OEKのCD

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2009年7月

2009/07/28

もっとカンタービレスペシャル:安永徹 室内楽の真髄

今日は「もっとカンタービレスペシャル:安永徹 室内楽の真髄」を聞いてきました。安永さんと奥様の市野さんは先日の定期公演に出演されたばかりですが,2年前の共演の時同様,室内楽公演にも出演されました。このパターンは,OEKらしくてとても良いですね。

この日の演奏ですが,「さすが安永さん!」と思いました。後半に演奏されたブラームスのピアノ五重奏曲は,安永さんの音が入ると一気に曲の柄が大きくなり,それがどんどんOEKメンバーにも波及していくような感じがしました。後半の楽章は非常に熱気があったのですが,安永さん自身は常に平然としているのが凄いところです。静かな自信に満ちた音楽の中から秘めた情熱が立ち上がってくるような演奏で,大変聞き応えがありました。市野さんのピアノとのバランスもぴったりでした。

それ以外の曲も大変楽しめました。定期公演では弦楽合奏版で演奏されたプッチーニの「菊」は,今回は弦楽五重奏で演奏されました。全く違った雰囲気に聞こえ,面白い聞き比べができました。ミヒャエル・ハイドンのディヴェルティメントという非常に珍しい曲やロジェ・ブトリーさんの木管三重奏など,管楽器メンバーの活躍する曲も演奏され,室内楽公演ながら,オーケストラを聞いたような色彩感も感じることができました。

この日の公演には,「室内楽の真髄」というサブタイトルが付いていましたが,「そのとおり」と思った「スペシャル」公演でした。

2009/07/26

題名のない音楽会にOEKが登場します

来週の「題名の音楽会」は,「ハッピーバースデイ45歳!『題名のない音楽会』45周年コンサート」と題した特別プログラムが放送されます。そのゲスト・オーケストラとしてOEKが登場します。次のページから予告編の動画も見ることが出来ます。

http://www.tv-asahi.co.jp/daimei/

森麻季さん,川久保賜紀さんなど,金沢でもお馴染みの奏者の皆さんも登場します。

トゥーランドット東京公演も終了

先週,金沢で行われた「トゥーランドット」ですが,東京公演も終わったようです。次の東京芸術劇場音楽制作ブログで報告されています。

http://ameblo.jp/geigekimusic/

それにしてもこのブログは面白いですね。

2009/07/25

安永徹さん,市野あゆみさん登場

今日は2008-2009の定期公演シリーズの最後となる,フィルハーモニーシリーズに出かけてきました。ゲストは,ヴァイオリン&リーダーの安永徹さんとピアノの市野あゆみさんでした。このお2人がこの時期にOEKに客演するのもすっかり恒例になりました。今回もまた,OEKの基本編成で演奏できる曲3曲が取り上げられました。

今回面白かったのが,ソリストも全部,OEK団員が担当していた点です。ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲のピアノはもちろん市野さんですが,トランペットは藤井さんが担当しました。最後のハイドンの方は,安永さんのヴァイオリンに加え,オーボエの加納さん,チェロのカンタさん,ファゴットの柳浦さんがソリストとして登場しました。こういうプログラムを定期公演で組めるのも,団員と定期会員の距離が近い地域密着型のオーケストラだからだと思います。

安永さんが登場する公演では,いつもニュアンス豊かで集中力の高い演奏を聞かせてくれますが,今回の3曲もそのとおりでした。シューベルトの交響曲第5番はまさにOEK向きの曲です。1曲目に演奏されたこともあり,コンパクトにまとまっていましたが,どの楽器の音も生き生きしており,大変聞き映えがしました。

2曲目のショスタコーヴィチもOEKがよく演奏する曲ですが,指揮者なしというのは,大胆な試みだったと思います。特に最後の楽章などは,ピアノ,トランペット,OEKの掛け合いという感じのスリリングな演奏でした。それでも品良く,センスが良いのは市野さんらしいと思いました。

3曲目のハイドンの協奏交響曲は,ソリスト4人ということで,シリアスさよりも祝祭的な感じがあり,気軽に楽しむことができました。4人の演奏を聞きながら,「楽器のキャラクターと演奏者のキャラクターがよく合っているなぁ」とか「この4人でOEKファミリーによる携帯電話のCMとか作れそうだ」とかいろいろと音楽の以外のことを考えながら,リラックスして楽しむことができました。

これで定期公演のシーズンが終わり,手持ちのチケットがゼロになりました。梅雨が明け,夏休みが明け,そして,新シリーズ...ということで次シーズンを楽しみに待ちたいと思います。

