音楽堂にミラーボール登場
若手トランペット奏者のルベン・シメオさんが登場した井上道義さん指揮のOEKの定期公演を聞いてきました。今回は,協奏曲ばかりという変則的なプログラムでしたが,団員がソリストとして登場する,合奏協奏曲スタイルの曲が2曲とカンタさんがソリストとして登場するチェロ協奏曲があったこともあり,しっかりとOEKらしさのある内容となっていました。
今回は何と言っても,最後に演奏されたグルダのチェロ協奏曲が聞きものでした。1年前の「もっとカンタービレ」シリーズで演奏されて以来の再演でしたが,音楽堂のステージの上にミラーボールが登場し,ちょっと懐かしい響きのあるレトロなロック調になったり,ビアホールのバンド風の賑やかな雰囲気になったり,何でもありの楽しいステージとなりました。カンタさんの気迫もすさまじく,盛大な拍手を受けていました。
ルベン・シメオさんのトランペットも見事でした。どんなパッセージも軽々と演奏し,黄砂の吹き荒れる金沢の空に青空を取り戻してくれるような,爽やかさがありました。前半と後半に1曲ずつ演奏しましたが,怖いもの知らずの恐るべき10代だと思いました。
最初に演奏されたヘンデルの合奏協奏曲,前半最後に演奏されたアウエルバッハの曲もそれぞれに聞き応えがあありました。この2曲については,CD化されるのではないかと思います(他の曲はテレビ放送されるようです)。
アンコールでは,シメオさんとカンタさんに,もう1人驚きのスペシャル・ゲストを加えた3人によって演奏されました。これについては,レビューの方で詳しくご紹介しましょう。
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