OEKのCD

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2009/11/27

いよいよマーラー交響曲第3番ですね。

OEKが海外に演奏旅行に行っていたこともあり,今年の11月は随分,定期公演を待たされていますね。早くOEKの演奏を聞きたいという方も多いと思います。こういう感覚は,意外に貴重かもしれません。

その待望の公演で演奏されるのが,マーラーの交響曲第3番です。OEKの公式サイトにもリハーサルの様子が紹介されはじめていますが,自分自身の予習も含めて,この曲の聞き所のようなものを箇条書きにまとめてみたいと思います。分かりやすい曲だけれども,少しは予備知識というか覚悟があった方が良さそうな曲なので,僭越ながら,ご紹介させて頂きます。補足情報がありましたら是非コメントをよろしくお願いします。

全曲の長さ
・全体で1時間40分ぐらいかかります。ベートーヴェンの第9+30分ぐらいというイメージでしょうか。
・休憩は入らないと思いますが,2時間の映画を見るぐらいの心構えが必要かもしれません。

第1楽章
・30分以上かかります。
・いきなり10本近くのホルンが主題を演奏。ブラームスの交響曲第1番の第4楽章の第1主題のパロディみたいなメロディです。かなり強烈なインパクトがある部分です。
・その後は,葬送行進曲風になるので,マーラーの5番の1楽章と似た雰囲気になります。トランペットの感じもちょっと似ています。
・牧神(パン)が目覚めたようなザワザワした感じの部分も出てくる。
・途中でかなり長いトロンボーンのソロ。ここも聞き物。
・鳴り物総動員で爆発的に盛り上がる場所もところどころ。ハープの音が加わって華やかさを増します。
・突然,小太鼓を打ちならして軍楽隊が乱入してくるような部分もある。
・華やかに終わるけれども,取りあえず,ここでは「拍手はなし」ですね。

第2楽章
・2〜5楽章は比較的短い
・マーラーにしては珍しくメヌエット風の楽章

第3楽章
・「子供の魔法の角笛」というマーラーの別の曲が元になっている,15分ちょっとぐらいの楽章。長いけれども可愛らしい感じもします。
・途中,ポストホルンが出てきます。11月上旬にミンコフスキさん指揮でモーツァルトのポストホルンセレナードを聞いたばかりなので,これも何かの因縁でしょうか?今回は自転車は出ないと思いますが,これだけ大人数だと,どこで吹いているか探すのも楽しみの一つですね。

第4楽章
・10分ほどの楽章でメゾソプラノ独唱が登場します。
・今回はバーナデッド・キューレンさんが歌いますが,この方が最初からステージ上にいるのか,途中で入ってくるのか,どこで歌うのか?もチェックポイントの一つです。
・楽章の感じとしては,マーラーの交響曲第2番「復活」の4楽章のメゾ・ソプラノ独唱と似ているかもしれません。

第5楽章
・5分以内の楽章です。
・いきなり児童合唱が鐘の音を真似るように「ビムバム」と歌い始めます。まもなく女声合唱も加わります。前楽章で出てきたメゾ・ソプラノ独唱も出番があります。
・エンジェルコーラスの皆さんがこの曲を歌うのは2回目ですが,待ち時間が長いので大変ですね。聞く方は気楽に聞けるメルヘン的な曲です。

第6楽章
・第1楽章に対応するような重量感のある楽章で20分ぐらいかかります。
・楽章前半は,穏やかな感じが持続します。マーラーの交響曲第5番のアダージェット楽章を彷彿させるような気分があります。
・最後は大きく盛り上がります。
・ティンパニが活躍しますが,終わりそうで終わらない感じが聞き所。

これだけの長い作品ですので,最後の拍手は少し余韻を楽しむように,「あわてずに,じわじわと,だんだん大きく」という感じが良いかと思います(拍手の作法まで書いてしまい失礼しました)。

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