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2009/07/01

バッハ,シューベルトから高橋悠治へ

梅雨本番の雨の中,高橋悠治さんとOEKの弦楽メンバーによる室内楽公演に出かけてきました。「かなざわ国際音楽祭2009 バッハ,シューベルトから高橋悠治へ」と題されていましたが,高橋さんならではの,多種多彩な(別の言い方をすれば雑多な)プログラミングを楽しむことができました。

高橋さんと言えば,,いまだに前衛的な現代音楽の旗手といったイメージを持ってしまうのですが,70歳を越えた現在,そういったキャッチフレーズなどもう無関係となり,自分のやりたい音楽を飄々と演奏する,といった風に変わってきているようです。その中からユーモアが生まれたり,落ち着いた味わいが出てきたり,そうかと思えば,相変わらず前衛的で激しい音楽が出てきたり,ますます,音楽の幅が広がってきていると思います。

今回の公演の注目は,今回が初演となる,室生犀星の詩につけた「老いたるえびのうた」という室内楽編成の組曲でした。ここでは,高橋さんの素朴な朗読とシンプルで意味深な音が対話をしながら,独特の世界を作っていました。それにしても「老いたるえびのうた」という犀星の遺作となった詩は面白い詩です。死の恐怖とユーモアが同居しており,聞きながら口元がほころんでしまいました。「あんずよ花着け」は有名な詩ですが,日本語のリズムをそのまま音符にしたような面白さがありました。

その他の曲も,全部面白かったのですが,さすがと思ったのは,最後に演奏されたバッハのクラヴィーア協奏曲第1番です。この曲がピアノで演奏されることは近年少ないと思いますが,さすがにピアノとコントラバスが入り,ユニゾンで演奏すると室内楽編成とは思えない充実感があります。OEKのメンバーのじっくりとした演奏と対話をするような第2楽章も良かったし,速いパッセージが非常にスリリングな第3楽章も聞き応えたっぷりでした。

この公演は,7月5日に東京でも公演が行われますので,東京近辺の方は是非,お聞きになってください。

PS. この「かなざわ国際音楽祭」というシリーズですが,お客さんの反応が,今一つですね。それと,「ドリンクサービスします」と案内しながら,休憩時間に全く用意がされていませんでした。慌てて準備をしていましたが,こういうケースは初めてのことで,呆れてしまいました。今後の改善を期待したいところです。

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コメント

こんばんは、現在東京から投稿しています。OEKの皆さんは浜離宮へ来られるのですね。見落としていました。5日に聴きに行こうと思ったら、マチネじゃないですか。そのころは某カントリーで棒振りやってますので、行けません。ソワレなら行けたかも知れないのに残念です。

浜離宮といえば、昨年12月にアリスさんのすばらしいリサイタルを聴かせていただいた、音響の良さでは世界的に有名なホールですね。あのときのアリスさんの素晴らしさは、今でも鮮明に心に残っています。アリスさんも、そろそろ有名コンクールで上位に入賞して、箔を付けてほしいですね。ロシアものが得意なようですので、チャイコフスキー国際なんかにチャレンジされるかも知れませんね。

さて昨晩はミューザで、マーラーの交響曲8番を聴きました。ところがまず、ホールへの入場から驚かされました。なんと金属探知機のゲートをくぐり、ボデイチェックを受けたのです。こんなことは初めてです。係員の人になにかあったのか聞いても答えてくれません。しかし開演10分前になり、理由がわかりました。

なんと皇太子殿下が聴きに来られたのです。皇太子殿下だけではありません。何カ国かの大使も来られていたようです。こうなったら東響の団員は「ここでやらなきゃ、いつやるの?」ということで、若きマエストロ、飯森さんのエネルギッシュな指揮のもと、大変すばらしい演奏でした。私も今まで数え切れないほどコンサートを聴いてきましたが、本当に言葉にできないほどのすばらしさでした。

第2楽章のコーダから始まる「神秘の合唱」では、何度も涙があふれてきました。そして金管バンダまで総動員した、フィナーレの「大宇宙の響き」ではホール全体がひとつの巨大な楽器となり、まさに体が椅子に押し付けられるような圧倒的な響きでした。

ミューザの音響は実にすばらしい。サントリーを上回るのではないでしょうか。演奏後は大きな拍手とブラボーの大声援、鳴り止まない拍手の中で、飯森さんと8名の声楽ソリストの方が、何度もステージへ呼び戻され、なんと大合唱団の方まで拍手をされ始めました。

本当に感動的なコンサートでした。最後に皇太子殿下が退席されるとき、全員スタンデングオベーションで拍手をし、お送りしました。

このマーラーの交響曲8番は、どちらかといえばオラトリオと言ったほうが近いかも知れません。マーラーにしてはめずらしく、曲の性格が極めて肯定的で超壮大な賛歌です。2楽章に分かれており、そのテーマは私の独断と偏見でつけるなら「女性の愛は地球を救う。」といったところでしょうか。
マーラー自身も「今まで作曲した中で最高の作品」
あるいは「これまでの交響曲はすべて交響曲8番の前奏曲にすぎない」と言っているようで、大変満足していたようです。

ということでまだまだ投稿したいことはあるのですが、また長文、駄文になってしまったようですので、このへんでやめます。このような素晴らしいコンサートを聴けて、本当に満足です。

しかし最近は同僚から、「おまえは東京へ何をしに来てんだ?」と冷やかされており(汗)、そこは飲みニュケーションで何とかかわしています。(笑)   早速これから飲みに行きます。

7月5日浜離宮朝日ホールでの高橋悠治コンサートへ行ってきました。
どの曲も素晴らく感動したコンサートでした。
特に、ハイドンのピアノ三重奏曲37番 二短調と最後の演奏されたバッハ・クラビーア協奏曲第1番 二短調は、感動しました。
バッハの曲が、こんなにも活き活きと、そして新鮮に感じたのは、久しぶりです。
この曲がCD化されていないかネット検索したのですが、ヒットしなかったことが残念です。今回のOKEとのコンサートがCD化されることを願っています。

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