OEKのCD

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ

« 2008年12月28日 - 2009年1月3日 | トップページ | 2009年1月11日 - 2009年1月17日 »

2009年1月4日 - 2009年1月10日

2009/01/07

ニューイヤーコンサート2009

OEKのニューイヤーコンサートに出かけてきました。ここ数年は,「新春といえばワルツ」という感じのプログラムが続いていたのですが,今年はラ・フォル・ジュルネ金沢(LFJK)2008の総括のようなオール・ベートーヴェン・プログラムとなりました。考えてみると,2008年以降,井上道義さん指揮のベートーヴェンの交響曲を大変沢山聞いており,今回の第7番でほぼ「全集」を聞いてしまったような感じです(第8番だけ聞いていないと思います。あと,「田園」はキタエンコさん指揮でした)。まさに,「熱狂の日」ならぬ「熱狂の一年」だったともいえます。

お客さんも大変沢山入っており,LFJKを思い出させる「ステージ席」も登場していました(考えてみると,ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートでお馴染みの楽友協会ホールもこのようなイメージですね)。演奏された曲もLFJKと同じ「皇帝」というのも何かの因縁かもしれません。これだけお客さんが入ったのは,井上音楽監督の魅力に加え,注目のピアニスト,アリス=紗良・オットさんの力も大きかったと思います。

アリスさんとOEKは,過去,ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を共演していますが(この時は大阪センチュリー交響楽団との合同公演でした),定期公演に登場するのは今回が初めてです。今回は金沢での定期を皮切りOEKと全国ツァーを行います。ドイツ・グラモフォンから発売されたばかりのリストの超絶技巧練習曲集のCD発売とピタリとタイミングが合っていた点でも話題性たっぷりでした。

演奏の方は,NHKの全国放送のカメラが入っていたこともあるのか(3月29日(日)の教育テレビ「オーケストラの森」で放送されるとのことです),やや緊張気味で,本調子ではなかった気がしますが,初々しさと明るさのある「皇帝」を聞かせてくれました。アンコールで演奏された「ラ・カンパネラ」は,アリスさんの名刺がわりのようなお得意の曲で,自信たっぷりの演奏でした。

後半のベートーヴェンの第7番は,OEKの十八番ですが,井上さんらしい演奏だったと思います。最初に演奏されたエグモント序曲の時もそうだったのですが,冒頭の最初の音が,コントラバスの方からグッと盛り上がるように聞こえてくるのがまず迫力たっぷりです。基本的に早めのテンポで,少し古楽奏法を思わせるような,キビキビとした音楽が続きました。楽章を追うにつれてスピード感を増していく感じで,最終楽章は,まさに最終コーナーを疾走するサラブレッドという感じでした。「騎手」の井上さんの指揮ぶりもそのとおりで,コーダの直前までは平然と滑らかに棒を振っていたのが,最後の最後の部分になると,突如,鞭を入れるかのように大きな動作になり,一気に興奮を高めていました。見事に計算された,格好良い演奏だったと思います。

アンコールは,昨年話題を集めた「あ」の付くあの曲でした。今回のツァーでもアンコール・ピースとして使われると思いますが,お客さんは大喜びすることでしょう。寒い時期に,これから長いツァーになりますが,成功をお祈りしたいと思います。

« 2008年12月28日 - 2009年1月3日 | トップページ | 2009年1月11日 - 2009年1月17日 »

最近のコメント

最近の記事

最近のトラックバック