2025年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ

« 今度の連休は... | トップページ | ブザンソン国際指揮者コンクールで山田和樹さん優勝 »

2009/09/18

マイスター定期公演も開幕

明日から,9月としては,異例なほど長い5連休がありますが,その前夜,井上道義音楽監督指揮による定期公演マイスターシリーズが行われました。先日のフィルハーモニーシリーズに続いて,こちらも開幕したことになります。

この公演ですが,最近の井上道義さんの好みを反映してか,モーツァルトの曲を軸としたプログラムでした。この日は,プレトークのときに,井上さんが,「今シーズンの抱負=マニフェスト」を述べられたのですが(鳩山さんと井上さんは同じ年というのも何かの因縁でしょうか),古典に力を入れる,とおっしゃられていました。

最後に演奏された,モーツァルトの交響曲第36番「リンツ」は,数多くモーツァルトを演奏しているOEKとしては,比較的演奏する機会の少ない曲ですが,井上さんの言葉を裏付けるような見事な演奏でした。古楽器奏法を思わせる,すっきりとくっきりとした音とキレの良いリズムを主体でしたが,第3楽章のトリオなど,ちょっと濃い味付けの部分があったりして,大変変化に富んでいました。井上さんのハイドンもそうなのですが,すっきりと一本筋のとおった形式感とニュアンスの豊かさとが共存しているのが,いつもながら素晴らしいと思いました。

2曲目に演奏された,ピアノ協奏曲第23番には,コルネリア・ヘルマンさんがソリストとして登場しました。全く力んだところはないのですが,自然とコクが浸み出てくるようなところがあり,安心して音楽に浸ることができました。最終楽章などでの木管楽器とピアノの掛け合いもお見事でした。

最初に演奏された曲だけは,モーツァルトではなかったのですが,全く違和感はありませんでした。グノーの管楽器だけのための小交響曲ということで,モーツァルトの管楽器のためのセレナード辺りを彷彿とさせる曲でした。広いホールに木管楽器を中心としたまろやかな音が気持ちよく響き,会場の空気に暖かな色合いが加わっていました。

今回残念だったのは,ピアノ協奏曲の演奏中に携帯電話が鳴ったことでした。今回もCDを収録をしていましtので,後半の始まる前には,「再度お確かめください」という異例のアナウンスが流れていましたが,何か良い対策はないですかねぇ。

« 今度の連休は... | トップページ | ブザンソン国際指揮者コンクールで山田和樹さん優勝 »

コメント

 今夜のモーツァルトの2曲は、日頃から大好きな2曲なので、私としては最高のプログラムでした。

 ヘルマンさんを迎えてのピアノ協奏曲ですが、今日の演奏で特に印象深かったのは1楽章でした。この楽章、私はちょっと深みに足りない、単調な曲という先入観をもってきたのですが、今夜の演奏では、冒頭から快速でメリハリのある解釈で、聴いていて元気になるような感じでした。おっとりした1楽章というイメージが一変しました。

 終楽章はヘルマンさんのピアノと、オケかけあいが、ロンド主題を繰り返すだびに絶妙になってきて、まさにコーダまで勢いよく階段を登っていくような、快演だったと思いました。

 ということで、あの携帯音ですが、いつもながら残念としか言いようがないですね。くどいほど「気をつけて!」と注意を喚起するしかないわけですが・・・そういえば、今夜は、例の注意の看板が、開演前には出されていませんでした。この事と関連があったのかもしれません。後半前には出されていましたね。

 さて、リンツですが、細かい所にいろいろミッキー流の工夫が隠された名演だったと思います。日頃、ワルターとかスイトナーといった「定盤」を聴き馴染んでいるのですが、それらとはまた違った、新しい解釈というか、嬉しい発見がたくさんあって、思わずニヤリとさせられた箇所がいくつもありました。
 特に3楽章のトリオ部の、お洒落な?出だしは面白かったですね。加納さん、柳浦さんに拍手!でした。(ちなみに、私、加納律子さんの隠れファンだったりします・・・)

 連休前の秋の夜に大好きなモーツァルトを堪能できて、とても幸せなひと時を過ごした気分です。

めの・もっそさん,こんにちは。
昨日の演奏会は,OEKの公演の「見本」のような感じのプログラムでしたね。

実は,私も最初に買った「リンツ」のLPレコードはスウィトナー指揮の廉価版(セラフィームというシリーズでした)だったので,スウィトナーの名前を見て懐かしくなりました。ワルター盤の方は,「リンツ」のリハーサル風景という録音も残っていますね。

昨日の演奏は,恐らくCD化されると思いますが,後期3大交響曲のCDと同じ傾向の「現代の標準的モーツァルト」を主体としながら,井上音楽監督ならではの味付けが随所にある演奏でしたね。

実は...私も加納さんのファンです。大阪フィルかどこかで,団員のソロCDを発売している企画がある,というのを聞いたことがありますが,OEKの場合も,団員のソロ活動を支援するようなアイデアがあると面白そうですね。ホワイエ付近で実演販売?などしたら結構売れると思います。

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: マイスター定期公演も開幕:

« 今度の連休は... | トップページ | ブザンソン国際指揮者コンクールで山田和樹さん優勝 »

最近のコメント

最近の記事

最近のトラックバック