2009/07/20

東京芸術劇場音楽制作ブログ

まだまだ,トゥーランドットの余韻が残っていますが,今回,東京公演が行われる東京芸術劇場の音楽制作スタッフの方がブログを作られているのを見つけました。

http://ameblo.jp/geigekimusic/

舞台裏の写真など興味深い情報が掲載されています。東京公演の様子もこのブログでしっかり報告されそうですね。

2009/07/18

トゥーランドットを堪能

今日は金沢歌劇座で行われたオペラ「トゥーランドット」を見てきました。今回は,セミステージ形式ということでセットは,かなり簡素でしたが,その分を見事な照明で補っていました。それと,何と言ってもプッチーニの音楽が素晴らしく,3幕それぞれが大きく盛り上がる,豪華三段重ね中華・和風折衷弁当といった感じの見ごたえがありました。

音楽の面では,井上道義さん指揮OEKの作る堂々たる音楽(今回はかなり大勢のエキストラが入っていました)の上に繰り広げられた,主役2人の声のバトルが何と言っても聞きものでした。今回は茂山千之丞さんの演出で,主役2人は白塗りになっていましたが,オーケストラの大音量を突き抜けて聞こえてくる声のすごさを実感できました。トゥーランドットと逆のキャラクターのリュー役を歌った小林沙羅さんの瑞々しい声も大変印象的でした。

その他,至る所に聞き所,突っ込み所満載で,全く退屈することなく全編を楽しむことができました。書き出すとキリがなくなりそうです。

今回の公演も,井上道義さんだからこそ実現した企画だと思いますが,このペースで「北陸初演」オペラを取り上げていって欲しいと思います。今回のような簡素でセンスの良いステージならば,ほとんどどういうオペラでも対応可能ではないかと思います。この日は,ほぼ満席でしたが,こういう大規模なオペラ上演への期待を反映しているのかな,と思いました。

2009/07/15

トゥーランドット+鳥のカタログ

いよいよ,井上道義/OEKによる「トゥーランドット」公演が近づいてきましたが,この公演が行われる同じ18日に,金沢歌劇座のお隣の金沢21世紀美術館でも次のようなコンサートorイベントが行われます。

http://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=24&d=614

メシアンの「鳥のカタログ」というピアノ独奏曲の全曲(!)を展示室の中で演奏しよう,というものです。「トゥーランドット」の前にふらりと聞いてくるというのも面白いと思います。ちなみに,その翌日にも公演があり,こちらの方はジョン・ケージのピアノ曲が演奏されるようです。

さて,「トゥーランドット」ですが,このオペラは,本当にわかりやすいオペラです。

主要な登場人物は,トゥーランドット姫と求婚者の王子カラフですが,そこに王子に片思いのリューが絡みます。ほとんどこの3人だけの話です。それ以外にピン,ポン,パンという3人の大臣が出てきますが,狂言回しです。カラフの父親のティムールとトゥーランドットの父親の皇帝アルトゥムも脇役ですね(実は,この皇帝アルトゥムに注目しています。皇帝といえば威厳たっぷりというイメージなのですが,このオペラでは,全く正反対のキャラクターなのです)。

音楽の方も非常に単純です。「やーまのお寺の鐘が鳴る」としか聞こえないメロディと「誰も寝ては鳴らぬ」の中のイナバウアーをしている部分のメロディを覚えておけば楽しめると思います。その他,トゥーランドットに挑戦するときに銅鑼が派手になったり,かと思えば,リューによる叙情的な泣かせる”プッチーニ節”が出てきたり,トゥーランドット姫の強烈な”ワーグナー的アリア”が延々と続いたり,退屈する間がありませんん。

OEK公式ホームページでは,その記者会見の様子も掲載されていますが,土曜日が非常に楽しみです。
http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/news/index.html

2009/07/11

もっとカンタービレ第15回:“ドラマティック・バロック”曽根麻矢子を迎えて

今日は,OEKのもっとカンタービレシリーズに出かけてきました。今回は,バロック音楽特集でしたが,ゲストとしてチェンバロの曽根麻矢子さんが登場する豪華版でした。曽根さんとOEKは,過去,数回共演していますが,チェンバロという楽器の性格上,今回のような室内楽公演に登場する方がぴったり来ます。

今回は,ヴィヴァルディ,コレルリ,テレマン,バッハの曲が演奏されたのですが,各曲の核となる奏者によって,演奏のスタイルが,大きく変わるのが面白いと思いました。ヴィヴァルディは,ノンヴィブラートですっきりと,コレルリはたっぷりと,テレマンはじっくりと,バッハはとても律儀.という感じでした。指揮者がいない代わりにOEKメンバーの個性がはっきり出てくるあたりにこのシリーズの面白さがあると感じました。

曽根さんの演奏では,スカルラッティのソナタに続いて演奏されたファンダンゴが印象的でした。チェンバロなので音量が大きくなるわけではないのですが,音の動きが次第に熱狂的になる様子がかえって強く伝わって来る気がしました。

今月は安永徹さんをゲストに迎えて,もう1回,もっとカンタービレシリーズがありますが,ますます多彩に充実してきており,毎回聞き逃せません。回数券だと1回あたり1000円になるのも大変お得だと思います。

2009/07/08

ラ・フォル・ジュルネ金沢 2010年の開催決定

ラ・フォル・ジュルネ金沢「熱狂の日」音楽祭ですが,来年の開催も正式に決定したようです(メールマガジンで通知がありました)。2年続けて,コンスタントにお客さんを集めましたので,継続は当然のことでしょう。

