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2010年3月

2010/03/31

オーケストラの日2010 

今日3月31日は「ミミニイチバン,オーケストラの日」ということで,石川県立音楽堂では,OEK定期会員ご招待の,県内の3オーケストラが揃う,コンサートが行われました。

前半は石川県ジュニア・オーケストラと金沢大学フィルの単独演奏,後半はOEKの単独演奏が行われた後,3団体の合同演奏が行われました。ジュニア・オーケストラと金大フィルの演奏もよかったのですが,何と言っても今日のハイライトは,山田和樹さん指揮のOEKによるベートーヴェンの交響曲第7番でした。

何回も何回も聞いてきたこの曲ですが,山田さんの若々しい指揮ぶりがピタリと決まっていました。4楽章をはじめとして,クライマックスになると,非常に大きな振り方をされていましたが,出て来る音楽も大変スケールが大きく,OEKの出す熱いサウンドに聞き惚れてしまいました。今回,山田さんは暗譜で指揮をされていたので,譜面台がなかったのですが,そのこともダイナミックな演奏につながっていたと思います。

山田さんは,ラ・フォル・ジュルネ金沢2010では,オープニングコンサートをはじめ,大車輪のような活躍をされますが,益々楽しみになってきました。

最後に演奏された3つの団体による合同オーケストラの演奏も聞き応えたっぷりでした。「白鳥の湖」の「情景」では,たっぷりとした響きの中から加納さんのオーボエがすっと浮かび上がり,オーケストラを聞く幸福感を実感できました。この合同演奏は,「オーケストラの日」の趣旨にもぴったりだと思います。ジュニア+大学+OEKというバランスも良いですね。いろいろな人が楽器を一緒に演奏する光景を見るだけで,幸せな気分を感じることができました。

2010/03/28

石川県ジュニアオーケストラ第16回定期演奏会

年度末恒例の石川県ジュニアオーケストラの定期公演が行われたので聞いてきました。ジュニアオーケストラの歴史も長くなり,今回で16回目です。わが家の子供の知人にも参加している人が居たので,家族全員で聞きに行ってきました。年々地域や学校とのつながりが強くなってきていることを実感しています。

さて,今回演奏された曲ですが,前半,西直樹さんをソリストに招いてのラプソディ・イン・ブルーも良かったのですが,後半に演奏された「白鳥の湖」の抜粋が感動的でした。チャイコフスキーらしく,オーボエ,トランペットをはじめソロが沢山出て来るのですが,そういうった部分を聞きながら,人間ドラマを感じてしまいました。「きっと緊張しているだろうな」とか「家族が聞きに来ているのだろう」とか「指導されている先生も嬉しいだろう」.とか,音楽以外の部分のことばかり考えてしまいました。

終曲の最後の方で,弦楽器が静かに音を刻んだ後,ホルンが1音吹き,オーケストラの強奏となり,大きなクライマックスを築く部分がありますが,このホルンの音に妙に感動してしまいました。一瞬フラッとなった後,すぐに立ち直り,真っ直ぐな音を聞かせてくれたのですが,「よく頑張った」と女子フィギュアスケートの中継を見るような感じで聞いてしまいました。

オーケストラ全体の響きも大変堂々としており,しかも鈴木織衛さんの指揮の下,大変滑らかな音楽を聞かせてくれました。わが家の子供と同世代の子供たちが多く属しているということで,このオーケストラを聞くのは,いろいろな面で楽しみです。新年度はラ・フォル・ジュルネ金沢という大舞台がまずありますが,ますますその活躍が楽しみです。

2010/03/27

もっとカンタービレ!皆様からのリクエストに応えて

OEKメンバーのプロデュースによる室内楽公演シリーズ「もっとカンタービレ」の今年度最終回が行われたので聞いてきました。今回は「皆様からのリクエストに応えて」ということで,お客さんからリクエストのあった曲の中から,団員が選んだ曲が3曲演奏されました。

