今野淳コントラバス・リサイタル
今日はOEKのコントラバス奏者,今野淳さんのリサイタルに出かけてきました。後にも先にも”コントラバス・リサイタル”という名前の演奏会に行くのは初めてのことでしたが,OEKの創設時からのメンバーとして,文字通り,縁の下の力持ちとしてオーケストラを支えてきた今野さんならではの演奏会でした。
コントラバスは,メロディを担当することが少なく,音程を取るのも難しい楽器なので,ソロ・リサイタルを行うのが難しいところもあります。今回も演奏するのが大変そうな部分はありましたが,聞いているうちにそれが不思議な味わいとなって感じられるところがありました。時々,ドスを聞かせるような低音が入ったかと思うと,とぼけたようなのどかな雰囲気になったり,ダイナミックな室内楽となっていました。
今回はOEKのヴァイオリン奏者の坂本さんとピアニストの鶴見さんも出演されていまたが,この3人が一体となった,ボッテシーニの曲も聞き応えがありました。イタリア・オペラを思わせる起伏の激しさがあり,コントラバスの歌う楽器としての一面を聞かせてくれました。
OEKの演奏会に行くと,今野さんがいないことは,まずない気がします。コントラバスという楽器は地味な存在ですが,今野さんはOEKにとって欠くことのできない存在だと思います。会場全体の空気から,そのことを実感できた演奏会でした。
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