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2010年11月

2010/11/30

金沢蓄音機館 モーツァルト室内楽の旅7を聞いてきました。今回は,岡本えり子さんをゲストに招いてのモーツァルトのフルート四重奏曲 他

今日は11月にしては暖かな1日でした。夕方からは金沢蓄音機館で行われた「モーツァルト室内楽の旅」シリーズ第7回を聴いてきたのですが,こちらの方も暖かな雰囲気いっぱいの演奏会でした。

このシリーズでは,クワルテット・ローディのメンバー+αで室内楽を演奏を行っています。今回は,OEKのフルート奏者,岡本えり子さんをゲストに迎え,フルート四重奏曲2番,1番の順に演奏されました。蓄音機館の場合,部屋がとても狭いので,楽器の生の音を楽しむことができます。無理に強い音を出す必要はなく,非常に自然に岡本さんのフルートの暖かい音が伝わってきました。

今回は岡本さんがトーク担当だったのですが,これも興味深いものでした。数年前,ペーター・シュライシャーがOEKに客演し,マタイ受難曲を指揮した際,「フルートは木製のものを使うこと」という指示があったのだそうです。それ以降,岡本さんは,曲の性格によって,暖かな音の出る木製フルートも使い分けるようになったとのことです。こういう話が聞けるのもこのシリーズならではの楽しみですね。

後半は,お馴染みの弦楽四重奏曲「狩」が演奏されました。こちらもまた,決して慌てて走り出すことのない,クワルテット・ローディらしい,穏やかな演奏でした。

このシリーズに出かけるのは久しぶりのことだったのですが,しっかり固定ファンがいるようで,会場は満席でした。こういうコンサートが,すっと街の中に溶け込んでいるのは,良いものだな,と再認識した次第です。

2010/11/27

シューマン生誕200年ということで,「女の愛と生涯」などの歌曲を聴いてきました。素晴らしい歌でした。

今年は,「ショパン生誕200年」とばかり言われていますが,実は,「シューマン生誕200年」でもあります。もともと,金沢ではシューマンの曲が演奏会で演奏される機会は少ないのですが,今日は,地元のソプラノ歌手,朝倉あづささんが同じく地元のピアニストの澤田和美さんと「女の愛と生涯」などのシューマンの作品を取り上げるということで,聴きに行ってきました。

この歌曲集を生で聴くのは今回が初めてだったのですが,朝倉さんの歌が最高でした。朝倉さんといえば,12月恒例のメサイアでの透明感のある軽い歌声でお馴染みですが,今回は,比較的重い表現で,現在から過去を回顧するような,感動に満ちた歌を聞かせてくれました。最後の曲での,演劇の1シーンを思わせるような歌は,忘れられません。

その他,ミルテの花の中の数曲,クララ・シューマンの歌曲,澤田さんの独奏による「子供の情景」など,シューマンの歌曲とピアノ曲の世界をしっかり味わうことができました。

来年のラ・フォル・ジュルネ金沢のテーマは,シューベルトということで,ドイツ・リートを聴く機会が増えそうですが,朝倉さんの歌でまた,いろいろな曲を聞いてみたいものです。個人的には,「岩の上の羊飼い」を聴いてきみたいと思っています。

12月1日に金沢歌劇座リニューアルオープン

約1年間,改修のために閉館していた金沢歌劇座ですが,12月1日にリニューアルオープンします。その紹介記事が北國新聞に掲載されていました。

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20101127105.htm

客席自体の変更はないようですが,舞台の雰囲気がどう変わったのか,早く見てみたいものです。1月には,「椿姫」が行われますが,これにも大いに期待したいと思います。

ただし,サイトの方は,「椿姫」も「MOZART!」も載っておらず,相変わらず,情報量が足りないですね。
http://www.kagekiza.gr.jp/

2011年は聖響×OEK/ザ・ロマンティック! 全3回 

今週は,石川県立音楽堂で,桂米團治さんによる「落語&おぺらくご」という面白そうな企画があったのですが,残念ながら行けませんでした。行かれた方がありましたら,是非,感想をお聞かせください。

さて,来年の話題です。過去,金聖響さんとOEKは,大阪のザ・シンフォニー・ホールでシリーズもののコンサートを行ってきましたが,2011年は,「聖響×OEK/ザ・ロマンティック!」と題して,3回の演奏会を行うようです。内容は次のとおりです。