リクエストといえば有名曲に偏りがちですが,さすが一味違うのがこのシリーズです。ミヨーの弦楽四重奏曲第14番,第15番,モーツァルトのオーボエ四重奏曲,ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲第15番の「3曲」が演奏されました。

3曲と言いつつ4曲あるように見えますが,これは最初に演奏されたミヨーの曲のせいです。14番と15番は,バラバラに演奏すれば2曲だが,同時に演奏すれば八重奏になるという変わった作品です。ミヨーの遊び心というか職人気質が出た作品と言えますが,さすがに同時に聞くと雑然とした感じでした。一種の実験的な作品ということで,今回も一部だけですが,バラバラに演奏した版との聞き比べも行われました。

2曲目もモーツァルトは,水谷さんのオーボエが素晴らしく,大変鮮やかな演奏でした。第1楽章についてはいろいろなところで聞いたことがあったのですが,第2楽章,第3楽章も聞き応えがありました。特に技巧的なパッセージが続く第3楽章が印象的でした。

後半のショスタコーヴィチは,ナビゲータの大澤さんが,「辛抱して聞いてください」とあらかじめ断っていましたが,そのとおり,とんでもく重苦しい作品でした。6楽章構成なのですが,全部アダージョというのが独特です。ただし,同じアダージョでもかなり変化に富んでおり,個人的には「こういう世界も良いかも...」と結構はまってしまいました。聞く方もエネルギーがいりますが,奏者の皆さんもお疲れ様でした,という演奏でした。

今回は,リクエストした3人の方が演奏前に登場し,選曲した理由などを語っていましたが,ファンとOEK団員の共同企画のような発想も面白いと思いました。「リクエストに応える」ということで,もう少し大勢の人のリクエストに応えてもらってもよかったかな,という気もしましたが,このシリーズならではの実験的精神に溢れたリクエスト大会になりました。

来年度のもっとカンタービレシリーズ

今年度の「もっとカンタービレシリーズ」は,本日27日の公演で締めくくられます。今回は「リクエスト特集」ということで,リクエストされた曲の中から,OEKメンバーが選んだ曲が3曲演奏されます。単純な人気投票ではなく,かなり渋い曲が集まっています。チラシには,既に曲が発表されていますが,とりあえず秘密にしておきましょう。

さて,来年度のもっとカンタービレシリーズですが,4月13日に行われる公演のチラシに6回分の予定が書いてありました。次のとおりです。

4月13日(火)19:00〜 鼓春日和 渡邉昭夫×SOLA パーカッションアンサンブルの演奏
6月15日(火)19:00〜 マイケル・ダウスを迎えて
8月29日(日)18:00〜 いしかわミュージックアカデミー講師とのジョイント
9月8日(水)19:00〜 井上監督プロデュース 新作能×OEK
12月7日(火)19:00〜 2010年生誕・没後記念特集
3月7日(日)19:00 バロックの夕べ

この中では,IMA講師との共演というのが新しい試みです。その他,井上監督の新作能というのも気になりますね。

コンチェルトオー!早速テレビ放送

先日行われたコンチェルトオー!と題された定期公演ですが,早速,テレビ放送されます。石川県内だけのローカル放送だと思いますが次のとおりです。

3月27日(土)15:00〜15:55 北陸朝日放送
[S]協奏曲がいっぱい−新進気鋭17歳シメオのハイドン「グルタ」

シメオさんのトランペットも楽しみですが,あの,グルダの協奏曲が見られるのも大変楽しみです。この際,「コンチェルトオー!2」というのも期待したいところです。グルダの曲に匹敵する協奏曲はなかなかなさそうですが...

