トゥーランドット+鳥のカタログ
いよいよ,井上道義/OEKによる「トゥーランドット」公演が近づいてきましたが,この公演が行われる同じ18日に,金沢歌劇座のお隣の金沢21世紀美術館でも次のようなコンサートorイベントが行われます。
http://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=24&d=614
メシアンの「鳥のカタログ」というピアノ独奏曲の全曲(!)を展示室の中で演奏しよう,というものです。「トゥーランドット」の前にふらりと聞いてくるというのも面白いと思います。ちなみに,その翌日にも公演があり,こちらの方はジョン・ケージのピアノ曲が演奏されるようです。
さて,「トゥーランドット」ですが,このオペラは,本当にわかりやすいオペラです。
主要な登場人物は,トゥーランドット姫と求婚者の王子カラフですが,そこに王子に片思いのリューが絡みます。ほとんどこの3人だけの話です。それ以外にピン,ポン,パンという3人の大臣が出てきますが,狂言回しです。カラフの父親のティムールとトゥーランドットの父親の皇帝アルトゥムも脇役ですね(実は,この皇帝アルトゥムに注目しています。皇帝といえば威厳たっぷりというイメージなのですが,このオペラでは,全く正反対のキャラクターなのです)。
音楽の方も非常に単純です。「やーまのお寺の鐘が鳴る」としか聞こえないメロディと「誰も寝ては鳴らぬ」の中のイナバウアーをしている部分のメロディを覚えておけば楽しめると思います。その他,トゥーランドットに挑戦するときに銅鑼が派手になったり,かと思えば,リューによる叙情的な泣かせる”プッチーニ節”が出てきたり,トゥーランドット姫の強烈な”ワーグナー的アリア”が延々と続いたり,退屈する間がありませんん。
OEK公式ホームページでは,その記者会見の様子も掲載されていますが,土曜日が非常に楽しみです。
http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/news/index.html
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