としたソロ楽器のフレーズのやり取りにじっと聞き入ってしまうような「室内楽的シェエラザード」という感じのする演奏でした。最終楽章での船が難破する部分でのティンパニの音がもの凄かったのも印象的でした。

そして,何と言ってもアビゲイル・ヤングさんのソロがお見事でした。このところ,コンサート・ミストレスとしてヤングさんが登場する機会が多いのですが,お客さんからも指揮者からも信頼度抜群の名リーダーと言っても良いと思います。

というわけで,OEKの奏者のソリスティックな面とオーケストラ全体としてのマスとしての響きの両者をたっぷりと味わうことができました。

プーランクのオルガン協奏曲が定期公演で演奏されるのは,これが初めてだと思いますが,まさに石川県立音楽堂とOEKのためのような曲です。おなじみの黒瀬恵さんのオルガンの荘重な響きに始まり,時に甘美に時に宗教的な気分を感じさせながら,この曲もまた,じっくりと聞かせてくれました。

最後に演奏された,スペイン奇想曲もゆっくり目のテンポでしたが,冒頭から脱力した気分があり,遠藤さんのクラリネットやヤングさんのヴァイオリンをはじめ,余裕たっぷりの演奏でした。リラックスした気分の中から所々聞こえてくる濃いスペイン情緒も大変魅力的でした。

アンコールには,仮面舞踏会を期待していたのですが,スペインつながりで,ビゼーのカルメン前奏曲でした。これもまた,たっぷりとした大らかな演奏で,贅沢な夜をしっかりと締めてくれました。

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コメント

 こんばんは。
 今宵の演奏会は普段よりゴージャスでしたので、もうお腹一杯という感じで帰宅いたしました。
 増強されたOEKでしたが、決して粗くならないところが、さすがOEKでしたね。管理人さんのご指摘通り、室内楽的シェヘラザードには満足いたしました。
 終曲では、名ティンパニスト菅原氏の渾身の連打が大変に印象的でした。
 録音していたようなので、音盤の発売も気になるところです。
 プーランクでは音楽堂の美しいオルガンの響きに堪能しましたし、最後のスペイン奇想曲は、いつものキタエンコ節が活きてきて、あちこちにフェイントをかけた余裕の演奏でした。
 アンコールは、ちょっと予想外でしたが、軽快なカルメンで、会場の皆さんも楽しそうでしたね。
 ところで、今日の主役は、コンミス・ヤング女史だったように思いませんか。2曲とも大活躍でした。
 特にシェヘラザードの終曲では、あたかも彼女がシェヘラザードであるかのように、切々と語りかける名ソロで、私はとても感動しました。
 ヤングさんは、本当に素晴らしいコンミスですね。私は彼女がいてこそのOEKだと思っていますので、彼女の登壇をいつも楽しみにしています。

随分とご無沙汰しております。
昨晩のコンサート、実に久しぶりに聴きに行きましたが、なかなか充実した内容で満足しました。
特に両端のR=コルサコフ作品の色彩感豊かな表情には、何もいうことがありません。
A.ヤングをはじめとする各ソリストも情感豊かで印象に残るものでした。
個人的にはプーランクは少々ミス・マッチのような気もしましたが、両端の出来を考えると十分に相殺されるものではありましたが・・・。

めの・もっそさま,i3miuraさま
メッセージありがとうございます。相変わらずキタエンコさんの指揮ぶりは素晴らしいですね。

プーランクの曲はちょっとフランス音楽にしては重苦しい気はしましたが,一度生で聞きたかった曲だったので,楽しめました。

菅原さんやヤングさんの名前はチラシには書かれていなかったのですが,ほとんどソリスト的な活躍をされていましたね。

シェエラザードについては,弦楽器の方はそれほど人数を増やしていなかったのに,十分迫力のある音を聞かせてくれたのは流石だと思いました。

山形交響楽団などは,少なめの人数で大曲を演奏しているようですが,OEKも挑戦しても面白い気がしました。

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