OEKのCD

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2009年6月

2009/06/29

今月の雑誌から

レコード芸術7月号
・井上道義指揮 イカの哲学他のCD評

音楽の友7月号
・ラ・フォル・ジュルネ金沢のレビュー記事
# 池辺晋一郎さんと井上道義さんの対談記事は必読です。
・広上さん指揮の定期公演5/23のレビュー

モーストリークラシック8月号
トゥーランドット公演について,演出の茂山千之丞さんが語っています。
OEKについての紹介記事があります。

ぴあクラシックNp11
ラ・フォル・ジュルネ金沢のレビュー記事が掲載されています

音楽現代7月号は未確認です。

2009/06/26

今日は本番,メタモルフォーゼン

昨日の「講座」に続いて,今日はピヒラーさん指揮の定期公演を聞いてきました。前半は管楽器中心,後半は弦楽器だけ,という独特の構成で,室内楽公演とオーケストラ公演の折衷のような内容でした。この独特の構成が大変楽しめました。近年,井上道義さんは,OEKの活動について「一人一人の奏者のやりがいが大きいオーケストラ」といったことを語られていますが,その言葉を反映したような演奏会だったと思います。

最後に演奏された「メタモルフォーゼン」ですが,昨日にも増して素晴らしい演奏でした。昨日の「講座」で聞いたモチーフの数々が,しっかり甦り,生き生きと変容し,最後は怒りから諦めへと推移していくような深くドラマティックな音楽でした。演奏後,長い間があって拍手が起こりましたが,その後,コンサート・ミストレスのアビゲイル・ヤングさんとピヒラーさんとがしっかり抱き合っていた姿が大変印象的でした。ヤングさんはいつもは,とてもにこやかなのですが,今日は,すっかりエネルギーを使い切って「呆然」といった感じでした。それがまた感動的でした。

前半の2曲もお見事でした。特にラトヴァン・ヴラトコヴィチさんの登場したシュトラウスのホルン協奏曲第1番がすごい演奏でした。冒頭から,「よくまぁこれだけ気持ちよく吹けるなぁ」と思わせる気持ち良い吹きっぷりでした。神経質な感じが全然なく,それでいて粗がなく,安心して身をまかせられる,絵に描いたようにホルンらしいホルンの演奏だったと思います。

最初に演奏された,モーツァルトの管楽器だけによるセレナードも良かったです。管楽器だけのアンサンブルということで,ほとんど室内楽なのですが,ピヒラーさんの指揮が加わることで,さらにメリハリがしっかりついていたと思います。短調の作品にも関わらず,大変軽やかで,聞いているうちに,何となく頭の血のめぐりがよくなりそうな気がしました。

今回の公演もCD録音を行っていましたが,名演の連続でした。もう一つ,今回,関心したのは,お客さんの拍手です。ヴラトコヴィチさんの演奏後の盛大さ,メタモルフォーゼンの後の重さ,管楽セレナードの後の暖かさ...曲のムードにぴったりの拍手だったと思います。今年の「ラ・フォル・ジュルネ金沢」関連で,井上道義さんが,金沢の聴衆の良さを褒めている記事を読んだことがありますが,OEKの歴史とともに着実に成熟して来ている気がします。

というわけで大満足の公演でした。

ピヒラーさんの「メタモルフォーゼン講座」

OEKの定期公演では,これまで,演奏会開始前のプレトーク,前日の「音楽堂アワー」,ゲネプロの公開といった企画を行い,定期公演をより深く楽しんでもらおうとしてきていましたが,今回の「メタモルフォーゼン講座」というのは,恐らく,初めての試みだと思います。

これは,今回,R.シュトラウスの「メタモルフォーゼン」というOEKならでは,ピヒラーさんならではの作品を取り上げるということで,出てきたアイデアだと思います。実は,予想していた内容とは少し違っていたのですが,大変聞き応えがありました。別の曲でも期待したい”講座”でした。

予想と違っていた点は,ほとんど「ゲネプロ」だった点です。最初,フロリアン・リームさんが曲の作られた時代背景などについて説明した後,ピヒラーさんがこの曲の主要なモチーフを説明しはじめました。今回の講座については,恐らく,ピヒラーさんが単独で説明し,数名の演奏家が実際に曲の一部を演奏をしてくれるのかな...ぐらいに思っていたのですが,何と本番と同じ編成のOEKの弦楽セクションが交流ホールに揃っていました。そして,その説明が終わった後,何と何と,「メタモルフォーゼン」の全曲が演奏されました。

こういう機会は滅多にないと思います。得した気分になりました。ただし,さすがにトーク+重い曲30分だと疲れました。全体で1時間15分ぐらいあったと思いますが,休憩なしで1時間程度ぐらいの長さの方が良かったと思いました。

