OEKのニューイヤーコンサート
OEKのニューイヤーコンサートに出かけてきました。今年は,昨年とは違い,ウィーンの音楽を中心とした従来型のプログラムにプログラムに戻りました。ただし,ショスタコーヴィチやチャイコフスキーの音楽が紛れ込んでいるあたりが,井上道義さんらしいところで,一ひねりあるニューイヤーコンサートとなっていました。
最初に演奏されたショスタコーヴィチの行進曲風の曲から,井上さんはいつもにも増して元気でサービス精神に溢れていました。その後も井上さんのトークを交えながら,進行しましたが,すっかりお馴染みとなったメラニー・ホリディさんが登場すると,会場がさらに明るくなりました。井上さんといい,ホリディさんといい,こういう華やかなステージが本当に様になります。
今回,さらに素晴らしかったのが,テノールのズリンコ・コチョさんでした。2枚目風の声のテノールで,ホリディさんとの甘い二重唱も見事に様になっていました。アリアや重唱を数曲聞いただけで,オペレッタをたっぷり聞いたような気分にさせてくれました。途中,OEKメンバーのみで演奏したバッハの2つのヴァイオリンのための協奏曲の第2楽章も印象的でした。華やかな曲が続く中で,過ぎ去った1年をしっとりと振り返るようなコーナーになっていました。
演奏会後はホリディさんとソチョさんのサイン会もありました。ホリディさんは,お客さんに向かって簡単な英語で話しかけまくっていたので,ちょっとした英会話教室のような雰囲気になっていました。OEKのニューイヤーコンサートは,例年通り全国ツァーとなりますが,楽しいステージの連続となることでしょう。
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