■第1回 メンデルスゾーン~異国への想い~
2011年4月3日(日) 15:00 開演 14:00 開場 ザ・シンフォニーホール
 序曲「フィンガルの洞窟」序曲
 ヴァイオリン協奏曲 ホ短調  [ヴァイオリン]三浦文彰
 交響曲 第4番「イタリア」
 http://asahi.co.jp/symphony/event/detail.php?id=1163

■第2回 シューベルト ~内に秘めた想い~
2011年7月18日(月) 15:00 開演 14:00 開場
 劇音楽 「ロザムンデ」より 間奏曲第3番
 交響曲 第8番「未完成」
 交響曲 第9番「ザ・グレート」
 http://asahi.co.jp/symphony/event/detail.php?id=1167

■第3回 シューマン ~愛する人への想い~
2011年10月15日(土) 15:00 開演 14:00 開場
 シューマン:「マンフレッド」序曲
 シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調  [ピアノ]山本貴志
 シューマン:交響曲 第1番「春」
 http://asahi.co.jp/symphony/event/detail.php?id=1168

第1回は金沢での定期公演と連動しています。第2回も,もしかしたらラ・フォル・ジュルネ金沢2011と連動しているのかもしれないですね。第3回は,是非,金沢公演も期待したいと思います。山本貴志さんのピアノは是非聞いてみたいと思います。AvexからCD録音が発売される可能性にも期待したいと思います。

2010/11/20

ラ・フォル・ジュルネ金沢2011 「今年はシューベルト&ウィーン」年賀状を購入しました。

Cimg1496_2昨年は,うっかり買い損ないそうになったのですが,今年はしっかり「ラ・フォル・ジュルネ金沢」の年賀状を購入しました。右のようなデザインです。恐らく,数年前に東京のラ・フォル・ジュルネでシューベルトが取り上げられたときと同様のデザインだと思います。

この年賀状ですが,インクジェットではありません。購入される方はご注意ください。

ラ・フォル・ジュルネ金沢2011のプレイベントはさらに充実。少年少女合唱フェスティバルを開催。石川県縦断ピアノコンサートの会場も発表

ラ・フォル・ジュルネ金沢(LFJK)2011の情報が少しずつ発表になってきています。

LFJKは,他のラ・フォルジュルネとは違い,非常に独自性の強い形で進化しています。2008年の初年度から吹奏楽と能が入っていましたが,2009にピアノ・マラソンが加わり,2010には,まる1日吹奏楽とピアノの日というのが行われました。2011は,次のとおり,少年少女合唱フェスティバルというのも行われるようです。

ラ・フォル・ジュルネ少年少女合唱フェスティバル
平成23年4月30日(土) 13:00~17:00頃  金沢歌劇座
http://lfjk.jp/news_2010/topics.cgi?action=201011180909

参加の条件というのが次のとおりなのですが,

・当実行委員会で大型バス1台分の費用を負担します。
・また、当日の昼食(弁当)をご用意します。

いわゆる,「あごあし」付きですね(「あごあし」だけというのが正確?)。2010までも,合唱のイベントは大変充実していましたので(2009年の名古屋少年少女合唱団とか今年の早稲田大学グリークラブとか...),それをもっと充実させようという狙いなのだと思います。少年少女のご家族にも来てもらい,ついでに金沢観光もしてもらおうという思いもあるのかもしれません。

会場は金沢歌劇座ということなので,金沢市の公共ホール総動員体制になります。連休前半は都心部で,後半は音楽堂でという流れが,さらにはっきりしてきそうです。

また,恒例になりつつある石川県縦断ピアノコンサート2011の開催会場の情報も発表になっています。
http://lfjk.jp/news_2010/topics.cgi?action=201011181653

珠洲市 1月30日(日)  ラポルトすず
金沢市 2月11日(金祝) 石川県立音楽堂交流ホール
七尾市 2月20日(日)  七尾サンライフプラザ
白山市 2月26日(土)  白山市松任学習センター
穴水町 3月6日(日)   のとふれあい文化センター
津幡町 3月21日(月祝) 津幡町文化会館シグナス
加賀市 3月27日(日)  加賀市文化会館

こちらは県内全域で行われますので,5月の連休に向けて,石川県内→金沢市内→音楽堂...と どんどん本丸に迫ってくるような構成になります。というわけで,LFJKは,地域との密着度とイベントのスパンの長さとカバーする音楽の幅広さの点で,格段の違いが出てきている気がします。

