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2010/05/25

もうミッキーの好きにやらせよう!OEK&PAC合同公演大成功

金沢では,このところ「このまま入梅か?」というような,はっきりしない天気が続いていますが,OEKと兵庫県立芸術文化センター管弦楽団(PAC)との合同公演となったフィルハーモニー定期は,その空気を吹き飛ばす,大変楽しめる公演となりました。

まず前半は,OEKがモーツァルトのプラハ,PACがベートーヴェンの交響曲第8番を演奏しました。PACの方もそれほど大きな編成ではないので,両オーケストラの個性の違いがかなり鮮明にわかり面白かったのですが,今回の定期は何と言っても後半の「グランド・キャニオン」でしょう。

この曲が生で演奏されることは,滅多にないのですが,こんなにわかりやすく,楽しめる曲なのか!と作曲者のグローフェを見直してしまいました。これは両オーケストラのしっかりとした音の魅力によるのと思いますが,どの部分を取っても鮮明で,言葉で書くと陳腐になりますが,「音による映画」を見るような演奏になっていました。テンポは全般にゆったりとしており,ゴージャスでデラックスで総天然色といった感じのゆったりとした気分がありました。それでいて,非常に解像度が高く,ハイビジョンでグランドキャニオンを見るような趣きがありました。

密かに注目していた,「山道にて」の,「パッカ,パッカ..」の音ですが,打楽器奏者の方が,見るからに「がんばって,馬の足をやっています」という感じの動作で奮闘しており,「やっぱり人間がやるから面白いんだ」と再認識しました。最終楽章には,これもはじめて見る「ウィンドマシーン」も登場し,生で聞く(見る)と大変面白い曲だということがよくわかりました。嵐の部分では,もう一つ「あっ」という感じの視覚的な仕掛けがあったのですが,これはレビューの方で紹介しましょう。

そして,アンコールです。もしかしたらPACの音楽監督の佐渡さんの好みのような気もしますが,グローフェの曲を受けるのにぴったりのスーザの星条旗よ永遠なれが演奏されました。「我らがミッキー」の本領発揮のパフォーマンスの連続(これもレビューで紹介しましょう)で会場は大いに盛り上がりました。その他にもこの日の公演では,開演前や休憩時間中にステージ上に「OEKの宣伝」のスライドを流すなど,いろいろな新しい試みがなされていました。

というわけで,ラ・フォル・ジュルネ金沢からずっと続いていることではあるのですが,井上道義さんのOEKと金沢の聴衆に対する熱意にすっかり打たれました。OEKファンとしては,

 こうなったらミッキーの好きにやらせよう!何をやってもしっかり応援しますよ!(多分)

と言ってあげたい気分です。とりあえず,PACとOEKとの共演も第2弾を期待したいと思います。今度は佐渡さんに振っていただいて,アルプス交響曲(ウィンドマシーンが出てくるのでひらめいたのですが)というのはどうでしょうか?

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コメント

>こうなったらミッキーの好きにやらせよう!
>何をやってもしっかり応援しますよ!(多分)

ホント、全く同感ですね!
音楽監督として、OEKとOEKファン増大のため、身を張って奮闘していらっしゃる姿に共感いたしました。なかなか「あそこまで」やっていただけるマエストロって、いらっしゃらないでしょう?
(一OEKファンとして、私には何ができるのかなあ・・・?)

それとPACの若さには、ちょっぴりうらやましさを覚えました。経験、それはとても重要ですが、同時に気持ちの若さ、情熱も失いたくありません。
グランドキャニオンの屹立するような響きに、私自身、背中を押されたように感じた一晩でした。

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