カレッジ・コンサート~第8回石川県学生オーケストラ&OEK合同公演。 #oek
今日は石川県内の大学オーケストラとOEKによる合同オーケストラの公演を聞いてきました。この公演も今回で8回目で,指揮は山下一史さんでした。OEK単独では演奏できないような曲を聴くことのできる貴重な機会ということで,毎年楽しみにしている演奏会です。
今回は,前半,カルメン組曲を合同で演奏した後,OEKのみでレスピーギのリュートのための古代舞曲とアリア第3が演奏され,後半,サン=サーンスの交響曲第3番が再度合同で演奏されました。
カルメン組曲は,お馴染みのレパートリーです。山下一史さんの作る音楽は実に滑らかで,明るく健康的な音楽
を聞かせてくれました。こちらの方は,OEKの奏者がトップを担当していまたので,岡本さんのフルート,水谷さんのオーボエなど,瑞々しいソロの連続で,学生さんも「さすが」と思ったことでしょう。
2曲目のレスピーギは,OEKの弦楽セクションのみによる演奏でした。恐らく,指揮者なしでも演奏できるような,OEKの十八番ということで,ニュアンス豊かで聞き応えのある音楽を聞かせてくれました。山下さんは指揮台があるにもかかわらず,指揮台から降りて指揮されていました。そのこともあり,インティメートな暖かさのある,さすがOEKという演奏でした。
# この日のプログラムの解説ですが,何故か組曲第1集の解説が入っていました。「トランペットの入る賑やかな終曲」と書いてあって「?」となった人も居たのではないかと思います。
さて,後半はサン=サーンスのオルガン付き交響曲です。この曲は,数年前,金沢大学フィル単独の定期演奏会で聞いたことはありますが,音楽堂の機能を最高に生かせる曲ということで,大満足の出来でした。第1部前半のザワザワザワした弦楽器の音。パイプオルガンのゆるーい音と弦楽器が絶妙のブレンドを聞かせる後半。非常に力強くくっきりとした弦の音が印象的だった第2部前半。パイプオルガンが大音量で入り,大編成の金管楽器が爽快な高揚感を作り出していた後半...と各部分ごとにキャラが描き分けられていました。
演奏会自体は,それほど長くありませんでしたが,学生オーケストラとOEKの熱いコラボを楽しめた公演でした。
PS. 私がもしも,オーケストラと一緒に演奏できるならやってみたいのが...実は,このサン=サーンスの交響曲第3番のオルガンのパートです。第2部後半でオルガンがバーンと入ってくる部分を一度やってみたいものです。この部分の2つの和音だけならは,やってやれないことはない?などと勝手に思っているのですが...3月10日に,黒瀬恵さんによる,体験講座があるようですが,どなかたやってみませんか?
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