OEKのCD

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2009年11月22日 - 2009年11月28日

2009/11/28

井上道義/OEK+NJPのマーラー交響曲第3番

お待ちかねの,井上道義指揮OEKと新日本フィルの合同オーケストラによるマーラーの3番を聞いてきました。演奏前,ステージいっぱいに並んだイスを見るだけでワクワクしましたが,演奏の方も聞き応え十分の演奏でした。

冒頭のホルン8本のユニゾンとそれに続く,パーカションの迫力たっぷりの響きの後,一気にマーラーのめくるめくような音の世界に引き込まれました。約100分間,一気に演奏されましたので,音楽だけに集中できました(さすがに全曲を聞いた後は疲れましたが)。

楽器の中では特にパーカッションの音が生々しく聞こえましたが(ティンパニの客演奏者の方は遠くからみると井上さんそっくりでした),それだけが突出するのではなく,いくつかのパーツをじっくりと積み重ねて,大きな建造物を組み立てていくような面白さががありました。

第1楽章の後は,比較的穏やかな曲が続きますが,第3楽章でのオルガンステージ奥から聞こえてくるポストホルン,第4楽章の直前に合唱団とソリストがすっと入ってきて,一気に雰囲気が変わる面白さ,など,劇場的な面白さもありました。特にメゾ・ソプラノ独唱の入る第4楽章は,バーナデット・キューレンさんがステージ中央に立ち,貫禄たっぷりの歌を聞かせてくれたので,宗教的な儀式を思わせる雰囲気がありました。

第5楽章では,特別編成の女声合唱とOEKエンジェルコーラスがメルヘン的な歌をしっかりと聞かせてくれました。続く第6楽章は,前半の幸福感に満ちた弦楽器の響きに続き,全曲を締めくくる大きなクライマックスになりました。最後のティンパニの響きには,大自然の鼓動を聞くような力強さがありました。

30分以上かかる第1楽章についてはOEKがトップ奏者,それ以降については,NJPがトップ奏者を務めていましたが,両方のオーケストラとつながりのある井上さんならではの公演だったと思います。今後も,マーラー,ブルックナー,ショスタコーヴィチなどを取り上げる「合同公演による大曲シリーズ」に期待したいと思います。

ラ・フォル・ジュルネ金沢2010のテーマは「ショパン,ジェネラシオン1810」 

ラ・フォル・ジュルネ金沢の事務局から久しぶりにメールニュースが届きました。それによると,LFJK2010のテーマは,「ショパン,ジェネラシオン1810」 とのことです。”ジェネレーション”ではなく”ジェネラシオン(鼻にかかって発音するのでしょうか?)”としている辺りにこだわりがありそうです。

公式サイトに掲載されたプレスリリースによると,今回の趣旨は次のとおりです。
http://lfjk.jp/

ショパン(1810年生)を中心としながらも,同時代に生まれ,ショパンとも関わりが深い作曲家であるメンデルスゾーン(1809年生),シューマン(1810年生),リスト(1811年生)の1810年世代の作曲家3人にもスポットを当て,ショパンの作品と関連させながら紹介します。

今回はショパンの故郷ワルシャワでもラ・フォル・ジュルネを開催し,ナント,ビルバオ,東京,金沢,リオデジャネイロなどすべてのラ・フォル・ジュルネがショパンを中心テーマとします。スケジュールは次のとおりで,「ショパンの聖火リレー」といった趣きがあります。

 フランス・ナント 1月27日(水)~31日(日)
 スペイン・ビルバオ 3月5日(金)~7日(日)
 東京 4月28日(水)~5月4日(火)
 金沢 4月29日(木)~5月5日(水)
 ブラジル・リオデジャネイロ 6月4日(金)~6日(日)
 ポーランド・ワルシャワ 6月11日(金)~13日(日)

2010年のキーワードは「1Q84」ならぬ「1810」になりそうですね。

2009/11/27

いよいよマーラー交響曲第3番ですね。

OEKが海外に演奏旅行に行っていたこともあり,今年の11月は随分,定期公演を待たされていますね。早くOEKの演奏を聞きたいという方も多いと思います。こういう感覚は,意外に貴重かもしれません。

