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2011/01/30

雪の中,金沢歌劇座のミュージカル「MOZART!」(昼公演)を観てきました。

今日の金沢は,この冬いちばんの積雪でした。その中,昨日から金沢歌劇座で行っているミュージカル「MOZART!」(昼公演)を観てきました。昨日1公演,本日2公演ということで,同じ内容のミュージカルが3回も行われることは金沢では大変珍しいので,注目していたものです。

「エリーザベト」に続くウィーン発のミュージカルの人気作品ということで,キャストも大変豪華でした。例によって,いちばん安い席(今回は6000円でした)で観たのですが,NHKの大河ドラマに出てくるような大物が次々出てきて,得した気分になりました。

全体の印象ですが,同じ音楽付きの劇ならば,個人的には,やはりオペラの方が良いかなぁと思いました。今回のミュージカルは,モーツァルトの生涯を描いたものなのですが,次から次へと熱く歌われる曲が続き,正直なところ後半は疲れてしまいました。オペラの方は,ミュージカルよりテンポが遅く,息の長い曲が多いのですが,そちらの方に耳が慣れてしまっているのだと思います。この日のオーケストラは,小編成のオーケストラ+シンセサイザーというような編成でしたが,歌手がマイクを使う公演にも慣れていないので,「いつもと勝手がちがう」という印象を持ってしまいました。

ストーリーは,「アマデウス」からサリエリを抜いて,その代わりにモーツァルトの「才能」を象徴するような分身(アマデと呼ばれる子役)を付け加えたような感じでした。「影をのがれて」という曲がテーマ曲のように何回か出てきていましたが,自分の影からも逃れて自由に作曲をしたい,というモーツァルトの生き方を描いた作品と言えます。チラシなどは,赤色を基調にしていましたが,モーツァルトの血をイメージしていたということが分かりました。

今日の昼公演の主役の山崎育三郎さんは,「ラ・フォル・ジュルネ」のポスターに出てきそうな,スニーカー履きで,若いエネルギーに溢れた歌を聞かせてくれました。妻コンスタンツェ役はSPEEDの島袋寛子さんでした。コンスタンツェのキャラクターは,いまいちよく分からず,ちょっと印象は薄かったのですが,表情豊かな声を持っている方なので,これから活躍の場を広げていくのではないかと思いました。

その他は,山口祐一郎,市村正親,涼風真世,高橋由美子...と大満足の歌と演技を楽しませてくれました。特に山口さんについては,いまだに「利家とまつ」の佐々成政の印象を持っていましたので,その堂々たる大司教ぶりに驚きました。それと,シカネーダ役の吉野圭吾さんの演技が印象的でした。シリアスな場面が続く中,コミカルな雰囲気かつ華やかなな雰囲気を作っておりお見事でした。

金沢歌劇座ですが,やはり,ロビーが狭いですね。この前の「椿姫」の時は,あまり気にならなかったのですが,休憩時間,やけにトイレ待ちの人が多く,座れる椅子が全然残っていませんでした。今日は厚着の人が多かったので,クロークも欲しかったですね。

というわけで,細々と不満な点はあったのですが,今回,大変よくお客さんが入っていましたので,これからもオーケストラ・ピットを使う,ミュージカルを金沢で上演していって欲しいな,と思いました。

PS. シカネーダ役の吉野さんのことが気になり調べてみたところ,1995年に金沢で行われた音楽座のミュージカル「とってもゴースト」に出演しており,私自身,この公演を観ていたことが分かりました。「へぇ」という感じで,大変懐かしい気分になりました。

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