それと,「講座」というからには,もう少し分析をしてくれるのかな,と思いました。今回は「無料」の企画だったので,贅沢は言えないのですが,(1)主要モチーフの譜面,(2)曲の大まかな流れ,(3)聞き所・ポイント,の書かれたレジュメ(スライドでも良いかも)を用意して頂ければ,さらに理解が深まったと思います。そして,(1)(2)(3)の情報を,曲の流れに合せて交流ホールの大型モニターに表示してくれるといったことができれば(曲の進行に併せてパワーポイントのスライドショーを流すとか...),「なるほど」という感じになったと思います。

そこまで手を掛けるのは,なかなか大変だと思いますが,「名曲探偵アマデウス」に出てくるような楽曲分析を実演するような「講座」に期待したいと思います。

というわけで,明日の「メタモルフォーゼン」の演奏に大いに期待したいと思います。

2009/06/16

「熱狂の日」音楽祭2009 :モーツァルトがいっぱい

北陸朝日放送で,次のとおり,ラ・フォル・ジュルネ金沢2009で行われた公演が放送されます。

6月20日(土) 午後3時 ~ 午後3時55分
「熱狂の日」音楽祭2009 ~モーツァルトがいっぱい~

ポール・メイエさんの独奏によるモーツァルトのクラリネット協奏曲などを中心に放送されるようです。

2009/06/13

金聖響さんのベートーヴェン2曲

今回のOEKの定期公演は,金聖響さんの指揮による,ベートーヴェンの交響曲2曲+序曲というプログラムでした。これは,聖響さんが大阪で行っているベートーヴェンの交響曲のチクルスに併せての企画ですが(大阪では,明日14日に同じプログラムの公演が行われます),OEKの定期公演でベートーヴェンの交響曲が2曲演奏されるというのは,意外なことですが,今回が初めてかもしれません。

協奏曲を含めたベートーヴェン特集ならば,過去数回ありますが,ソリストなしでベートーヴェンの交響曲2曲というのは,金聖響さんに対するOEK側の信頼の強さを示すものだと思います。会場の方もほぼ満席だったと思います(3階席の方はよく見えませんでしたが)。

それと響敏也さんのプレトークを聞いて気づいたのですが,今日はOEKの初代音楽監督の岩城宏之さんの命日でした。岩城さんが晩年に愛した第8番と,OEKが岩城さんと共に頻繁に演奏してきた第7番という組み合わせは,この日にぴったりです。

「プロメテウスの創造物」序曲(この曲の主部を聞くと何故か旅行をしている気分になります)に続いて,第8番が演奏されました。今回は,CD録音も行っていましたが,まず目立つ特徴はステージ奥に並んだコントラバスでした。ブラームスの時にはこの形を見た覚えがありますが,ベートーヴェンでこの配置を取るのは初めてのような気がします。そのせいもあるのか,非常に剛性感のある演奏でした。スリリングな感じのする第4楽章のキレの良い演奏も印象的でした。

後半の第7番は,過去に何回も演奏してきた曲ということで,余裕たっぷりの演奏だったと思います。それほど古楽奏法は目立ちませんでしたが,この曲を何回も演奏しているからこその,思い切りの良さが随所にありました。特に第4楽章の終盤の沸き立つような熱気は,お見事でした。ティンパニの渡邉さんの強打が炸裂し,「これがOEKだ!」という自信たっぷりの響きに満たされました。

金聖響さんとOEKによるベートーヴェンの交響曲シリーズは12月の第9で完結するとのことですが,どの曲にも勢いがあるのが良いですね。チクルスという名に相応しい演奏の連続です。

2009/06/10

空からオタマジャクシ?

今日は大きなニュースがなかったせいか,「石川県では,空からオタマジャクシが降ってくる奇妙なできごとがありました」というニュースをNHKの全国ニュースで言っていました。内容は次のような感じです。

http://www.asahi.com/national/update/0609/OSK200906090072.html

昔から金沢では,「空から降ってくるもの」と言えば「加賀宝生の謡」と相場が決まっていたのですが,これはもしかしたら,ラ・フォル・ジュルネ金沢の影響なのかもしれません。5月上旬にモーツァルトの曲の音符が空に舞い上がり,今頃になって県内各地にオタマジャクシとして降っている,というのが私の説です。

それにしても謎です。今後も続くのか注目したいところです。毎年同じ時期に発生するとしたら,「音符が空から降ってくる県」として売り出せるのですが...。それにしても謎です。

Otamajakushi

2009/06/08

OEKメンバーズ兼六園クラシックミニコンサート:新緑と月光

この土日を中心に行われた金沢百万石まつりの関連イベントとして,ライトアップされた兼六園の中でOEKのメンバーが演奏を行うというイベントが行われたので出かけてきました。小雨気味だったのですが,兼六園自体が入場無料になっていたこともあり,かなりのお客さんが集まっていました。演奏の雰囲気ですが次の写真のような感じでした。
Kenrokuen