2010/03/22

music@rt 光の散策

今日の金沢は黄砂明けの快晴となりました。金沢21世紀美術館では,恒例のmusic@rtシリーズのミニコンサートが行われたので出かけてきました。今回は,「光の散策」と題して,印象派の絵画にインスパイアされて作られた作品や,キラキラとした雰囲気のある曲ばかりが演奏されました。

まず登場したのは,OEKのオーボエ奏者の加納律子さんでした。生で間近で聞く加納さんのオーボエの音は,大変良く通り,魅力的でした。ドビュッシーのフルートの作品にパンの笛というソロの曲がありますが,そのオーボエ版のような感じで3曲が演奏されました。

今回すごかったのがナビゲータとして登場した井上道義さんでした。曲を口で紹介するだけでなく,ちょっとしたマイムを行ったり,演奏中の加納さんにちょっかいをかけたり,あの手この手で演奏を盛り上げてくれました。衣装もパンを意識したようなインパクトのあるものでした。

最後に,金沢在住の金澤攝さんのジュ・ドゥ・タンブル,打楽器の大久保さん,オーボエの加納さんの共演で,金澤さん作曲の新作「光の踊り」が演奏されました。この日の21世紀美術館は,前日までの黄砂の影響で,売り物の窓ガラスがすっかり砂まみれになっていたのは皮肉でしたが,金沢ならではの好企画だと思いました。

ちなみにジュ・ドゥ・タンブルというのは,チェレスタのような感じのキラキラした音の出る楽器です。ちょっとオモチャっぽいところがあるのが,雰囲気にぴったりでした。

この日の21世紀美術館ですが,3連休の最終日ということで,相変わらず大勢のお客さんが入っていました。野外にはオラファ・エリアソンによる新しい常設の展示が設置されていましたが,カラフルな光を生かした楽しめる施設ということで,今回のコンサートの内容ともぴったりでした。この美術館もさらにパワーアップした感じです。

ちなみに次のような作品です。
http://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=30&d=10

2010/03/21

音楽堂にミラーボール登場

若手トランペット奏者のルベン・シメオさんが登場した井上道義さん指揮のOEKの定期公演を聞いてきました。今回は,協奏曲ばかりという変則的なプログラムでしたが,団員がソリストとして登場する,合奏協奏曲スタイルの曲が2曲とカンタさんがソリストとして登場するチェロ協奏曲があったこともあり,しっかりとOEKらしさのある内容となっていました。

今回は何と言っても,最後に演奏されたグルダのチェロ協奏曲が聞きものでした。1年前の「もっとカンタービレ」シリーズで演奏されて以来の再演でしたが,音楽堂のステージの上にミラーボールが登場し,ちょっと懐かしい響きのあるレトロなロック調になったり,ビアホールのバンド風の賑やかな雰囲気になったり,何でもありの楽しいステージとなりました。カンタさんの気迫もすさまじく,盛大な拍手を受けていました。

ルベン・シメオさんのトランペットも見事でした。どんなパッセージも軽々と演奏し,黄砂の吹き荒れる金沢の空に青空を取り戻してくれるような,爽やかさがありました。前半と後半に1曲ずつ演奏しましたが,怖いもの知らずの恐るべき10代だと思いました。

最初に演奏されたヘンデルの合奏協奏曲,前半最後に演奏されたアウエルバッハの曲もそれぞれに聞き応えがあありました。この2曲については,CD化されるのではないかと思います(他の曲はテレビ放送されるようです)。

アンコールでは,シメオさんとカンタさんに,もう1人驚きのスペシャル・ゲストを加えた3人によって演奏されました。これについては,レビューの方で詳しくご紹介しましょう。

2010/03/20

新装オープン,しいのき迎賓館で演奏会

来月4月10日(土)に旧石川県庁を改装してオープンする「石川県政しいのき迎賓館」ですが,その中のしいのきプラザで,室内楽の演奏会が次のとおり行われます。

-日時:4月10日(土)11:00-  4月11(日),17日(土),18日(日) 13:00-
-場所:石川県政しいのき迎賓館 しいのきプラザ
-内容:オーケストラ・アンサンブル金沢メンバー(松井直(Vn),ルドヴィート・カンタ(Vc),松井晃子(Pf)),琴(丹羽聖子)を加えた四重奏による演奏会
-入場料:無料

