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2009年11月1日 - 2009年11月7日

2009/11/03

あっと驚くポストホルン :ミンコフスキ指揮ルーブル宮音楽隊金沢公演

現在,OEKの方はドナウ川周辺各国での演奏旅行のためヨーロッパに出かけているところですが,その間,金沢ではマルク・ミンコフスキ指揮ルーブル宮音楽隊の来日公演が行われたので聞いてきました。このコンビの名前は,いろいろなところで見かけることはあったのですが,CDも含めて聞くのは今回が初めてでした。

今回のプログラムは,ハイドンの「ロンドン」交響曲とモーツァルトの「ポストホルン・セレナード」の2曲だったのですが,いろいろな面で大変新鮮であっと驚くような演奏を聞かせてくれました。古楽奏法を行うだけではなく,古楽器そのものを使っていたようで,まず音程が少し低めで,管楽器,弦楽器ともに独特のくすんだ響きを持っているのが特徴でした。演奏自体は,すっきりと引き締まり,気を衒ったようなおどろおどろしさはなく,速い楽章を中心に躍動感に満ちたものでした。楽器の中ではティンパニの堅く締まった音が印象的でした。

プログラムに書いてあった順序とは違い,ハイドンの「ロンドン」が先に演奏されたのですが(アナウンスが全くなかったので,いきなり「ロンドン」が出てきてびっくりしました。聞く方にも「心の準備」があるので,ここは一言アナウンスが欲しかったところです),非常にコンパクトにまとまっており,前半に演奏する曲としての位置づけの演奏だったと思います。

今回のハイライトはやはり,後半に演奏されたポストホルン・セレナードだったと思います。この曲を生で聞くのは初めてのことですが,40分ほどもある大曲がこんなに楽しい曲だということを初めて実感できました。セレナードとかディヴェルティメントという分野は,もともとBGM的な曲なのですが,「オーケストラ音楽のデパート」もしくは「オーケストラによる寄席」といった感じの演奏でした。まずシンフォニックに始まった後,中間楽章で協奏交響曲風になり(6人の管楽器奏者が立ち上がって演奏し,そのことを強調していました),一旦暗い雰囲気になったあと,ポストホルンの登場する,「色物」コーナーになり,最後はわーっと盛り上がっておしまい,という感じで,誰が聞いても楽しめたのではないかと思います。

特にお待ちかねのポストホルンの独奏ですが,期待を遥かに上回る「おおっ」というパフォーマンスでした。この予想を超えた演奏については,後でレビューで詳細に紹介したいと思います。大げさに言うと,金沢の音楽史上に残る名演・迷演だったと思います。

アンコール曲も次から次へと4曲も演奏され,最後は,ハイドンの「驚愕」をさらにパワーアップした,「超超・驚愕」で締められました。今回,このコンビは金沢と東京でしか演奏会を行わないようですが(あのポストホルンは伝説になるかも?),是非再来日に期待したいと思います。

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