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2010/06/28

ラルフ・ゴトーニ指揮OEKによるミニマル・ミュージックとハイドン。耳に新鮮,蒸し暑さを吹き飛ばす心地良さ

今日は,ラルフ・ゴトーニさん指揮によるOEKの定期公演を聞いてきました。編成はティンパニ,トランペット,クラリネットなしの弦楽器主体。プログラムはハイドンと現代音楽,ということで渋すぎ?と演奏会前は予想していたのですが,大変楽しめる演奏会となりました。

開演直前に管楽器にトラブルがあった,とのことで1曲目と2曲目の曲順が反対になり,グラスのチロル協奏曲→ハイドンの交響曲第83番「めんどり」→アダムスのシェイカー・ループスという順に演奏されましたが,ハイドンの交響曲をミニマル・ミュージックが挟む形になり,この並びの方が落ち着くのでは?と感じました。

最初に演奏されたチロル協奏曲は,ゴトーニさんのピアノ弾き振りでした。大変,心地良く爽やかな音楽で,難解なムードの全くない「現代音楽」でした。3楽章構成で,ちょっと古典的な気分さえある作品で,ハイドンとの取り合わせもぴったりでした。同じ音型の繰り返しが多いのですが,それが全く退屈でなく,詩的な気分を生んでいたのが素晴らしいと思いました。

最後に演奏されたアダムスのシェイカー・ブルーの方も,同じ音型の繰り返しが多い曲でした。メロディがない分,さらに現代的な雰囲気はあったのですが,こちらの方も繰り返しが段々と心地良く感じられてくる,不思議なムードを持っていました。ヴァイオリン奏者は同じようなリズムパターンを延々と繰り返しており,本当に大変そうでしたが,その積み重ねから滲み出てくる美しさに感動してしまいました。

間に演奏されたハイドンの交響曲は,いつもながらのハイドンなのですが,ゴトーニさんの作る音楽には,クリアな精緻さと同時に,何とも言えぬ余裕と微笑みがあり,聞き映えがしました。今シーズンから来シーズンにかけて,OEKはハイドンの交響曲をかなり沢山演奏しますが,こういう演奏を聴くと,「やっぱりハイドンが基本」と実感します。

この日のプログラムは,ロマン派時代のドラマティックな音楽をすっぽりと抜いて,ハイドンとミニマル・ミュージックを組み合わせた形でした。ラ・フォル・ジュルネ以来,ロマン派音楽を聞き過ぎかな,という面も無きしもあらずでしたので,大変,耳に新鮮に響いた演奏会でした。

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