ちなみにこのイベントは,ラ・フォル・ジュルネ金沢協賛イベントにもなっています。

まだ公式サイトはできていないようですが,見るからに行ってみたくなるような雰囲気のある建物です。金沢城の石垣を背景に,21世紀美術館,兼六園と併せて「黄金の三角形」を作るような好位置に立地しています。

15年ほど前まで,この辺りには金沢大附属小中学校,石川県庁,警察署,消防署,テニスコート(なつかしい)などがありましたが,全部移転してしまったというのは結構すごいことです。こういったことは,石川県・金沢市とも,安定した長期政権がだからこそ実現するのかな,という気がしました。

http://www.pref.ishikawa.jp/kikaku/shiinoki.htm

コンチェルトオー & ルベン・シメオさんのCD

明日3月21日には,協奏曲ばかり集めたOEKの定期公演が行われます。「コンチェルトオー」というコピーも印象的です。この公演に登場するルベン・シメオさんのトランペット独奏+OEKによる「ハイドン・フンメル・タルティーニ・テレマン トランペット協奏曲集」のCDも併せて発売されています。いつものパターンだと,定期公演をライブ録音するのですが,今回はその逆ですね(ただし,今回もCD録音やテレビ収録を行うようです...あのグルダのチェロ協奏曲を収録!?これはテレビ向きかもしれません)。

今回発売されたシメオさん(若い方なので,何となく”シメオちゃん”と言ってみたくなります)のCDですが,市内の某CDショップに行ってみたところ,店頭に置いてありましたので購入してみました。きっと明日はサイン会が行われると思うので,持参しようと思います。

2010/03/18

ぴあクラシックはラ・フォル・ジュルネ特集

毎年,この時期の「ぴあクラシック」は,ラ・フォル・ジュルネ特集ですが,今年も発行されたようです。

http://www.pia.co.jp/piaclassic/

昨年の感じだと,冊子版もコンビニなどに置いてありましたので,そのうち金沢でも出回るのではないかと思います。昨年同様,音楽ライターによる対談など読みどころが沢山ありそうです。

今回は,東京,金沢,新潟,びわ湖ということで,どのページを見てもショパンという感じです。相乗効果でますます賑わいそうです。

ぴあからは,「クラシックの音楽祭がなぜ100万人を集めたのか ~ラ・フォル・ジュルネの奇跡」という本も最近発売されています。
http://www.amazon.co.jp/dp/4835617533/

毎年,この音楽祭を楽しみにしている人にとっては,興味深い内容なのではないかと思います。

2010/03/14

石川県縦断ピアノコンサート:金沢

ラ・フォル・ジュルネ金沢2010の協賛イベントとして1月末から行われている「石川県縦断ピアノコンサート」ですが,今日は金沢で行われました。今回は,オーディションに合格した8人の地元ピアニストと宮谷理香さんが登場しましたが,今回もまた聞き応えのある内容になっていました。

前半のオーディション合格者の方は年齢順に登場する形でした。各人とも「この1曲」に懸けていますので,充実した演奏の連続でした。中ではやはり既にOEKとも共演したことのある篠永紗也子さんによる幻想曲が聞き応えがありました。

後半の宮谷さんの演奏は,金沢ではすっかりお馴染みですが,ますます自在さを増しているようです。音のダイナミックレンジが広く,緩急もかなり鮮明に付けており,見せて聞かせて魅せる演奏になっていました。5月2日には,今回と同じ赤羽ホールで,宮谷さんと地元アーティストによって「1日中ショパン」というすごい企画がありますが,こちらの方も大変楽しみになってきました。

今回残念だったのは,前半,断続的にアラーム音が会場から鳴っていたです。途中から「これは携帯電話の音ではないな」と分かったのですが,医療機器から出ている音だったようです。本人が気づかないというのが不思議でしたが...。かなり集中力がそがれてしまいました。

またまた新世界?

