井上音楽監督指揮講習会 リレーコンサート
8月28日から4日間をかけて,井上道義音楽監督による指揮講習会が行われていましたが,その最終日,優秀者によるリレーコンサートが行われたので聞いてきました。オーケストラは金沢大学のオーケストラで,4人の優秀者が登場し,ベートーヴェンのコリオラン序曲とブラームスの交響曲第2番の3,4楽章が演奏されました。
指揮講習会を見るのはもちろん初めてのことでしたが,そのコメントの中から井上音楽監督の「音楽観」や「指揮者観」が伝わってきて,大変興味深く聞くことができました。当初の予定では,19:30から20:30ということだったのですが,大幅に時間が伸びました。これは,井上さんが30人近くの受講生のそれぞれについて講評を述べたからです。まず,その熱意に驚きました。井上さん自身,指揮講習会の講師をするのは初めてとのことでしたが,厳しさと優しさが混ざったような率直な指導は非常に参考になったのではないかと思います。特に受講生の指揮の技術のみならず,指揮者としての生き方が語られていく様子は,メモしたくなるような名言(or迷言も?)満載という感じでした。
この講習会は,来年度以降も続きそうな雰囲気ですが,今後どう展開していくか大いに期待したいと思います。アシスタントの広上さんとのコンビも抜群だったようです。
PS. 受講生の皆さんも大変だったと思いますが,指揮者の”楽器”となった金大フィルの皆さんにとっては大変な重労働だったのではないかと思います。その分,オーケストラにとっても,とても勉強になったのではないかと思います。
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