金沢蓄音機館 モーツァルト室内楽の旅7を聞いてきました。今回は,岡本えり子さんをゲストに招いてのモーツァルトのフルート四重奏曲 他
今日は11月にしては暖かな1日でした。夕方からは金沢蓄音機館で行われた「モーツァルト室内楽の旅」シリーズ第7回を聴いてきたのですが,こちらの方も暖かな雰囲気いっぱいの演奏会でした。
このシリーズでは,クワルテット・ローディのメンバー+αで室内楽を演奏を行っています。今回は,OEKのフルート奏者,岡本えり子さんをゲストに迎え,フルート四重奏曲2番,1番の順に演奏されました。蓄音機館の場合,部屋がとても狭いので,楽器の生の音を楽しむことができます。無理に強い音を出す必要はなく,非常に自然に岡本さんのフルートの暖かい音が伝わってきました。
今回は岡本さんがトーク担当だったのですが,これも興味深いものでした。数年前,ペーター・シュライシャーがOEKに客演し,マタイ受難曲を指揮した際,「フルートは木製のものを使うこと」という指示があったのだそうです。それ以降,岡本さんは,曲の性格によって,暖かな音の出る木製フルートも使い分けるようになったとのことです。こういう話が聞けるのもこのシリーズならではの楽しみですね。
後半は,お馴染みの弦楽四重奏曲「狩」が演奏されました。こちらもまた,決して慌てて走り出すことのない,クワルテット・ローディらしい,穏やかな演奏でした。
このシリーズに出かけるのは久しぶりのことだったのですが,しっかり固定ファンがいるようで,会場は満席でした。こういうコンサートが,すっと街の中に溶け込んでいるのは,良いものだな,と再認識した次第です。
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