6月16日には”OEKが登場しないOEK定期公演”が行われます。先日登場したばかりのヴァシリス・クリストプーロスさん指揮南西ドイツフィルハーモニー交響楽団の演奏会なのですが,そこで演奏される曲が,ドヴォルザークの交響曲第8番から第9番「新世界から」に変更になったようです。

この公演の前の週(6月8日)に行われるスロバキア・フィルの来日公演でも「新世界」が演奏されますので2週連続ということになります。世の中に「新世界」交響曲が好きな人は大勢いると思いますが,このところあまりにもこの曲ばかりが演奏されているので,個人的には非常に残念です。

# 3月のロイヤル・ストックホルム・フィルは石川テレビ主催,6月のスロバキア・フィルは北國新聞主催,南西ドイツはOEK主催ということで,全部主催が違うので偶然の一致で調整不可能なのかもしれないのですが...

ちなみに6月19日に同じ音楽堂で金沢大学フィルのサマーコンサートが行われますが,そこで演奏される曲がドヴォルザークの交響曲第8番です。どちらにしてもダブっていたのですが,やはりせっかく聞くならば8番を聞きたかったところです。

2010/03/13

ラ・フォル・ジュルネ金沢2010のチケット一般発売開始

ラ・フォル・ジュルネ2010のチケットの一般発売が本日,始まりました。私も,音楽堂限定で発売されるセット券を購入しようと思い,朝10:00にチケットボックスに行ってみました。予想通り,既にかなりの列になっていました。

それでも「自動割り振り または セット券」の列はそれほど長くなかったので,その列に並んだのですが...列が全然進みません。セット券を買おうとすると,処理に非常に時間がかかるようで(1枚ごとに抽選をしている?),1人に10分以上かかっていました。このままだと1時間以上待つのは必至だったので(500円割引の券を買うのに,駐車料金がそれ以上かかってしまいます),セット券を買うのを断念しました。

というわけで,自宅に戻り,インターネットで購入することにしました。次のとおり,いろいろと選択肢があるのですが,
http://lfjk.jp/ticket03.html

金沢市内の方の場合,音楽堂のチケットボックスの次のページから座席を指定し,後で取りに行くというのが(手数料もかからないので)いちばん良いと思います。私はこの方法を取ることにしました。
https://yyk1.ka-ruku.com/ishikawa-t/index.jsp?scr=member

最初に利用者登録が必要ですが,座席表を見ながら座席を指定できるので大変便利です。ラ・フォル・ジュルネ以外の公演についても,今後はこの方法で行こうかな,と考えているところです。

今日の場合,発売開始初日だからという理由もあると思うのですが,この自動割り振りシステムについては,レスポンスの点でかなり問題がありそうです。窓口でセット券を買われる方はご注意ください。セット券については,毎回毎回システムを介するのではなく,あらかじめチケットを出力しておく方が良かったのではないかと思います。

2010/03/12

今野淳コントラバス・リサイタル

今日はOEKのコントラバス奏者,今野淳さんのリサイタルに出かけてきました。後にも先にも”コントラバス・リサイタル”という名前の演奏会に行くのは初めてのことでしたが,OEKの創設時からのメンバーとして,文字通り,縁の下の力持ちとしてオーケストラを支えてきた今野さんならではの演奏会でした。

コントラバスは,メロディを担当することが少なく,音程を取るのも難しい楽器なので,ソロ・リサイタルを行うのが難しいところもあります。今回も演奏するのが大変そうな部分はありましたが,聞いているうちにそれが不思議な味わいとなって感じられるところがありました。時々,ドスを聞かせるような低音が入ったかと思うと,とぼけたようなのどかな雰囲気になったり,ダイナミックな室内楽となっていました。

今回はOEKのヴァイオリン奏者の坂本さんとピアニストの鶴見さんも出演されていまたが,この3人が一体となった,ボッテシーニの曲も聞き応えがありました。イタリア・オペラを思わせる起伏の激しさがあり,コントラバスの歌う楽器としての一面を聞かせてくれました。

OEKの演奏会に行くと,今野さんがいないことは,まずない気がします。コントラバスという楽器は地味な存在ですが,今野さんはOEKにとって欠くことのできない存在だと思います。会場全体の空気から,そのことを実感できた演奏会でした。