テーマですが,予想通り来年生誕200年を迎える「ショパン」です。このショパンを中心に,メンデルスゾーン,シューマン,ロッシーニなどショパンに関係のある作曲家が取り上げられるようです。

2009のパターンで行くと,「ショパン・マラソン」なども期待できそうです。ショパンには合唱曲はないので,市民参加企画を作るとしたら,一体どういうものになるのだろうか?と勝手に企画を考えるだけで楽しいですね。

なお,ラ・フォル・ジュルネ金沢2009についてですが,カデンツァの最新号に,山田正幸チーフプロデューサによる,とても面白い雑記が掲載されています。

2009/07/03

池辺さん+林隆三さん+上杉春雄さん+OEK

今回のOEKのファンタジー公演は,池辺晋一郎さんの指揮,ゲストに俳優の林隆三さんとピアニストの上杉春雄さんを招いて行われました。前半は,医師をしながらピアニストとしての活動もされている上杉さんの独奏でモーツァルトのピアノ協奏曲第20番,後半は林隆三さんの朗読と歌という構成で,少々,焦点がはっきりしないところもあったのですが,ファンタジー公演ならではのリラックスした気分で,多彩な音楽を楽しむことができました。

上杉さんのピアノは,全く力んだところがなく,自然体で美しく清潔な音楽が流れるような演奏でした。擦れたところのない,清々しい音楽はモーツァルトの音楽にぴったりでした。医者としての活動がお忙しい中,どうやって練習されているのか,もう少しトークで聞いてみたい気もしました。

林隆三さんの方は,まず,池辺さんの即興ピアノとの共演で宮沢賢治の作品が朗読されました。非常にこなれた朗読で,迫力満点だったのですが...実は,どういう話なのかほとんど理解できませんでした。方言が沢山入っていたこともあるのですが,この辺はプログラムノートにもう少し詳細な案内が欲しいところでした。

最後にカンツォーネ,シャンソンなどが数曲歌われましたが,どれもドラマティックで貫禄たっぷりの歌でした。林さん自身「今から歌手の役を演じます」と語られていましたが,どんな役柄でも演じられるのが素晴らしいところです。最後にアンコールで,「千の風になって」が歌われましたが,これも語りかけるような歌で,秋川さん(そういえば一年前にこのファンタジーシリーズに登場しましたね)とは全く別の林さん独自の歌になっていました。

今回は池辺さんのダジャレは控えめでしたが,これまでとは一味違ったファンタジー公演だったと思います。

2009/07/01

バッハ,シューベルトから高橋悠治へ

梅雨本番の雨の中,高橋悠治さんとOEKの弦楽メンバーによる室内楽公演に出かけてきました。「かなざわ国際音楽祭2009 バッハ,シューベルトから高橋悠治へ」と題されていましたが,高橋さんならではの,多種多彩な(別の言い方をすれば雑多な)プログラミングを楽しむことができました。

高橋さんと言えば,,いまだに前衛的な現代音楽の旗手といったイメージを持ってしまうのですが,70歳を越えた現在,そういったキャッチフレーズなどもう無関係となり,自分のやりたい音楽を飄々と演奏する,といった風に変わってきているようです。その中からユーモアが生まれたり,落ち着いた味わいが出てきたり,そうかと思えば,相変わらず前衛的で激しい音楽が出てきたり,ますます,音楽の幅が広がってきていると思います。

今回の公演の注目は,今回が初演となる,室生犀星の詩につけた「老いたるえびのうた」という室内楽編成の組曲でした。ここでは,高橋さんの素朴な朗読とシンプルで意味深な音が対話をしながら,独特の世界を作っていました。それにしても「老いたるえびのうた」という犀星の遺作となった詩は面白い詩です。死の恐怖とユーモアが同居しており,聞きながら口元がほころんでしまいました。「あんずよ花着け」は有名な詩ですが,日本語のリズムをそのまま音符にしたような面白さがありました。

その他の曲も,全部面白かったのですが,さすがと思ったのは,最後に演奏されたバッハのクラヴィーア協奏曲第1番です。この曲がピアノで演奏されることは近年少ないと思いますが,さすがにピアノとコントラバスが入り,ユニゾンで演奏すると室内楽編成とは思えない充実感があります。OEKのメンバーのじっくりとした演奏と対話をするような第2楽章も良かったし,速いパッセージが非常にスリリングな第3楽章も聞き応えたっぷりでした。

この公演は,7月5日に東京でも公演が行われますので,東京近辺の方は是非,お聞きになってください。

PS. この「かなざわ国際音楽祭」というシリーズですが,お客さんの反応が,今一つですね。それと,「ドリンクサービスします」と案内しながら,休憩時間に全く用意がされていませんでした。慌てて準備をしていましたが,こういうケースは初めてのことで,呆れてしまいました。今後の改善を期待したいところです。

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