2010/11/19

ギュンター・ピヒラー/OEKのピリッ・カラッ風ベートーヴェンを堪能。リディア・バイチさんも見事な弾きっぷり

今日のOEKの定期公演PHは,ギュンター・ピヒラーさん指揮による,オール・ベートーヴェン・プログラムでした。ピヒラーさん指揮のOEKは,いつ聴いても集中度が高く,聴いていて,思わず背筋が伸びてしまうのですが,今日のベートーヴェンも,その本領発揮といった演奏会でした。

特に最後に演奏された,交響曲第2番は,最初から最後までずーっとテンションの高さが維持されており,キビキビというよりは,ビシビシという音が聞こえてくるような,引き締まった演奏でした。第4楽章の最初の部分などは,聞くといつも,「ピリッと」感じるのですが,今回のピヒラーさんの指揮ぶりは,さらに辛口で,言ってみればベートーヴェンのピリカラ風炒めといった趣きがありました。さすがピヒラーさんという演奏でした。

前半最初のコリオランは,ホールの響きをたっぷり聞かせてくれる落ち着いた演奏でしたが,基本的にはやはり,ピリッと引き締まっていました。

もう1人の主役のリディア・バイチさんが登場した,ヴァイオリン協奏曲も,全曲を通じて,一本筋が通ったような厳しさのある演奏でした。バイチさんの音には,くっきりとした明瞭さとバランスの良さがあり,ピヒラー/OEKの作る音楽と方向性が一致していると思いました。第3楽章最後のバリバリと弾きまくるような技巧的な部分などは,いかにも協奏曲的でしたが,そのこともあり,全曲を通じて,交響曲を思わせるような聴き応えのある演奏になっていたと思います。

これで今年のOEKの主要公演が終わってしまいました(早いですね)。12月の公演では,「くるみ割り人形」をしっかり楽しみたいと思います。

PS. 今日も演奏会の後,サイン会がありました。バイチさんの弾いたカデンツァが聴きなれないものだったので,”Whose cadenza did you play?"と思い切って英語で尋ねてみたところ,"mine"とのことでした。思わず,"Very good!"などと自然に相づちが出てしまったのですが,このOEK恒例のサイン会は,度胸試しの英会話の練習にも使えますね。正しい疑問文だったかは疑問ですが,ちょっとでも通じると嬉しいものです。

2010/11/14

ロン・ティボー国際音楽コンクール入賞者も石川県ではお馴染みの方

今年のロン・ティボー国際音楽コンクールの結果が次のとおり発表されました。


http://blog.fujitv.co.jp/long-thibaud/E20101114001.html

2位に入賞した成田達輝さんは,2009年のいしかわミュージック・アカデミーで,奨励賞を受賞している方です。
http://ishikawa-ma.jp/outline02_2009.html

先日の日本音楽コンクールの入賞者に続いて,IMA関係者による快挙ということになります。

ロン・ティボー国際音楽コンクールに関して言うと, シン・ヒョンスさん,南紫音さんに続いてのIMA出身者ということで,ここでも成果を出したことになります。

今回,1位だったソレンヌ・パイダシさんですが,今年のラ・フォル・ジュルネ金沢で,クララ・ジュミ・カンさん,三浦文彰さんと一緒に出演された方ですね(ラ・フォル・ジュルネの時は,”ペダッシ”と表記されています)。

http://www.lfjk.jp/timetable0429-0502.html

過去の記録を調べてみると,2009年のIMAにパイダシさんも出演されているようです。
http://oekfan.web.infoseek.co.jp/review/2009/0826.htm

この方のヴァイオリンには独特の魅力があったので,是非,金沢に再度演奏して欲しい奏者です。成田さんの実演は,聞いたことはないのですが,恐らく,来年のIMAの関連コンサートに登場してもらえるのではないかと期待しています。

2010/11/11

平原綾香withOEKコンサート ”My Classics!”

