ミッキーの未来の指揮者たち 第2回井上道義による指揮者講習会優秀者によるリレーコンサートが行われました
昨年から、突如(?)、指揮を教えることに目覚めた井上道義さんによる指揮者講習会が今年も8月末に石川県立音楽堂で行われました。その最終日、優秀者によるリレーコンサートが音楽堂コンサートホールで行われたので聞いて来ました。このコンサートは昨年も行われたのですが、その時は交流ホールでしたので、指揮者を目指す人たちにとっては夢のステージということになります。
昨年と違うのは、練習相手のオーケストラが、金沢大学フィルだけではなく、OEKと石川ミュージックアカデミーの受講生オーケストラが加わったことです。これは恵まれているように見えますが、受講生にとっては、一筋縄では行かない3種類のオーケストラを相手にすることになり、かなり大変だったのではないかと思います。逆にいうと、非常に実践的でタメになる講習会と言えます。
今回演奏されたのは、4人の受講生指揮と金沢大学フィルによるドヴォルザークの交響曲第8番と別の4人の受講生とOEKによるモーツァルトの交響曲第39番でした。ドヴォルザークの8番も良かったのですが、こうやって比較して聞くと、(金大フィルには申し訳ないのですが)OEKのレベルの高さが際立ちました。後半演奏されたモーツァルトは、指揮者の個性というよりは、OEKの特徴がよく表れていたとも言えますが、その上に各受講生の味付けや独特のテンションが加わっていたのが面白いところでした。
それにしても井上さんとアシスタントの広上淳一さんは名コンビです。井上さんがピンクのTシャツを着た広上さんに「おい相棒」とか「そこのピンクの人」と呼びかけたり、何とも楽しい凸凹コンビぶりで会場を盛り上げてくれました。
受講生の方では、2年連続という方が多かったのが興味深い点でした。昨年よほど強いインパクトを受けた方が多かったのか、よほど悔しかったのかのどちらかでしょう。演奏後には、指揮をしたことを証明する「証」を渡す授与式が行われましたが、受講生の中に共にミッキーと戦った同志のような一体感が生まれているのを見て「いいなぁ」と思いました。この講習会は来年も開催されると思いますが、独特の熱さを持った金沢ならではのイベントになりつつあるようです。
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