新緑が水面に移る夜景の中,ヴァイオリン×2+コントラバスという編成で短い曲が5曲演奏されましたが,とても新鮮な気分で聞くことができました。もちろんマイクとスピーカーで音は拡大されていましたが,これだけ広い空間ですので,うるさく響くことはなく,自然と一体になっていました。

この兼六園のライトアップですが,時々行っているようです。冬に聞きに行くのはつらそうですが,機会があれば,是非また聞きに行ってみたいと思います。

PS.夜景の撮影ですが,デジカメのモードを変更してみたところ,シャッタースピードが遅くなり,意外にきれいに撮影できました。三脚を持っていかなかったので,手すりの上などに置いて写してみたのですが,もっと良いカメラだと,もっと美しい写真を取れたのではないかと思います。

2009/06/07

金沢21世紀美術館でピンポン

今,金沢21世紀美術館では,「愛についての100の物語」という展覧会を行っています。私は,昨日の百万石まつりのパレードを金沢市役所付近で見たのですが,行列が始まるまでの待ち時間を利用して,21世紀美術館にフラリと立ち寄ったとこころ,作曲家でピアニストの一柳慧さんの姿をお見かけしました。

しかもその格好ですが,どうみても卓球をするスタイルでした。どうも次の企画で来られていたようです。
http://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=24&d=572

21世紀美術館の展示の中に参加体験型アート・ワーク《オープン・ダイアローグ》というものがあったのですが,通常の卓球台で卓球をすると,それにあわせて部屋の中からピアノの音が聞こえ,照明が変わるというものでした。恐らく,このパフォーマンスをするために一柳さんは来られていたのだと思います。

以前,井上道義さんと一柳さんがトークをした際に「一柳さんは卓球の名手なんですよ」ということを語っていたので,今度は是非,ピアノ協奏曲「ピンポン」などというのに期待したいと思います。

2009/06/04

北國文華にLFJKの記事/黒田恭一さん死去

北國新聞社から発売されている雑誌「北國文華」の最新号に,約1ヶ月前に行われていたラ・フォル・ジュルネ金沢の記事と写真が掲載されています。

https://sec.hokkoku.co.jp/bunka/

↑6月3日時点ではまだこのページは更新されていませんが,OEK音楽監督の井上道義さん,金沢出身の音楽ライター飯尾洋一さん,LFJKのアンバサダーだったフランソワーズ・モレシャンさんが文章を書かれています。

井上さんも飯尾さんも,「情報に溢れた東京のLFJ」と比較して,金沢の音楽祭について,良い意味で「落ち着いた音楽祭」だったと評価されています。まだまだ,改善すべき点は残っていますが,確実に定着した2年目だと思います。井上さんも書かれていますが,「一般の市民に「ラ・フォル・ジュルネ」というなんだかよく分からない言葉が浸透してきているところがすごい」と思います。

話は変わりますが,音楽評論家の黒田恭一さんがお亡くなりになられました。つい先日,井上さんも執筆している本をこのコーナーで紹介しましたが,その本のナビゲーター役が黒田さんだったので,少々驚いています。確か,5月31日のNHK-FMの音楽番組にも出演されていたと思います。

ただし,その時の放送を聞いた感じでは,以前のような柔らかいけれどもピリッとした雰囲気がなく,かなり痛々しい感じでした。それを聞いてちょっと驚いたのですが...こんなにすぐに亡くなられるとは...。

私自身,中学生の頃からNHK-FMのクラシック音楽番組を毎日のように聞いていましたので,黒田さんの死というのは,残念でなりません。一つの時代が終わったという気分です。啓蒙的な本やエッセーも沢山書かれており,クラシック音楽に限らず,音楽を聞く楽しさを伝えられていた方だったと思います。心から哀悼の意を表したいと思います。

2009/06/01

兼六園クラシック・ミニコンサート:新緑と月光

本日(5月31日),音楽堂コンサート・ホールでは,OEKの首席チェロ奏者のルドヴィート・カンタさんによるバッハの無伴奏チェロ組曲の全曲(!)演奏会が行われたのですが,別の用事があり,残念ながら行くことができませんでした。

Kenrokuen
その代わり,OEKのメンバーの登場するコンサートを見つけましたのでご紹介しましょう。6月6~7日に兼六園内で,OEKのヴァイオリン奏者のトロイ・グーキンズさんたちが,演奏を行うようです。ウェブ上での案内を探すことはできなかったのですが,OEKのメンバーが四季ごとに登場して演奏を行うようです。

6月6~7日は百万石まつり期間中で,兼六園も無料開放され,ライトアップされるようなので,兼六園にお越しの際は,是非,お聞きになってみてください。

時間: 第1回 19:20~ /第2回 20:20~
場所: 兼六園内橋亭(霞が池) 観覧無料

*写真をクリックすると大きくなります。

http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kenrokuen/index.html

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