OEKのCD

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2009年6月28日 - 2009年7月4日

2009/07/03

池辺さん+林隆三さん+上杉春雄さん+OEK

今回のOEKのファンタジー公演は,池辺晋一郎さんの指揮,ゲストに俳優の林隆三さんとピアニストの上杉春雄さんを招いて行われました。前半は,医師をしながらピアニストとしての活動もされている上杉さんの独奏でモーツァルトのピアノ協奏曲第20番,後半は林隆三さんの朗読と歌という構成で,少々,焦点がはっきりしないところもあったのですが,ファンタジー公演ならではのリラックスした気分で,多彩な音楽を楽しむことができました。

上杉さんのピアノは,全く力んだところがなく,自然体で美しく清潔な音楽が流れるような演奏でした。擦れたところのない,清々しい音楽はモーツァルトの音楽にぴったりでした。医者としての活動がお忙しい中,どうやって練習されているのか,もう少しトークで聞いてみたい気もしました。

林隆三さんの方は,まず,池辺さんの即興ピアノとの共演で宮沢賢治の作品が朗読されました。非常にこなれた朗読で,迫力満点だったのですが...実は,どういう話なのかほとんど理解できませんでした。方言が沢山入っていたこともあるのですが,この辺はプログラムノートにもう少し詳細な案内が欲しいところでした。

最後にカンツォーネ,シャンソンなどが数曲歌われましたが,どれもドラマティックで貫禄たっぷりの歌でした。林さん自身「今から歌手の役を演じます」と語られていましたが,どんな役柄でも演じられるのが素晴らしいところです。最後にアンコールで,「千の風になって」が歌われましたが,これも語りかけるような歌で,秋川さん(そういえば一年前にこのファンタジーシリーズに登場しましたね)とは全く別の林さん独自の歌になっていました。

今回は池辺さんのダジャレは控えめでしたが,これまでとは一味違ったファンタジー公演だったと思います。

2009/07/01

バッハ,シューベルトから高橋悠治へ

梅雨本番の雨の中,高橋悠治さんとOEKの弦楽メンバーによる室内楽公演に出かけてきました。「かなざわ国際音楽祭2009 バッハ,シューベルトから高橋悠治へ」と題されていましたが,高橋さんならではの,多種多彩な(別の言い方をすれば雑多な)プログラミングを楽しむことができました。

高橋さんと言えば,,いまだに前衛的な現代音楽の旗手といったイメージを持ってしまうのですが,70歳を越えた現在,そういったキャッチフレーズなどもう無関係となり,自分のやりたい音楽を飄々と演奏する,といった風に変わってきているようです。その中からユーモアが生まれたり,落ち着いた味わいが出てきたり,そうかと思えば,相変わらず前衛的で激しい音楽が出てきたり,ますます,音楽の幅が広がってきていると思います。

今回の公演の注目は,今回が初演となる,室生犀星の詩につけた「老いたるえびのうた」という室内楽編成の組曲でした。ここでは,高橋さんの素朴な朗読とシンプルで意味深な音が対話をしながら,独特の世界を作っていました。それにしても「老いたるえびのうた」という犀星の遺作となった詩は面白い詩です。死の恐怖とユーモアが同居しており,聞きながら口元がほころんでしまいました。「あんずよ花着け」は有名な詩ですが,日本語のリズムをそのまま音符にしたような面白さがありました。

その他の曲も,全部面白かったのですが,さすがと思ったのは,最後に演奏されたバッハのクラヴィーア協奏曲第1番です。この曲がピアノで演奏されることは近年少ないと思いますが,さすがにピアノとコントラバスが入り,ユニゾンで演奏すると室内楽編成とは思えない充実感があります。OEKのメンバーのじっくりとした演奏と対話をするような第2楽章も良かったし,速いパッセージが非常にスリリングな第3楽章も聞き応えたっぷりでした。

この公演は,7月5日に東京でも公演が行われますので,東京近辺の方は是非,お聞きになってください。

PS. この「かなざわ国際音楽祭」というシリーズですが,お客さんの反応が,今一つですね。それと,「ドリンクサービスします」と案内しながら,休憩時間に全く用意がされていませんでした。慌てて準備をしていましたが,こういうケースは初めてのことで,呆れてしまいました。今後の改善を期待したいところです。

2009/06/29

今月の雑誌から

レコード芸術7月号
・井上道義指揮 イカの哲学他のCD評

音楽の友7月号
・ラ・フォル・ジュルネ金沢のレビュー記事
# 池辺晋一郎さんと井上道義さんの対談記事は必読です。
・広上さん指揮の定期公演5/23のレビュー

モーストリークラシック8月号
トゥーランドット公演について,演出の茂山千之丞さんが語っています。
OEKについての紹介記事があります。

ぴあクラシックNp11
ラ・フォル・ジュルネ金沢のレビュー記事が掲載されています

音楽現代7月号は未確認です。

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