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2009/04/21

プログラミングの妙:下野竜也指揮OEK定期公演

ラ・フォル・ジュルネ金沢開催直前の定期公演に出かけてきました。今回の指揮者は下野竜也さんだったのですが,珍しいことにソリストなしでした。OEKの場合,ソリストなしの定期公演と言えば,モーツァルトの3大交響曲であるとか,ブラームスの交響曲を2曲組み合わせるといったことが考えられるのですが,今回は,前半がバッハ/ウェーベルンとシェーンベルク,後半がスッペ,という大胆な構成でした。ウィーンという場所によって統一感が取られているのですが,下野さんに対する信頼感があって初めて成り立つプログラムだと思いました。

この選曲ですが,大成功でした。何と言うか「下野さんはただ者ではない!」と思わせる構成であり,演奏でした。前半ではオーケストラを抑制し,音の密度の高さを聞かせ,後半では一気にそれを解き放つような爽快さがありました。どの曲もオーケストラの音がしっかり鳴っているのが素晴らしく,神経質でピリピリした感じを予想していたシェーンベルクについても,血の通った温かみのようなものを感じました。

さらに嬉しい誤算だったのが,後半のスッペです。スッペ→「軽騎兵」序曲→通俗作曲家,といった連想が働くのですが,序曲を4つ並べることで,多彩で充実したサウンドが連続し,一瞬も退屈する間がありませんでした。ウィーンの作曲家といえば,ヨハン・シュトラウスを思い浮かべますが,スッペについても同等に演奏されるべきではないか,と思いました。

ここでも下野さんの指揮ぶりが見事で,どの曲もビシっと引き締まった音を聞かせてくれました。スッペの曲については,盛り上げ方はどこか似たパターンではあるのですが,そこに至るまでのプロセスが4曲ともバラエティに富んでおり,下野さんの意図どおり,「4曲まとめて交響曲」的な構成感も感じました。

ソリストなしの公演といえば,カラヤン,ベームといった往年の巨匠指揮者の来日公演などを思い出します。そういう観点からすると,下野さんにとっては大変名誉なことだと思いますが,その期待どおりの充実した内容でした。下野さんには,是非,再度,OEKに客演して欲しいと思います。

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コメント

私も21日の定期公演に行って参りました。
後半の管楽器、特にトランペットのお二人は素晴らしかったと思います。
あのプログラムに軽騎兵がアンコール、脱帽です。
思わず声を挙げてしまったのは私です。
ただ噂によるとこのアンコールの件は奏者と指揮者間で揉めたようですが。
打楽器も盛り沢山で楽しかったです。

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