2010/03/11

夢の顔合わせ?21世紀美術館music @rt

恒例の「井上道義&OEK 金沢21世紀美術館シリーズ music@rt 」シリーズですが,「光の散策」と題して次のとおり開催されます。

-日時:3月22日(月・休日)
13:00~/14:00~/15:00~(3回公演)
-会場:金沢21世紀美術館 交流ゾーン
入場無料
-ナビゲーター/井上道義(OEK音楽監督)
-オーボエ/加納律子(OEK)
-ジュ・ドゥ・タンブル/金澤 攝(作曲家・ピアニスト)
-パーカッション/大久保貴久(OEK客演奏者)

今回の内容ですが,OEK井上道義さんと地元金沢で活躍する金澤攝さんとの顔合わせが非常に楽しみです。金澤さんは,非常に個性的な活躍をされている方ですが,21世紀美術館という舞台でどういう演奏をするのか?これに対して,井上道義さんがどういう反応を示すのか?ジュ・ドゥ・タンブルとはどういう楽器?

オーボエの加納さんとの共演も含め,個人的には「夢の顔合わせ」と思っています。演奏曲等については,次のページをご覧ください。

http://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=24&

2010/03/10

耳なし芳一 を観て来ました

実は今日は,名古屋まで日帰りで出かけてきたのですが,ギリギリ19:00に金沢に戻ることができましたので,そのまま池辺さん作曲のオペラ「耳なし芳一」を観て来ました。開演ギリギリに到着したこともあるのですが,驚くほどの超満席でした。補助席を沢山だしていましたが,ラ・フォル・ジュルネの一年目以来のことかもしれません(ただし,オーケストラピットとして,客席の前方を取り払っていました)。

作品の方ですが,アリアが出て来るオーソドックスなオペラというよりは,ドラマに近いオペラという感じでした。仲代達矢さんのナレーションで始まった後,「怪談」の世界に入っていきますが,琵琶とオーケストラとの絡み合い,芳一役の中鉢さんによる大変美しい高音が印象的な和風の歌いぶり,意外にコミカルな雰囲気も持った脇役たち,など飽きずに楽しむことができました。音楽の雰囲気としては,琵琶が登場する部分など,武満徹さんの音楽を思わせる部分もありましたが,チェンバロの音を使っていた辺りでは,黒澤明の映画「用心棒」にも通じるところがある気がしました。

邦楽ホールは,コンサートホールに比べると残響は少ないのですが,そのこともあり言葉がはっきり聞こえました。オーケストラの編成もそれほど大きくなく,オーケストラの音で歌が消されることもありませんでした。日本語のオペラを小編成で上演するには,この邦楽ホールは打ってつけだと思いました。

舞台や照明効果も印象的でした。美しい着物を着ていた平家の亡霊たちが,スッとスクリーンの後ろに現れたり,月明かりに輝く海をすっきりと表現したり,シンプルながら素晴らしい効果を上げていました。

このオペラは,金沢の後,新湊と横浜でも上演されます。さすが池辺さんという作品ですので,是非ご覧になってください。

PS.それにしても金沢駅から音楽堂へのアクセスの良さにはあきれるほどです。18:50に金沢駅に到着したのですが,傘を開くことなく,余裕で19:00の開演に間に合いました。東京の有楽町駅から東京国際フォーラムまでのアクセスも良いのですが,金沢はそれを上回っていると思います。この「交通至便」というのもLFJKの成功要因の一つだと実感した次第です。


2010/03/06

これからの演奏会あれこれ

3月は年度末ということで新年度の情報が入りにくいことがありますので,読者の方からお送り頂いた情報などを含め,演奏会情報のページを更新してみました。
http://oekfan.web.infoseek.co.jp/info/index.htm