今日は,「平原綾香withOEKコンサート ”My Classics!”」が石川県立堂で行われました。10月のサラ・ブライトマンに続いて,クラシックとポップスのクロスオーバー部門のコンサートでしたが,行かれた方がありましたら,是非感想をお聞かせください。

クロスオーバーといえば,毎年大晦日に行われている「カウントダウンコンサート」の内容も決まったようです。次のサイトによると,「出演者第一弾が決定!」ということなので,さらに豪華ゲストが登場するのでしょうか。

http://hk-event.jp/event/ev_detail.php?ed_no=272

清水ミチコさんの肩書きですが,「ゲスト兼司会」というのは結構変わっていますね。

2010/11/10

11月14日(日)NHK-FM FMシンフォニーコンサートでOEKの名古屋公演のライブ録音が放送されます。

今度の日曜日(11月14日),次のとおり,OEKの演奏会のライブ録音が放送されます。

11月14日(日) 19:15~ NHK-FM 
FMシンフォニーコンサート

演奏されるのは次の曲目です。
                              
「弦楽のための交響曲 第10番」  メンデルスゾーン作曲 (11分50秒)
「ピアノ協奏曲 ト長調」 ラヴェル作曲 (21分45秒)(ピアノ)菊池洋子
「交響曲 第39番 変ホ長調 K.543」 モーツァルト作曲(28分20秒)
井上道義指揮(2010/9/22 愛知県芸術劇場で収録)
                              
「交響曲 第7番 ロ短調 D.759“未完成”」(28分10秒)
ロルフ・ベック指揮(2009/10/7,愛知県・三井住友海上しらかわホールで収録)

2010/11/04

昨晩の日本テレビ「笑ってコラえて:吹奏楽の旅2010完結編」を見て思いついたのですが...

昨晩の日本テレビ「笑ってコラえて:吹奏楽の旅2010完結編」は,全日本吹奏楽コンクール高校の部に挑む,鹿児島県・鹿児島情報高校,千葉県船橋市立・船橋高等学校,東京都・東海大学付属高輪台高校のドキュメントでした。何というか,「ものすごく熱い」世界でなのですが,その中でも番組の最後に登場した,鹿児島情報高校については,指揮の屋比久先生のキャラクターとともに強い印象を残してくれました。

http://www.ntv.co.jp/warakora/next/next.html

昨晩,OEKのアーティスティック・パートナーでもある,金聖響さんがゲストで登場していましたが,聖響さんも,この鹿児島情報高校の演奏に大変感動されたようです。

# 聖響さんのTwitter

というわけで,これは思いつきなのですが,来年のラ・フォル・ジュルネ金沢に鹿児島情報高校吹奏楽部を招待し,屋比久先生だけではなく,金聖響さんにも1曲ぐらい指揮をもらうというのはどうでしょうか?特に鹿児島情報高校による,ワーグナーの「ローエングリン」の「エルザの聖堂への入場」は,生で聞いてみたいですね。

OEKと「ひこね市文化プラザ」が文化創造提携

本日の新聞記事によると,OEKと「ひこね市文化プラザ」(滋賀県彦根市野瀬町)が文化創造提携を結んだとのことです。

OEKは今後3年間、彦根文化プラザでクラシックコンサートを開催することになります。OEKには室内オーケストラならではのフットワークの軽さがあると同時に、井上道義音楽監督という「お客さんを喜ばせる達人」が居ます。OEKの個々の団員にもスターが揃っていますので,双方にとってメリットがあるのではないかと思います。

「OEKサポーターズクラブinひこね」というものが発足するということですので,ファンレベルでの交流が進むと良いですね。OEKfanからもリンクを張ろうかなと思います。

ちなみに ひこね市文化プラザの位置は次のとおりです。
http://bunpla.jp/access/

JRを使えば,次のルートで2時間少しで着くようです。

JR特急しらさぎ → 米原 → JR東海道本線快速・大阪行 →  彦根

これぐらいの距離ならば,広上淳一さんのいる京都市交響楽団定期公演とセットで,「金沢から追っかけツァー」というのも面白いかもしれないですね。


朝日新聞2010年11月4日号

2010/11/03

アジア民族音楽フェスティバルと五嶋みどり&井上道義OEKをハシゴ。どちらも素晴らしい演奏。みどりさんの方は驚きのアンコール曲。サイン会は,秋の園遊会のような感じで大賑わい

文化の日の今日は,アジア民族音楽フェスティバル→OEKの公演と半日ほど石川県立音楽堂に浸っていました。

まず,12:30から昨年のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで辻井伸行さんと優勝を分け合った,中国の若手ピアニスト,ハオチェン・チャンさんの演奏を聴きました。ラ・フォル・ジュルネ並み長さのプログラムだったのですが,演奏された曲の方もラ・フォル・ジュルネを思い出させるショパンの24の前奏曲でした。

