OEKのCD

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2009/06/13

金聖響さんのベートーヴェン2曲

今回のOEKの定期公演は,金聖響さんの指揮による,ベートーヴェンの交響曲2曲+序曲というプログラムでした。これは,聖響さんが大阪で行っているベートーヴェンの交響曲のチクルスに併せての企画ですが(大阪では,明日14日に同じプログラムの公演が行われます),OEKの定期公演でベートーヴェンの交響曲が2曲演奏されるというのは,意外なことですが,今回が初めてかもしれません。

協奏曲を含めたベートーヴェン特集ならば,過去数回ありますが,ソリストなしでベートーヴェンの交響曲2曲というのは,金聖響さんに対するOEK側の信頼の強さを示すものだと思います。会場の方もほぼ満席だったと思います(3階席の方はよく見えませんでしたが)。

それと響敏也さんのプレトークを聞いて気づいたのですが,今日はOEKの初代音楽監督の岩城宏之さんの命日でした。岩城さんが晩年に愛した第8番と,OEKが岩城さんと共に頻繁に演奏してきた第7番という組み合わせは,この日にぴったりです。

「プロメテウスの創造物」序曲(この曲の主部を聞くと何故か旅行をしている気分になります)に続いて,第8番が演奏されました。今回は,CD録音も行っていましたが,まず目立つ特徴はステージ奥に並んだコントラバスでした。ブラームスの時にはこの形を見た覚えがありますが,ベートーヴェンでこの配置を取るのは初めてのような気がします。そのせいもあるのか,非常に剛性感のある演奏でした。スリリングな感じのする第4楽章のキレの良い演奏も印象的でした。

後半の第7番は,過去に何回も演奏してきた曲ということで,余裕たっぷりの演奏だったと思います。それほど古楽奏法は目立ちませんでしたが,この曲を何回も演奏しているからこその,思い切りの良さが随所にありました。特に第4楽章の終盤の沸き立つような熱気は,お見事でした。ティンパニの渡邉さんの強打が炸裂し,「これがOEKだ!」という自信たっぷりの響きに満たされました。

金聖響さんとOEKによるベートーヴェンの交響曲シリーズは12月の第9で完結するとのことですが,どの曲にも勢いがあるのが良いですね。チクルスという名に相応しい演奏の連続です。

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コメント

 管理人さんのレビューの表現をお借りしますが、今回の演奏会で聖響さんが言いたかった「俺のベートーヴェンを聴け!」は、あの7番の終末の『強打炸裂』に集約されていたように思いました。

 帰宅後、CD収録された7番と聴き比べましたが、ライブではない分を差し引いても、今回の実演とは作品に立ち向かう気迫が、大きく異なっていたと感じました。

 「勁くなってきた」というと、少し違う形容かもしれませんが、とにかく、CD収録から約6年の間に聖響さんがたくさんの演奏を通じて、その芸が熟してきた証が、今回の演奏によく現れていたように感じました。

 そういう意味で、一見シンプルにして、巧妙な8番を、ひと筆書きみたいに、一気呵成に演じることができたのも、聖響さんが気力充実した時機に至った結果だと、勝手に思っています。

 30代、40代・・・演奏家が成長していく過程が見えたみたいで、音楽(芸事全般、あるいは人生というか)の奥深さみたいなものが、ちょっぴり理解できた、まあ、50代目前の私にとって、そんなことも考えてみたりの演奏会でした。

金聖響さん。これからも成長を追い続けたい指揮者です。年末の第九が楽しみになりましたね。

大阪に聞きに行ってきました。
ベト7は感涙!でした。金沢にも行けばよかった。
ホールによる違いとか、私の耳では聞き分けられないけもしれないけど、比べてみたかったです。
第九でチャレンジしてみようかな?
帰り、駅のホームでオケの皆さんをお見かけしました。意外とすぐ帰られるんですね。ちょっとビックリ。ベートヴェンチクルスは2月まで、ですよ。

めの・もっそさん,なおさん,こんばんは。コメントをありがとうございます。

金聖響さんとOEKのつながりも,5年以上になるんですね。私も,今回の第7番からは円熟味のようなものを感じました。

今回のチクルスですが,なおさんが書かれたとおり2月まででした。金沢ではチクルスが行われていないので勘違いをしており,失礼しました。

大阪と金沢の間の距離ですが,サンダーバードを使うと本当に近いですね。OEKの皆さんも大変お忙しいので,すぐに金沢に逆戻りという感じかもしれません。

今回のチクルスは,すべて日曜日なので,経済的な問題はありますが,「ハシゴ」も十分可能ですね。実は,県外のホールでOEKを聞いたことはほとんどないので,私も一度ぐらいは大阪に聞きに行ってみたい気もします。

いずれにしても,12月の第9公演は,県外から音楽堂に大勢聞きに来て頂けると嬉しいですね。

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