それにしても,今年はピアノの演奏会が充実しています。ラ・フォル・ジュルネ効果もあり,地元音楽家の活躍の場が広がっているのは素晴らしいことだと思います。6月6日(日)には,石川県ピアノ協会による,「ピアノ協奏曲の午後」というピアノ協奏曲ばかり4曲というすごい演奏会も行われるようです。

http://piano-ishikawa.jp/community/?p=421

これはまだチラシ類は出ていませんが,「もっとカンタービレシリーズ」の2010年度の第1回公演が4月13日に行われます。この公演には,OEKの打楽器奏者の渡邉さんを中心としたアンサンブルが登場します。

OEK室内楽シリーズ もっとカンタービレ第20回:「鼓春日和」Akio Watanabe × SOLA
日時=2010年4月13日(火) 19:00開演(18:30開場)

渡邉さんは,3月22日にも地元吹奏楽団との共演でティンパニ協奏曲を演奏されます。

その他のOEKメンバーでは,コントラバスの今野さんによるリサイタルが3月12日に行われます。コントラバスリサイタルというは,非常に珍しいので,注目の公演になりそうです。

少し先ですが,OEKのオーボエの加納さんを含むオーボエ・ファイブというグループによる「ランチタイム・コンサート」が4月21日に行われます。出演者が4人なのに,ファイブというのが気になりますが,女性オーボエ奏者4人という編成も珍しいので,こちらも注目ですね。

というわけで,OEK団員による個別の活動もますます積極的に行われるようになってきています。

2010/03/05

ラ・フォル・ジュルネ金沢 4/29~5/2も充実

今年のラ・フォル・ジュルネは,新潟,滋賀でも行われますが,4月29日から5月5日まで1週間しっかり行う,という点で,やはり金沢には,ルネ・マルタンさんが言うところの「ラ・フォル・ジュルネのエスプリ」が根付いているのではないかと思います。

4月29日から5月2日までのイベントは,まだ公式サイトにはアップロードされていないのですが,チラシ(A4版(四つ折り))の方には主要イベントが書かれていましたので,ご紹介しましょう。個人的に,5月2日(日)は,注目しています。

■4月29日(木祝)
10:00/11:00/11:30/12:00 金沢市内+富山・福井でファンファーレ
13:00 オープニング 金沢市立泉野小マーチングバンド
14:00 オープニング・コンサート(音楽堂コンサートホール)
18:30 ガラ・コンサート(赤羽ホール)

■4月30日(金) 
11:00/13:30 スクール・プログラム(音楽堂コンサートホール) 
14:00/15:00 講師:ブルーノ・リグット ピアノ・マスタークラス(音楽堂交流ホール)

■5月1日(土)
14:00/15:00 講師:宮谷理香 ピアノ・マスタークラス(音楽堂交流ホール)
18:30 ハノーファー国際コンクールの入賞者たち 三浦文彰,クララ=ユミ・カン,ソレンヌ・ペダッシ(赤羽ホール)

■5月2日(日)
10:00 / 13:00 吹奏楽公開マスタークラス(音楽堂コンサートホール) 講師:山田和樹
10:00 / 13:30 吹奏楽の日:楽しいポップスコンサート&マーチングステージ(広坂緑地)
10:00 / 12:00 / 14:00 / 16:00 / 18:00 ショパンの日 :ジュール・ド・ショパン(赤羽ホール)

4月29~5月2日は,赤羽ホールで連日のように公演が行われますが,どれも楽しめそうです。特に5月2日のジュール・ド・ショパンは,主要ピアノ独奏曲を1日中演奏しているような,ショパンマラソンと言っても良い企画ですね。同じ日,野外では吹奏楽を半日ぐらい演奏しており,金沢市中心部は,音楽に染められそうです(天候が良いともっと良いのですが)。

その他,街中コンサートもたくさn予定されているようです。年々,地元の音楽家の活躍の場がj広がっているのが頼もしい限りです。

宮川彬良/OEKポップス 

宮川彬良さんとOEKポップスによる,ファンタジー定期公演を聞いてきました。宮川さんが登場するのは,2008年の12月以来のことですが,これまでと一味違った,「大人のコンサート」になっていました。子供たちにも人気の音楽家ということで,実は,明日,同じ組み合わせ・同じ場所でファミリー向けコンサートが行われます。今日の演奏会とどう違うのかな?と気になるところもありましたが,今日の演奏会は,どちらかというとクラシカルなアレンジが多く,演奏会全体が非常に品良くまとまっていました。ユーモアたっぷりのトークも健在で全く飽きることのない,とても良い雰囲気の演奏会となっていました。