チャンさんのピアノは,非常に素直で,ラ・フォル・ジュルネで聞いたエル・バシャさんの時のような,背筋がピンとなるような凄さはなかったのですが,テクニックが素晴らしい上に,曲の流れが素晴らしく,非常に気持ちよく24曲を聞きとおすことができました。有名な雨だれなど,文字通り,瑞々しい演奏で,自然に詩情が溢れて来るようでした。

もう一つ演奏されたヒナステラのピアノ・ソナタ第1番は初めて聞く曲でしたが,バルトーク,プロコフィエフなどを思わせる,打楽器的なピアノで,ショパンの時とは違った面を見せてくれました。それでも冷たい感じを与えないあたりに,チェンさんの「筋の良さ」のようなものを感じました。

演奏後,筝の演奏を聴きながら,ジャワ・カレーを食べた後(すごいミスマッチでしたが,この音楽祭ならではです),今度はコンサートホールに移り,五嶋みどりさんと井上道義指揮OEKによる特別演奏会を聴きました。チケットは完売とのことでした(気のせいかずっと立見で聞いている方がいらっしゃった気もします)。

みどりさんがオーケストラと共演するのを聞くのは,2回目ですが,今回も,弱音を主体としたピンと緊張感が張り詰めたような独特のチャイコフスキーを聞かせてくれました。もはや,テクニックを見せるという次元ではなく,自分の思う音楽だけをやるという大家の演奏でした。曲に没入するよる迫力が凄まじく,井上さんとOEKは,それにピタリと付けていました。

みどりさんのヴァイオリンは,音量的は元々それほど大きくないのですが,曲の見せ場になるとさらに音量を絞り,満員のお客さんをそれに集中させるようなところがありました。2楽章のじっくりと聞かせる音楽,3楽章の切れ味の鋭い音楽など,みどりさんの個性を存分に発揮されていました。

基本的にアンコールを演奏しないみどりさんなのですが,「そこを何とか」ということで,驚きのアンコール曲(というか,これは追加の1曲と言った方が良いでしょう)が演奏されました。これについては,レビューの方で触れることにしましょう。

前半のチャイコフスキーのバレエ音楽集も聴き応えがありました。井上さんは,どの曲も非常にじっくりとしたテンポで聞かせてくれました。しかも,かなり抑制した表現で,大人向けの音楽といったスタンスで演奏されていたような気がしました。各曲で活躍した奏者を立たせるために,1曲ごとに拍手を入れるように仕向けていたのも,会場の雰囲気をリラックスするのに役立っていたと思います。というわけで,後から考えると,みどりさんのヴァイオリンの雰囲気にピタリとあった,前半のプログラムでした。

終演後ですが,何とサイン会が行われました。みどりさんがサイン会をすれば,ものすごい列になるのは間違いない...と思ったのですが,やはりその通りで,かつてない長い列が出来ていました。私のところにサインの番が回ってきたときには,既にみどりさんは自分の方から立ち上がっており,にこやかな表情でお客さんと握手をしてまわっていました。この光景を見ながら,皇室の方が園遊会か何かで一般の人々と交流を行っている風景と似ているなぁと感じました。そういう点でも,みどりさんは,他に比較する人がいない,ヴァイオリニストになられた感じがします。

2010/11/02

明日11月3日はアジア民族音楽フェスティバル。米良美一さん,ハオチェン・チャンさんなど日中韓台からのゲスト!カンタさんが空手の型を見せてくれる?

明日,11月3日,石川県立音楽堂では,アジア民族音楽フェスティバルということで,丸一日,アジアの音楽を楽しむことができます。お馴染みの米良美一さんの歌,昨年のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで,辻井伸行さんと同時優勝を果たした中国のハオチェン・チャンさんのピアノなど多彩なプログラムが並んでいます。

コンサートホールでは,午後から五嶋みどりさんとOEKとの共演が行われますので,それとセットで楽しむという手もあります。1日パス ¥3000, 学生\1500, / 1回券 邦楽ホール\1500, 交流ホール\500 ということで,ラ・フォル・ジュルネ金沢気分で楽しむことのできるイベントになっています。

それと,これは,音楽堂の方から「耳より情報」として教えてもらったことなのですが,9:45からの「二胡とチェロ:アジアの調べ」の時に,OEKのチェロ奏者のカンタさんが空手の型を見せてくれるとのことです。これは,OEKファン,カンタさんファンには,必見かもしれません。

詳細は次をご覧下さい。
http://www.ongakudo.pref.ishikawa.jp/cgi-bin/topicviw.cgi?id=1287886850

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