その待望の公演で演奏されるのが,マーラーの交響曲第3番です。OEKの公式サイトにもリハーサルの様子が紹介されはじめていますが,自分自身の予習も含めて,この曲の聞き所のようなものを箇条書きにまとめてみたいと思います。分かりやすい曲だけれども,少しは予備知識というか覚悟があった方が良さそうな曲なので,僭越ながら,ご紹介させて頂きます。補足情報がありましたら是非コメントをよろしくお願いします。

全曲の長さ
・全体で1時間40分ぐらいかかります。ベートーヴェンの第9+30分ぐらいというイメージでしょうか。
・休憩は入らないと思いますが,2時間の映画を見るぐらいの心構えが必要かもしれません。

第1楽章
・30分以上かかります。
・いきなり10本近くのホルンが主題を演奏。ブラームスの交響曲第1番の第4楽章の第1主題のパロディみたいなメロディです。かなり強烈なインパクトがある部分です。
・その後は,葬送行進曲風になるので,マーラーの5番の1楽章と似た雰囲気になります。トランペットの感じもちょっと似ています。
・牧神(パン)が目覚めたようなザワザワした感じの部分も出てくる。
・途中でかなり長いトロンボーンのソロ。ここも聞き物。
・鳴り物総動員で爆発的に盛り上がる場所もところどころ。ハープの音が加わって華やかさを増します。
・突然,小太鼓を打ちならして軍楽隊が乱入してくるような部分もある。
・華やかに終わるけれども,取りあえず,ここでは「拍手はなし」ですね。

第2楽章
・2〜5楽章は比較的短い
・マーラーにしては珍しくメヌエット風の楽章

第3楽章
・「子供の魔法の角笛」というマーラーの別の曲が元になっている,15分ちょっとぐらいの楽章。長いけれども可愛らしい感じもします。
・途中,ポストホルンが出てきます。11月上旬にミンコフスキさん指揮でモーツァルトのポストホルンセレナードを聞いたばかりなので,これも何かの因縁でしょうか?今回は自転車は出ないと思いますが,これだけ大人数だと,どこで吹いているか探すのも楽しみの一つですね。

第4楽章
・10分ほどの楽章でメゾソプラノ独唱が登場します。
・今回はバーナデッド・キューレンさんが歌いますが,この方が最初からステージ上にいるのか,途中で入ってくるのか,どこで歌うのか?もチェックポイントの一つです。
・楽章の感じとしては,マーラーの交響曲第2番「復活」の4楽章のメゾ・ソプラノ独唱と似ているかもしれません。

第5楽章
・5分以内の楽章です。
・いきなり児童合唱が鐘の音を真似るように「ビムバム」と歌い始めます。まもなく女声合唱も加わります。前楽章で出てきたメゾ・ソプラノ独唱も出番があります。
・エンジェルコーラスの皆さんがこの曲を歌うのは2回目ですが,待ち時間が長いので大変ですね。聞く方は気楽に聞けるメルヘン的な曲です。

第6楽章
・第1楽章に対応するような重量感のある楽章で20分ぐらいかかります。
・楽章前半は,穏やかな感じが持続します。マーラーの交響曲第5番のアダージェット楽章を彷彿させるような気分があります。
・最後は大きく盛り上がります。
・ティンパニが活躍しますが,終わりそうで終わらない感じが聞き所。

これだけの長い作品ですので,最後の拍手は少し余韻を楽しむように,「あわてずに,じわじわと,だんだん大きく」という感じが良いかと思います(拍手の作法まで書いてしまい失礼しました)。

2009/11/26

最近の雑誌から

レコード芸術12月号
特に記事はありませんでしたが,国内オーケストラのCD特集の中でOEKのCDについて少し触れられていました。

モーストリークラシック1月号

第9特集の中で金聖響さん指揮OEKの第9公演について触れられていました。

音楽現代12月号
井上道義さん指揮の9月の定期公演2つについての評が掲載されていました。

音楽の友12月号
中村紘子さんが登場した10月の定期公演の評が掲載されていました。

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