演奏された曲では,OEKのメンバーをソリストにした曲が多かったのがファンとしては嬉しかったですね。宮川さん自身,OEKについて「メンバーの顔が分かるオーケストラ」とおっしゃっていましたが,これは定期会員にとっても同様だと思います。オーケストラのメンバーと一体となって,楽しいステージを作り,盛り上げようという宮川さんの姿勢も良かったと思います。毎回,違った雰囲気の演奏会を用意してくれる宮川さんですが,今回の演奏会で,ファン層をさらに広げたのではないかと思います。

2010/03/01

ロイヤル・ストックホルムフィル演奏会 など

今日はロイヤル・ストックホルムフィルハーモニー管弦楽団の演奏会が金沢で行われました。私の方は,このところ演奏会通いが続いているので,パスしてしまいました(やはり「新世界」がメインで演奏される来日公演が多すぎますね。昨年のチェコ国立ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団,今年のスロバキア・フィル,ともに「新世界」です。)。

さて,今日3月1日は,ショパンの200回目の誕生日でした(誕生日については諸説あるようですが)。昨日は,JR金沢駅のエキコンでショパンのピアノ曲が演奏されたようですが...すっかり忘れていました。もうすぐ廃止になってしまう寝台特急「北陸」・急行「能登」の展示も見てみたかったですね。

話は変わりますが,明日のランチタイムコンサートで,最近,多くの日本人の頭の中で延々と鳴り続けている,あの曲が演奏されます。浅田真央さんがフィギュア・スケートのフリー演技で使った,ラフマニノフの前奏曲「鐘」です。オリジナルのピアノ版を田島睦子さんが演奏します。これも,聞いてみたかったですね。それにしても,タイミングの良い選曲です。

LFJK2010 オープニングコンサート情報

まだ公式サイトには掲載されていませんが,石川県立音楽堂の4月のコンサートガイドには,ラ・フォル・ジュルネ金沢2010のオープニングコンサートの情報が掲載されていました。次のとおりです。

4月29日(木祝) 14:00~
ショパン(グラズノフ):ショピニアーナ
ショパン:ピアノ協奏曲第2番

山田和樹指揮オーケストラ・アンサンブル金沢
ブルーノ・リグット(ピアノ)

その他,4月30日にはリグットさんによる公開マスタークラスが行われます。

今年のLFJKは,山田和樹さんと金聖響さんという2人の若い指揮者が,井上道義さんと分担しながら大車輪の活躍をされるような感じですね。

http://www.ongakudo.pref.ishikawa.jp/cgi-bin/topicviw.cgi?id=1267346803

ラ・フォル・ジュルネ金沢2010 チケット&座席情報

ラ・フォル・ジュルネ金沢2010のチケット予約の座席の自動割り振りの基準ですが,次のページに記載されていました。この順番で割り振られるとすれば,基本的には,先行予約を行った方がお得ということになりそうです。
http://lfjk.jp/ticket01.html

ちなみにこの座席のランク図ですが,なかなか興味深い図です。ラ・フォル・ジュルネに限らず,座席選びのマニュアルとして使えそうです。
http://lfjk.jp/ticket/a-1.pdf

⑩と⑭などすぐ隣なのに,⑭だとステージが全然見えなくなることがあったので,かなり細かくランクが分けられているので,安心です。

今回はピアノの演奏会が多いということで,次のような図も用意されています。
http://lfjk.jp/ticket/a-2.pdf
こちらも使える図ですね。

アートホールや邦楽ホールについては,「どこでも良いかな」とは思っていたのですが,こちらも今後の席選びの参考として使ってみようと思います。

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