圧巻・豪華・感動!「終わらない夏の王国」
今日は金沢歌劇座で行われた歌劇「終わらない夏の王国」を見てきました。金沢歌劇座の座付スクールとして2007年9月に開校した金沢ジュニア・オペラスクール(KJOS)の最初の公演という記念すべき公演でしたが,予想を上回る見事な公演でした。この公演のために長い期間準備してきた成果が,最良の形で発揮されたのではないかと思います。
何よりも,指揮・演出も務めた神田慶一さんの作品が感動的でした。2幕構成で,全体で2時間以上かかる本格的な作品で,セリフ的な部分も含めてすべて音楽に乗って進みます。「ヘンゼルとグレーテル」を下敷きにしたストーリーでしたが,それを日本の子供の夏休みに置き換えた発想がまず素晴らしく,「この時期にぴったり」という作品になっていました。
主役クラスの3人を含め,各登場人物のキャラが立っており,すっかりファンタジーの世界に巻き込まれました。特に各幕切れ付近の合唱やダンスを見ながら,なぜかウルウルとなってしまいました(何と言うか「夏休みの終わり」とか「夕方」とか「子供」とかそういうキーワードが絡むと,明るければ明るいほど,切なくなりますね)。お見事でした。
衣装の豪華さ,その名のとおり「森」だった合唱団,そして,子供たちを支えた大人の歌手たち....非常に登場人物の多い作品でしたが,出演者もお客さんも大満足の作品だったと思います。この作品が1回だけの上演で終わってしまうも贅沢なのですが,是非「夏の定番」として,いつか再演して欲しいものです。KJOSの皆さんに心から感謝したいと当時に,今後の活動にも注目したいと思います。ありがとうございました。
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